仲瀬教授が共著者をつとめた論文が、Digestionに掲載されました
仲瀬裕志教授が共著者をつとめた論文が、Digestionに掲載されました。中等症から重症の潰瘍性大腸炎に対するエトラシモドの国際共同研究の日本におけるデータがまとめられた論文です。エトラシモドは1日1回経口投与のスフィンゴシン-1-リン酸(S1P)受容体調節という新たなメカニズムの薬です。日本人におけるエトラシモド群の12週後の臨床的寛解率は14.3%(プラセボ群7.1%)、52週後の臨床的寛解率は25.0%(プラセボ群7.1%)とエトラシモドによる有意な効果が認められました。安全性について両群間に差はありませんでした。またこの成績は海外のデータと同様の傾向でした。今後エトラシモドが上市されることで、潰瘍性大腸炎の治療がより発展することが期待されます。
Efficacy and safety of etrasimod in patients with ulcerative colitis in Japan: data from the phase 3 ELEVATE UC 12 and ELEVATE UC 40 JAPAN trials
Ken Takeuchi, Tadakazu Hisamatsu, Hiroshi Nakase, Katsuyoshi Matsuoka, Michael Keating, Hirotoshi Yuasa, Motoki Oe, Shoko Arai, Rafal Mazur, Toshifumi Hibi
Digestion. 2024 Sep 24:1-16. doi: 10.1159/000541383.
PMID: 39317165 DOI: 10.1159/000541383