平野先生(診療医)の論文が、Gastro Hep Advancesに掲載されました
平野雄大先生(診療医)の論文が、Gastro Hep Advancesに掲載されました。IgG4関連疾患は全身のあらゆる臓器にIgG4陽性形質細胞が浸潤し、線維化をきたす疾患です。消化管病変については、潰瘍や粘膜下腫瘍の報告例がほとんどでした。しかし本症例では、IgG4関連疾患の患者様において、内視鏡で異常のない消化管粘膜にもIgG4陽性形質細胞が浸潤していました。さらに、治療によって病理所見のみならず腹部症状も改善しました。IgG4関連疾患では、潜在的に消化管が関与している可能性があることを示唆する、興味深い症例です。
A case of IgG4-related gastrointestinal disease diagnosed from persistent diarrhea and abdominal pain
Takehiro Hirano, Yujiro Kawakami, Sayaka Nakabayashi, Kohei Wagatsuma, Keisuke Ishigami,
Yoshiharu Masaki, Ayako Murota, Masatoshi Kanda, Shintaro Sugita, Kenji Notohara, Hiroshi Nakase
Gastro Hep Advances In press. DOI:https://doi.org/10.1016/j.gastha.2023.07.009
https://www.ghadvances.org/article/S2772-5723(23)00112-7/fulltext