新型コロナウイルス感染症:COVID-19に対する取り組み③ J-COSMOS, J-DESIRE
JAPAN IBD COVID-19 Taskforceでは当講座が主体となり、臨床研究を開始しております。
日本人炎症性腸疾患患者におけるCOVID-19感染率、及びCOVID-19感染が日本人炎症性腸疾患患者の臨床経過に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした「日本人炎症性腸疾患患者におけるCOVID-19感染者の多施設共同レジストリ研究(J-COSMOS)」です。この研究ではCOVID-19に感染した日本のIBD患者のデータを集積しており、IBD患者におけるCOVID-19の感染や重篤化のリスク評価や、適切な治療方法の選択の一助になると考えております。
また、「COVID-19流行により生じた本邦の炎症性腸疾患患者が感じた不安や行動変容に関するアンケート調査の多施設共同前向き観察研究(J-DESIRE)」を開始しております。日本国内在住のIBD患者さんの新型コロナウィルスに関する不安な気持ちや受診状況の変化などを把握することにより、新型コロナウィルスの流行している中でも、患者さんが安心して治療を受けられるための取り組みに活用していくことができると考えております。現在、研究協力施設よりデータを集積しており、データ解析後、発表していく予定です。
我々は、未知のCOVID-19に対して科学的に対峙し、不安を感じる患者さんの気持ちに寄り添った診療をすすめてまいります。