消化器内科の活動をお伝えする教室員のブログです。

第109回日本消化器内視鏡学会総会演題募集中!

第109回日本消化器内視鏡学会総会が、2025年5月9日〜11日、山野泰穂先生が会長で札幌で開催されます!大会テーマが、「情熱、大志、そして夢 Passion, Ambition and Dream」です。現在も演題募集中です!緑溢れる季節の札幌にて、多くの皆様をお待ちしています!

日本炎症性腸疾患学会学術集会

第15回日本炎症性腸疾患学会学術集会が、2024年11月15日〜16日に東京で開催されました。当講座からも演題を発表し、秋田先生が発表しました!2025年の学術集会は仲瀬教授が大会長で札幌にて開催されます!

・潰瘍性大腸炎におけるステロイド依存例/抵抗例の予測因子の検討 秋田浩太朗

JDDW2024

第32回日本消化器関連学会週間-JDDW2024-が、2024年10月31日〜11月3日、神戸で開催され、当講座からも演題を発表しました。引き続き、日々の臨床、研究をすすめてまいります!

◇JDDW発表演題

・自己免疫性膵炎診療における消化管精査の意義(主題)川上裕次郎

仲瀬教授が共著者をつとめた論文が、Digestionに掲載されました

仲瀬裕志教授が共著者をつとめた論文が、Digestionに掲載されました。中等症から重症の潰瘍性大腸炎に対するエトラシモドの国際共同研究の日本におけるデータがまとめられた論文です。エトラシモドは1日1回経口投与のスフィンゴシン-1-リン酸(S1P)受容体調節という新たなメカニズムの薬です。日本人におけるエトラシモド群の12週後の臨床的寛解率は14.3%(プラセボ群7.1%)、52週後の臨床的寛解率は25.0%(プラセボ群7.1%)とエトラシモドによる有意な効果が認められました。安全性について両群間に差はありませんでした。またこの成績は海外のデータと同様の傾向でした。今後エトラシモドが上市されることで、潰瘍性大腸炎の治療がより発展することが期待されます。

Efficacy and safety of etrasimod in patients with ulcerative colitis in Japan: data from the phase 3 ELEVATE UC 12 and ELEVATE UC 40 JAPAN trials

Ken Takeuchi, Tadakazu Hisamatsu, Hiroshi Nakase, Katsuyoshi Matsuoka, Michael Keating, Hirotoshi Yuasa, Motoki Oe, Shoko Arai, Rafal Mazur, Toshifumi Hibi

Digestion. 2024 Sep 24:1-16. doi: 10.1159/000541383.

PMID: 39317165  DOI: 10.1159/000541383

小児科学講座と当講座で執筆した論文が、Gastro Hep Advancesに掲載されました

小児科学講座國崎先生と当講座で執筆した論文が、Gastro Hep Advancesに掲載されました。本症例は、日本内科学会ことはじめ2024で医学生が発表し、優秀演題賞を受賞しております。潰瘍性大腸炎治療中に肝機能障害を認め、Wilson病の診断となった症例の報告です。潰瘍性大腸炎とWilson病の合併は非常に稀であり、ATP7B遺伝子の変異により肝機能障害や腸炎を引き起こすことが示唆された、非常に興味深い論文です。

Ulcerative Colitis Preceding Asymptomatic Wilson’s Disease: A Case Report and Literature Review

Jun Kunizaki, Yuko Yoto, Yoshinobu Nagaoka, Akira Ishii, Tomoe Kazama, Kohei Wagatsuma, Noriyuki Akutsu, Aki Ishikawa, Toju Tanaka, Shintaro Sugita, Takeshi Tsugawa, Hiroshi Nakase

https://www.ghadvances.org/article/S2772-5723(24)00142-0/fulltext

DOI: https://doi.org/10.1016/j.gastha.2024.09.003

消化器病・消化器内視鏡地方会

日本消化器病学会・日本消化器内視鏡学会北海道支部例会が8月31日、9月1日に開催されました。消化器内視鏡学会については、同門の函館五稜郭病院矢和田先生が大会長を務められました。函館五稜郭病院の先生方、お疲れ様でした。当講座からは、研修医・専攻医を中心に演題を発表しました。そして専攻医小野寺先生が、専攻医セッションで最優秀演題賞を受賞しました!今後も熱意ある研修医、専攻医が学会発表を通じて成長できるよう、当講座は応援していきます!当講座は日々の臨床、研究を発信してまいります!

・前立腺癌内分泌療法中に発症した脂肪肝炎・肝不全により急な転機を辿った1例 佐藤純一朗

・H.pylori除菌後に神経内分泌腫瘍を併発する自己免疫性胃炎を認めた1例 高井 駿

・Sister Mary Joseph結節を認めた胆のう癌の2症例 小野寺優奈

・自己免疫性膵炎に合併したIgG4関連消化管病変の1例 小野寺優奈

・EUS-HGSにおける22G FNA針およびTornus ESの併用の有用性 大沼法永

・ステント内バルーン拡張法による迷入胆管プラスラスチックステントのトラブルルシューティング 中村友哉

・内視鏡的粘膜下層剥離術による穿孔への対応 齋藤潤信

・ICTを用いた遠隔内視鏡医療・教育体制の構築への取り組み 山川司

・superficially serrated adenoma(SuSA)を疑い切除した病変から振り返るSuSAの内視鏡的特徴の検討 三宅高和

・十二指腸粘液癌に対してレゴラフェニブが著効した1例 林優希

・IBD遠隔医療における内視鏡画像のオンデマンド共有と読影教育について 林優希

・十二指腸乳頭部腫瘍に対するhybrid EPの有用性 川上裕次郎

・胆道癌の内視鏡診療 up to date 川上裕次郎

・The challenges in assessing mucosal healing of ulcerative colitis -more objectively, more exactly-(特別講演) 仲瀬裕志教授

仲瀬教授が共著者をつとめた論文が、Advances in Therapyに掲載されました

仲瀬裕志教授が共著者をつとめた論文が、Advances in Therapyに掲載されました。潰瘍性大腸炎では難治例に対して近年多数の生物学的製剤、分子標的薬が適応となっていますが、どの薬剤を最初に使用すべきかは定まっていません。本研究は治験データを用いて、ベドリズマブ、ウステキヌマブ、トファシチニブに対するウパダシチニブの有効性と安全性をマッチング調整間接比較で検証しています。1年の維持療法後では、ウパダシチニブは他剤と比較してより高い臨床的有効性と同程度の安全性を示しました。今後の難治性潰瘍性大腸炎の治療戦略を考えるうえで、ウパダシチニブが重要な役割を担う可能性が示唆されました。

Comparative Efficacy and Safety of Upadacitinib vs. Vedolizumab, Ustekinumab, and Tofacitinib After Induction and Maintenance for Ulcerative Colitis: Three Matching-Adjusted Indirect Comparisons

Walter Reinisch, Gil Y Melmed, Hiroshi Nakase, Jakob Seidelin, Christopher Ma, Si Xuan, Jacinda Tran, Valencia Remple, Lani Wegrzyn, Gweneth Levy, Yuri Sanchez Gonzalez, Remo Panaccione

Adv Ther. 2024 Oct;41(10):3832-3849. doi: 10.1007/s12325-024-02912-y.  Epub 2024 Aug 10.

PMID: 39126596 PMCID: PMC11399208 DOI: 10.1007/s12325-024-02912-y

中村先生(大学院生)の論文が、DEN Openに掲載されました。

中村友哉先生(大学院生)の論文が、DEN Openに掲載されました。胆管原発悪性リンパ腫は稀な疾患であり、その内視鏡所見については未だ定まったものがありません。既報では術後病理検体から確定診断に至った報告が多いものの、悪性リンパ腫は化学療法など非手術治療で根治しうる疾患であるため、画像所見や生検の病理組織検体から診断をつけることが非常に重要と考えます。生検によって診断が得られた遠位胆管原発のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の症例を経験し、EUS、IDUS所見を含めた画像所見について考察した症例報告です。

Unique endoscopic features of primary biliary diffuse large B-cell lymphoma: A case report with literature review (with video)

Tomoya Nakamura, Yoshiharu Masaki, Naohiro Kameyama, Yujiro Kawakami, Keisuke Ishigami, Yumemi Takada, Shuji Satoh, Taro Sugawara, Shintaro Sugita, Hiroshi Nakase

DEN Open 2025; 5: e414.

https://doi.org/10.1002/deo2.414

第301回日本内科学会北海道地方会にて、医学部5年生3名、6年生3名が演題発表を行いました!

2024年7月13日に第301回日本内科学会北海道地方会が開催されました。本学会は、当講座仲瀬裕志教授が大会長として、当講座が主幹となり開催しております。多数の方々にご参加いただき、盛会のうちに無事終えることができました。参加者、座長、演者、指導者の皆様をはじめとした多くの関係者の皆様に、この場を借りて深く御礼申し上げます。

仲瀬教授の発案で、未来の内科医師を育てる場として、仲瀬教授の発案で、未来の内科医師を育てる場として、「医学生セッション」が設けられました。その中で、本学医学部5年の井上朱音さん、片桐倫充さん、三浦拓己さん、医学部6年の権裕河さん、齋藤優人さん、矢野雅貴さんの6名が演題を発表しました!6名とも毎日の病棟実習の合間を縫って発表準備に励み、学会本番ではとても立派な発表と質疑応答で、日頃の努力が実った素晴らしい発表でした!当講座は、今後も熱意のある学生を指導、サポートし、さらなる成長を応援していきます!

・IgG4関連前立腺炎を合併した自己免疫性膵炎の1例 井上朱音

・凍結胚移植時に生じた高度な急性薬物性肝障害の1例 片桐倫充

・2種類のirAE 内分泌障害を同時発症した食道癌の1例 三浦拓己

・特発性血小板減少性紫斑病を合併するもTPO受容体作動薬を併用してGnP療法が導入しえた膵癌の1例 権裕河

・関節リウマチ治療の影響による肝線維症が原因と考えられた食道静脈瘤の1例 齋藤優人

・クローン病における内瘻の手術を契機に診断された瘻孔癌の1例 矢野雅貴

 

 

仲瀬教授が、一般社団法人日本炎症性腸疾患学会理事長に就任されました

仲瀬裕志教授が、この度、一般社団法人日本炎症性腸疾患学会理事長に就任されました。当講座は、IBDに関する研究、診療、教育の発展に努めてまいります。

JSIBD理事長挨拶文

山川先生(特任助教)の論文が、JGH Openに掲載されました

山川司先生(特任助教)の論文が、JGH Openに掲載されました。本研究は、炎症性腸疾患または大腸腫瘍を有する患者で便中カルプロテクチン、ラクトフェリン、便潜血を同時に測定し検証した研究です。

Tsukasa Yamakawa, Takakazu Miyake, Yoshihiro Yokoyama, Tomoe Kazama, Yuki Hayashi, Daisuke Hirayama, Shinji Yoshii, Hiro-O Yamano, Satoshi Takahashi, Hiroshi Nakase

JGH Open. 2024 Jun 4;8(6):e13077. doi: 10.1002/jgh3.13077. eCollection 2024 Jun.

PMID: 38835337 PMCID: PMC11148478 DOI: 10.1002/jgh3.13077

☆消化器内科教室説明会2024年夏開催☆

今年も教室説明会の季節がやってまいりました!

消化器内科学講座も開催いたします!

日時:2024年7月4日(木)18時30分~

場所:教育研究棟1階D102講義室

消化器内科学講座の特徴や、キャリアプランをご説明します!また、5年生選択クリクラ実習内容も含みます。説明会後は、懇親会を予定しています。

当日参加も大歓迎です!医学部5・6年生、研修医の皆さんのご参加をお待ちしています!

↓↓連絡先 消化器内科学講座沼田↓↓

numata@tb4.so-net.ne.jp お気軽にお問合せください!

第107回日本消化器内視鏡学会総会

第107回日本消化器内視鏡学会総会が、2024年5月30日〜6月1日、東京で開催されました。当講座からは主題を含めて、多数の演題を発表しました!また市立釧路などの関連施設の専攻医も発表しました!2025年内視鏡総会は、いよいよ山野先生が大会長で札幌にて開催されます!

<発表演題>

・High risk stigmataを有するIPMNにおける良悪性の指標 大沼 法永

・膵腫瘤性病変に対するTrident針とFranseen針を用いたEUS-FNBの比較検討 中村 友哉

・Hanging polypectomy for colonic pedunculated polyp Kotaro Akita

・当科における若手内視鏡医の大腸内視鏡診断力構築のための教育環境に関して 三宅 高和

・大腸有茎性病変に対するUnderwater Hanging Polypectomyの有用性 三宅 高和

・内視鏡用軟性持針器を用いた内視鏡的手縫い縫合の臨床導入への取り組み 山川 司

・ESD後穿孔における縫縮困難例への対策 山川 司

・自己免疫性膵炎診療における消化管精査の意義 川上 裕次郎

・十二指腸乳頭部腫瘍に対するhybrid EPの有用性 川上 裕次郎

・Optimal stent selection for endoscopic ultrasound-guided hepaticogastrostomy in patients with biliary obstruction 柾木 喜晴

・Endoscopic Ultrasound-Guided Tissue Acquisition of Pancreatic Cancer for Comprehensive Genomic Profiling 室田 文子

・大腸癌研究会分類からWHO2019分類への改訂による大腸鋸歯状病変の診断への影響 吉井 新二

日本内科学会ことはじめ2024に関して、本学ホームページに掲載されました!

2024年4月13日の第121回日本内科学会総会「医学生・研修医・専攻医の日本内科学会ことはじめ2024東京」において、医学部6年の阿野佑香さん、鎌田優香さん、倉富渉平さん、重原研吾さん、栁川遥さんの5名が演題発表を行いました!鎌田さん、倉富さん、重原さん、栁川さんの発表演題は、日本内科学会から「優秀演題賞」として選定されました!研修医・専攻医の先生方が多数発表している中、 消化器カテゴリー全7セッションのうち、4セッションにおいて、「優秀演題賞」を受賞しました!

本学ホームページにも掲載されましたので、是非ご覧ください!

第121回日本内科学会総会「医学生・研修医・専攻医の日本内科学会ことはじめ2024東京」において、本学医学部6年生5名が演題発表を行い、4名が「優秀演題賞」を受賞しました

5名とも毎日の病棟実習の合間を縫って発表準備を行い、研修医、専攻医にも勝る堂々とした発表・質疑応答でした!素晴らしかったです。おめでとうございます!当講座は、今後も熱意のある学生に可能な限りの指導やサポートをしていきます!

「R-CHOP療法により肝胆道系酵素の低下を認めた原発性胆汁性胆管炎の一例」 阿野佑香

「IgGサブクラス欠損症を背景とした血清IgG4陰性自己免疫性膵炎の一例」 鎌田優香

「アテゾリズマブ+ベバシズマブ療法が不応であった術後再発肝細胞癌に対して、デュルバルマブ+トレメリムマブ療法が著効した一例」 倉富渉平

「潰瘍性大腸炎に合併したWilson病の一例」 重原研吾

「Cardio-facio-cutaneous症候群と原発性免疫不全症候群を合併し、多発性小腸原発悪性リンパ腫を発症した一例」 栁川遥

川上先生(助教)の論文が、Endoscopy E-Videosに掲載されました

川上裕次郎先生(助教)の論文が、Endoscopy E-Videosに掲載されました。スパイバイトマックスによる胆道鏡下生検で遺伝子パネル検査に成功した症例報告です。

Peroral cholangioscopy-guided biopsy with novel biopsy forceps in comprehensive cancer genomic profiling for cystic duct carcinoma

Endoscopy. 2024 Dec;56(S 01):E414-E415. doi: 10.1055/a-2313-9930.

PMID: 38759967 PMCID: PMC11101272 DOI: 10.1055/a-2313-9930

川上先生(助教)の論文が、Endoscopy E-Videosに掲載されました

川上裕次郎先生(助教)の論文が、Endoscopy E-Videosに掲載されました。OTSCによる遅発性穿孔の症例報告です。

A rare case of delayed duodenal perforation due to an over-the-scope clip

Yujiro Kawakami, Shinji Yoshii, Masahiro Taniguchi, Yoshiharu Masaki, Taro Sugawara, Yasutoshi Kimura, Hiroshi Nakase

Endoscopy. 2024 Dec; 56(S 01): E331-E333. doi: 10.1055/a-2285-3137.

PMID: 38594006 PMCID: PMC11003809 DOI: 10.1055/a-2285-3137

札幌医科大学公式クラウドファンデイング 「難治性の炎症性腸疾患 たび重なる外科手術の回避を目指して!」

札幌医科大学公式クラウドファンディングに、解剖学第二講座の永石歓和先生が、「難治性の炎症性腸疾患 たび重なる外科手術の回避を目指して!」のテーマでプロジェクトを公開されております。永石先生の研究は、難治性の炎症性腸疾患において、“腸管切除や痔瘻に対する外科手術を一件でも多く減らすこと”と“QOL の改善をはかること”を目指しています。皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。

難治性の炎症性腸疾患;たび重なる外科手術の回避を目指して ~腸を守ってQOL 改善につなげるための研究にご支援を~」

第110回日本消化器病学会総会

第110回日本消化器病学会総会が、2024年5月9日〜11日、徳島で開催されました。当講座からも主題演題を含む演題を発表しました!今年度も日々の臨床、研究の成果を発信してまいります!2027年消化器病学会総会は仲瀬教授が大会長で、札幌にて開催されます!

<発表演題>

・Sub analysis of Japan COVID-19 Survey and Questionnaire in inflammatory bowel disease(JDESIRE)我妻康平

・IgG4-hepatopathy の臨床病理学的特徴 川上裕次郎

・二次的所見に対する取り組みへの評価と課題 室田文子

・Sessile serrated lesion(SSL)に対する選択的切除の妥当性 吉井新二

大和田先生(市立千歳市民病院)が、日本内科学会英文誌Internal Medicineの2023年度「Outstanding Reviewers」に選出されました

大和田紗恵先生(市立千歳市民病院)が、日本内科学会英文誌Internal Medicineの2023年度Awards for Outstanding Reviewers, the Japanese Society of Internal Medicineに選出されました。日本内科学会英文誌Internal Medicineへ投稿された論文の査読者(レビュアー)として、特に貢献したと認められる会員の表彰です。当講座からは石上先生に続き、2年連続での受賞であり、大和田先生が市立室蘭総合病院勤務時の功績です。大和田先生、おめでとうございます!

Internal Medicine Best Reviewers Award

吉井先生(講師)が、日本内視鏡学会英文誌Digestive EndoscopyのDEN Best Reviewers Award 2023に選出されました

吉井新二先生(講師)が、日本内視鏡学会英文誌Digestive EndoscopyのDEN Best Reviewers Award 2023として受賞されました。吉井先生、おめでとうございます!

IPBD meeting in Sapporo

IPBD meeting in Sapporoが、5月2日に本学教育研究棟で開催されました。炎症性腸疾患(IBD)と胆膵疾患(PBD)を融合し、専門分野の垣根を越えた研究会です。各領域の全国トップランナーである先生方をコメンテーターとしてお招きして、活発な議論が行われました。札幌の地から炎症性腸疾患、胆膵疾患の最新の知見を発信できるよう臨床、研究を進めてまいります。

 

菓先生(訪問研究員)の論文が、Biomedicinesに掲載されました

菓裕貴先生(訪問研究員)の論文が、Biomedicinesに掲載されました。潰瘍性大腸炎患者に対するadvanced therapy(抗TNF-α抗体製剤、JAK阻害薬など)の治療効果には個人差があります。患者間のサイトカインプロファイルの違いは、治療効果に関連する要因の一つと考えます。本論文はadvanced therapyの治療効果に関連するサイトカインとそのメカニズムをまとめています。

Cytokine Profile in Predicting the Effectiveness of Advanced Therapy for Ulcerative Colitis: A Narrative Review

Hiroki Kurumi, Yoshihiro Yokoyama, Takehiro Hirano, Kotaro Akita, Yuki Hayashi, Tomoe Kazama, Hajime Isomoto, Hiroshi Nakase

Biomedicines 2024, 12(5), 952

https://www.mdpi.com/2227-9059/12/5/952

川上先生(助教)の論文が、QJMに掲載されました

免疫リウマチ内科永幡研先生と当講座川上裕次郎先生(助教)の論文が、QJMに掲載されました。上腸管膜動脈周囲の軟部陰影として、Cuff signが知られており、膵癌や後腹膜線維症との鑑別において、EUS-FNBでの組織診断が重要です。

Invisible pancreatic cancer: the cuff sign

Ken Nagahata, Yujiro Kawakami, Hiroshi Nakase

PMID: 38450418 DOI: 10.1093/qjmed/hcae041

韓国カトリック大学から医学生実習を受け入れました

大学間交流協定で、3月25日から4月5日まで、韓国カトリック大学医学部6年生のLee Minseopさん、Yeo Changminさんを当講座で臨床実習を受け入れました。お二人とも礼儀正しく、英語も上手でとても優秀でした。またお会いできる日を楽しみにしております。Leeさん、Yeoさんの前途が洋々となりますことを札幌から願っています!

日本炎症性腸疾患学会指導施設に認定されました

札幌医科大学附属病院が、日本炎症性腸疾患学会指導施設に認定されました。当講座は、患者さまのQOLをより高めるためにチーム医療で最先端の治療に取り組んでまいります。そして、IBD診療の発展のため、臨床・研究・教育に努めてまいります。

日本炎症性腸疾患学会HP

日本炎症性腸疾患学会指導施設一覧

新年度を迎えました

新年度を迎え、専攻医、診療医が新たに4名(斎藤先生、小野寺先生、佐藤先生、高井先生)が加わりました!また、大分大学消化器内科より下森先生が炎症性腸疾患の研究で国内留学にこられました。新体制となり、今年度も引き続き、臨床、研究、教育をさらにすすめてまいります。本年度も消化器内科学講座をどうぞ宜しくお願いいたします。

春は別れの季節・・新天地でのご活躍を!

厳しい札幌の冬も終わり、春の到来が感じられる季節となりました。長い間当講座でご尽力されていた佐々木茂先生がご退職されました。講座を支えてくれてありがとうございました。また大学院生の平野先生、専攻医の先生方が、今年度の勤務を終え、それぞれ新天地へと異動しました。教室員一同、新天地での活躍を願ってます。別れは寂しいですが、また一緒に働ける日を楽しみにしてます!

山川先生(特任助教)の論文が、内視鏡学会雑誌に掲載されました

山川司先生(特任助教)の論文が、内視鏡学会雑誌に掲載されました。内視鏡的手縫い縫合法は、内視鏡単独では困難であった内視鏡切除後潰瘍の外科縫合糸による縫縮を可能にする最新の内視鏡手技で、内視鏡治療後の出血予防等に今後期待されています。技術的難易度が比較的高い手技ではありますが、トレーニングモデルを活用することで安全に導入が可能であることを、当科における導入期の治療成績を含め本論文で報告しています。

内視鏡用軟性持針器を用いた内視鏡的手縫い縫合の導入経験

山川司 吉井新二 三宅高和 山野泰穂 仲瀬裕志

Gastroenterological Endoscopy 2024; 66: 286-92.

「消化器のひろば」で栗山英樹氏と仲瀬教授の対談が掲載されました

日本消化器病学会の健康情報誌「消化器のひろば」で栗山英樹氏と仲瀬裕志教授の対談が掲載されました。テーマが「心を見る野球監督という仕事」です。是非ご覧ください。

「消化器のひろば」ずばり対談  心を見る野球監督という仕事― 栗山英樹 氏、仲瀬裕志 先生

柾木先生(助教)の論文が、DEN Openに掲載されました

柾木喜晴先生(助教)の論文が、DEN Openに掲載されました。粘液性嚢胞腫瘍(Mucinous cystic neoplasm: MCN)は膵臓や肝・胆道系に発生する、比較的稀な嚢胞性腫瘍であり、中でも肝外胆管から発生するMCNは極めて稀とされています。肝外胆管から発生し、経口胆道鏡下に詳細な観察を行い得たMCNの貴重な一例を経験し、その画像所見とともに文献的考察を加えた報告です。

A rare case of resection of a mucinous cystic neoplasm originating from the extrahepatic bile duct with cholangioscopic imaging

Yoshiharu Masaki, Yujiro Kawakami, Keisuke Ishigami, Ayako Murota, Masahiro Shitani, Kazuharu Kukita, Yasutoshi Kimura, Keiko Segawa, Tadashi Hasegawa, Hiroshi Nakase

DEN Open. 2024 Mar 15;4(1):e349.  doi: 10.1002/deo2.349.

PMID: 38495468 PMCID: PMC10941567 DOI: 10.1002/deo2.349

 

阿久津先生(講師)の論文が、Hepatology Researchに掲載されました

沼田有斗先生(市立釧路総合病院)、阿久津典之先生(講師)の論文が、Hepatology Researchに掲載されました。肝細胞癌の治療既往のある肝平滑筋肉腫の症例でエクソーム解析を行い様々な遺伝子変異を同定した症例報告です。

Genomic analysis of an aggressive hepatic leiomyosarcoma case following treatment for hepatocellular carcinoma

Yuto Numata, Noriyuki Akutsu, Masashi Idogawa, Kohei Wagatsuma, Yasunao Numata, Keisuike Ishigami, Tomoya Nakamura, Takehiro Hirano, Yujiro Kawakami, Yoshiharu Masaki, Ayako Murota, Shigeru Sasaki, Hiroshi Nakase

Hepatol Res. 2024 Mar 9. doi: 10.1111/hepr.14034. Online ahead of print.

PMID: 38459823 DOI: 10.1111/hepr.14034

Phoenix Cohortの論文が、Journal of Gastroenterologyに掲載されました

平山大輔先生(函館五稜郭病院)の論文が、Journal of Gastroenterologyに掲載されました。札幌医科大学消化器内科学講座を研究本部とし、炎症性腸疾患の病態解明と治療法確立に向けた北海道多施設共同コホート研究~Phoenix Cohort~が進んでいます。本論文は、Phoenix Cohort -Retrospective Study-の一環として投稿された論文です。1990年から2021年におけるステロイドを中心としたIBD治療内容の変遷について解析した結果、生物学的製剤の登場以降はステロイドの累積使用量の減少とクローン病における手術率の低下を認めました。

Change in systemic steroid use and surgery rate in patients with inflammatory bowel disease: a Japanese real-world database analysis

Daisuke Hirayama, Shinichiro Hyodo, Kazuo Morita, Hiroshi Nakase

J Gastroenterol. 2024 Mar 16. doi: 10.1007/s00535-024-02086-y. Online ahead of print.

PMID: 38492011 DOI: 10.1007/s00535-024-02086-y

横山先生(助教)の論文が、Frontiers in Microbiologyに掲載されました

横山佳浩先生(助教)の論文が、Frontiers in Microbiologyに掲載されました。COVID-19症例の感染したSARS-CoV-2変異株ごとに腸内細菌、および腸管内代謝産物を比較検討した論文です。アルファ株やデルタ株に比べて、オミクロン株では腸内細菌叢の多様性低下、短鎖脂肪酸の減少が観察され、変異株によって腸内環境が変化しうることが示唆されました。研究にご協力頂きました当院職員の皆様に厚く御礼申し上げます。

Gut microbiota and metabolites in patients with COVID-19 are altered by the type of SARS-CoV-2 variant

Yoshihiro Yokoyama, Tomoko Ichiki, Tsukasa Yamakawa, Yoshihisa Tsuji, Koji Kuronuma, Satoshi Takahashi, Eichi Narimatsu, Akio Katanuma, Hiroshi Nakase

https://www.frontiersin.org/journals/microbiology/articles/10.3389/fmicb.2024.1358530/full

中国医科大学からZhang-Yining准教授が、研修にいらっしゃいました

中国医科大学からZhang-Yining准教授が、3月1日から3月13日まで当講座に研修にいらっしゃいました。消化管がご専門で、当講座の内視鏡診療だけでなく、リサーチカンファレンスまで幅広く見学されていました。教室員もZhang先生から中国の消化器内科診療を教えて頂き、とても実りある大学間交流でした。Zhang先生、中国医科大学との今後のコラボレーションを楽しみにしています!

消化器病・消化器内視鏡地方会

日本消化器病学会・日本消化器内視鏡学会北海道支部例会が3月2〜3日に開催されました。関連病院や当講座からは、研修医、専攻医を中心に多くの演題を発表しました。そして、専攻医山本先生が、優秀演題賞を受賞しました!今後も熱意ある研修医、専攻医が学会発表を通じて成長できるよう、当講座は応援していきます!当講座は日々の臨床、研究を発信してまいります!

・肝細胞癌に対しデュルバルマブ+トレメリムマブ併用療法中irAE膵炎を発症しEUS-FNAで診断しえた1例 山本 智香

・家族性大腸腺腫症患者における胃腫瘍の検討 佐久間 智也

・凍結胚移植後に繰り返し生じた高度な急性薬剤性肝障害の1例 常盤 孝介

・潰瘍形成を伴った潰瘍性大腸炎関連腫瘍の早期癌の1例 亀山 尚弘

・膵癌との鑑別を要したIgG4関連動脈周囲炎の1例 大沼 法永

・内視鏡的粘膜下層剥離術後にリンパ節再発をきたした早期胃癌(内視鏡的根治度B)の1例 秋田 浩太朗

・IgGサブクラス欠損症を背景とした血清IgG4陰性自己免疫性膵炎の1例 中村 友哉

・膵病変へのEUS-FNBにおけるTrident針とFranseen針の比較検討 中村 友哉

・内視鏡用軟性持針器を用いた内視鏡的手縫い縫合の臨床導入への取り組み 山川 司

韓国高麗大学から医学生実習を受け入れました

大学間交流協定で、先月、韓国高麗大学のJun Yoongu さん、Byun Jaesangさんを当講座で臨床実習を受け入れました。お二人とも優秀で、積極的に実習に取り組んでくれました。本学4年生、5年生と臨床実習を通じて交流していたのも印象的でした。Junさん、Byunさんの前途が洋々となりますことを札幌から願っています!

HOKUTOに、菓先生、仲瀬教授が執筆された記事が公開されました

医師向け臨床支援アプリHOKUTOに、菓先生、仲瀬教授が執筆された記事【IBDマニュアル】IL-23p19阻害薬 が公開されました。HOKUTOアプリをダウンロードされている先生方は、是非ご覧ください。【IBDマニュアル】IL-23p19阻害薬

GI week 2024

GI week 2024が、2024年2月9日〜11日に開催されました。当講座からは、山川司先生、林優希先生が演題を発表しました。

・当科における心血管植込み型電子機器を有する患者へのCapsoCam Plus の使用経験 山川 司

・難治性 UC 治療におけるモニタリングツールとしての Mucosal CMV-PCR データの有用性 山川 司

・ICTを活用したIBD遠隔連携診療体制の構築と運用 林 優希

日本内科学会北海道地方会

第300回日本内科学会北海道地方会が、2024年2月10日に開催されました。当講座からは、専攻医の常盤孝介先生が演題を発表しました!2024年7月13日の北海道地方会においては、当講座仲瀬教授が主催会長にて開催されます。医学生の発表も大歓迎ですので、演題登録をご検討くださいますようお願いします。

・特徴的な大腸内視鏡所見を有した全身性肥満細胞症の1例

常盤孝介,風間友江,山川 司,吉井新二,山野泰穂,仲瀬裕志

おいしい健康に仲瀬教授が監修された記事が公開されました

おいしい健康に仲瀬教授が監修された記事が公開されました。

是非ご覧ください!

クリスマス回診

12月25日、クリスマス回診を行いました。ハンドベル・鍵盤ハーモニカ・ウクレレでクリスマスソングを演奏し、患者様にクリスマスカードを配りながら各病室を回診しました。今後も患者様の気持ちに寄り添った診療をすすめてまいります。

仲瀬教授が共著者をつとめた論文がAlimentary Pharmacology & Therapeuticsに掲載されました

仲瀬裕志教授が共著者をつとめた論文が、Alimentary Pharmacology & Therapeutics掲載されました。ウパダシチニブはJAK阻害薬の一つであり、中等度から重度の活動性潰瘍性大腸炎の治療薬として承認されています。本論文では、寛解導入療法としてウパダシチニブ45mg8週間投与しても臨床効果が得られない患者には、さらに8週間の追加投与が有効である可能性が述べられております。

Efficacy and safety of upadacitinib for 16-week extended induction and 52-week maintenance therapy in patients with moderately to severely active ulcerative colitis

Remo Panaccione, Silvio Danese, Wen Zhou, Justin Klaff, Dapo Ilo, Xuan Yao, Gweneth Levy, Peter D R Higgins, Edward V Loftus Jr, Su Chen, Yuri Sanchez Gonzalez, Carolyn Leonard, Xavier Hébuterne, James O Lindsay, Qian Cao, Hiroshi Nakase, Jean-Frédéric Colombel, Séverine Vermeire

Aliment Pharmacol Ther. 2023 Nov 27. doi: 10.1111/apt.17816.

PMID: 38010661   DOI: 10.1111/apt.17816

★消化器内科教室説明会2023年冬開催★

来年度の選択クリクラや初期臨床研修・専門研修に向けて、消化器内科学講座はHybridで教室説明会を開催いたします!

日時:2023年12月13日(水)18時30分~ Hybrid開催

対面 :臨床教育研究棟 2階 臨床第一講義室

Zoom:IDとパスワードをお伝えいたします。

参加ご希望の方は、当講座の沼田までご連絡ください。説明会終了後は懇親会を予定しています。たくさんのご参加をお待ちしています!

↓↓連絡先↓↓

担当沼田:numata@tb4.so-net.ne.jp

お気軽にお問合せください!

教室説明会ポスター

仲瀬教授が共著者をつとめた論文が、Inflammatory Bowel Diseasesに掲載されました

仲瀬教授が共著者をつとめた論文が、Inflammatory Bowel Diseasesに掲載されました。クローン病(CD)では腸管の狭窄を来たすことがよく知られております。家族性地中海熱の責任遺伝子としてMEFV遺伝子が同定されていますが、MEFV遺伝子の一塩基多型 (SNP)がクローン病などの炎症性腸疾患に与える影響は不明です。今回の研究では、MEFV遺伝子の一塩基多型、特にE148Qを有するCD患者では、E148Qを持たない患者に比べて狭窄の発生率が高いことが分かりました。また、E148Q を有する CD 患者では、単球におけるカスパーゼ-1 活性の亢進によってインターロイキン(IL)-1βが産生され、筋線維芽細胞における IL-17A と協力して線維化関連遺伝子の遺伝子発現が促進されることが分かりました。したがって、E148Q は CD 患者の線維狭窄表現型に関連する疾患修飾遺伝子である可能性があります。

Single Nucleotide Polymorphisms of the MEFV Gene E148Q Are Highly Associated With Disease Phenotype in Crohn’s Disease

Satoshi Yamada, Yusuke Honzawa, Shuji Yamamoto, Minoru Matsuura, Hiroki Kitamoto, Makoto Okabe, Nobuyuki Kakiuchi, Takahiko Toyonaga, Taku Kobayashi, Toshifumi Hibi, Hiroshi Seno, Hiroshi Nakase

Inflamm Bowel Dis. 2023 Nov 10:izad259.  doi: 10.1093/ibd/izad259.

PMID: 37951297 DOI: 10.1093/ibd/izad259

 

 

日本内科学会ことはじめ2023に関して、本学ホームページに掲載されました!

2023年4月15日の第120回日本内科学会総会「医学生・研修医・専攻医の日本内科学会ことはじめ2023東京」において、医学部6年生の上林峻さん、谷口祥貴さん、中林さやかさんの3名が演題発表を行いました!上林さんの発表演題は、日本内科学会から「優秀演題賞」として選定されました!本学ホームページに掲載されましたので、是非ご覧ください!

日本内科学会総会「医学生・研修医・専攻医の日本内科学会ことはじめ2023東京」において、本学医学部6年生3名が演題発表を行い、1名が「優秀演題賞」を受賞

3名とも毎日の病棟実習の合間を縫って発表準備を行い、研修医に交じって堂々とした発表・質疑応答でした!素晴らしかったです。今後も熱意のある学生には可能な限りの指導やサポートをしていきたいと思います!

・5年の経過で消失した炎症性偽腫瘍の一例 上林峻

・Infliximabによる維持療法中に血管炎を併発したCrohn病の一例 谷口祥貴

・ステロイド治療によって機能性消化管障害が改善したIgG4関連疾患の一例 中林さやか

JDDW2023

第31回日本消化器関連学会週間-JDDW2023-が、2023年11月2日〜4日、神戸で開催され、当講座からも演題を発表しました。来年のJDDWやその他の全国学会には多数の演題とともに、研修医の先生方や熱意のある学生さんと一緒に参加できたらと考えています。引き続き、日々の臨床、研究をすすめてまいります!

◇JDDW発表演題

・オステオポンチンは腸内細菌叢と腸管代謝産物に影響し腸管のホメオスタシスに寄与する(主題)平野 雄大

・高齢者における表在型食道癌に対する全周性内視鏡的粘膜下層剥離術の長期予後の検討 三宅 高和

・後腹膜線維症・動脈周囲炎に対するEUS-FNA 川上 裕次郎

・高齢者切除可能膵癌に対する術前化学療法の有用性の検証 柾木 喜晴

・通常法では治癒切除困難な十二指腸乳頭部腺腫に対するEndoscopic papillectomy with hybrid ESDの有用性 柾木 喜晴

・切除不能肝細胞癌に対する分子標的治療症例の複数レジメン治療の有用性 阿久津 典之

・Sessile serrated lesion関連病変における拡大内視鏡診断と病理診断の乖離の問題点(主題)吉井 新二

仲瀬教授が執筆された「すべての臨床医が知っておきたいIBDの診かた」が発刊されました!

仲瀬裕志教授が執筆された「すべての臨床医が知っておきたいIBDの診かた 病態・重症度・患者背景から見極める、適切な治療選択」が、羊土社より発刊されました!特にIBDの病因・病態にかかわる臨床免疫学に関しては、毎週のチャートカンファレンスで仲瀬教授がコメントしている内容がとてもわかりやすく解説されています。是非ご覧ください!またコラムでは愛犬の柴犬ちゃんも登場しています!

川上先生(助教)の論文が、Endoscopy E-Videosに掲載されました

川上裕次郎先生(助教)の論文が、Endoscopy E-Videosに掲載されました。エンドーシーサーを用いた経乳頭的胆嚢生検で、IgG4関連胆嚢炎と診断した症例報告です。

A case of IgG4-related cholecystitis diagnosed by transpapillary gallbladder biopsy using a novel device delivery system

Yujiro Kawakami, Naohiro Kameyama, Yosuke Hirobe, Yoshiharu Masaki, Ayako Murota, Shintaro Sugita, Hiroshi Nakase

Endoscopy. 2023 Dec; 55(S 01): E1108-E1110.

PMID: 37802103 PMCID: PMC10558253 DOI: 10.1055/a-2177-3793

世戸先生(JR札幌病院)の論文が、The American Journal of Gastroenterologyに掲載されました

世戸凌太先生(JR札幌病院)の論文が、The American Journal of Gastroenterologyに掲載されました!世戸先生が大学病院での専攻医研修の際に経験し、2023年3月の地方会で発表した症例報告です。全身性肥満細胞症は、典型的には蕁麻疹や血球減少の所見、繰り返すアナフィラキシーを契機に皮膚生検・骨髄生検により診断されることが多い疾患です。今回特徴的な大腸の内視鏡所見と組織検査により診断に至った症例を経験したので本論文で報告しています。世戸先生、おめでとうございます!若手の先生方の学術指導も行い、成長を応援します!

Systemic Mastocytosis Observed by Image-Enhanced Endoscopy

Ryota Seto, Shinji Yoshii, Tomoe Kazama, Tsukasa Yamakawa, Shintaro Sugita, Hiro-O Yamano, Hiroshi Nakase

Am J Gastroenterol. 2023 Oct 16. doi: 10.14309/ajg.0000000000002496.

PMID: 37713511  DOI: 10.14309/ajg.0000000000002496

UEGW2023

United European Gastroenterology Week(UEGW)2023が10/14-17までデンマークコペンハーゲンで開催されました。当講座からは川上先生が発表しました!当講座は国際的な学術活動にも力を入れており、日頃の臨床、研究成果を世界に向けて発信してまいります!

Outcomes of endoscopic gallbladder drainage in high-risk patients with acute cholecystitis: endoscopic gallbladder stenting versus endoscopic ultrasound-guided gallbladder drainage

Yujiro Kawakami

日本臨床免疫学会総会・日本消化器免疫学会総会

第51回日本臨床免疫学会総会・第60回日本消化器免疫学会総会が、2023年10月5日〜6日、東京で開催されました。平野雄大先生が、日本消化器免疫学会総会において奨励賞を受賞しました。

・IgG4関連疾患における消化管生検の検討(臨床免疫学会)平野雄大

・腸管の恒常性維持に対するオステオポンチンの多面的な影響(消化器免疫学会)平野雄大

仲瀬教授が共著者をつとめた論文が、Journal of Gastroenterology and Hepatologyに掲載されました

仲瀬裕志教授が共著者をつとめた論文が、Journal of Gastroenterology and Hepatologyに掲載されました。本論文はクローン病に対する抗IL23抗体(リサンキヅマブ)の有効性と安全性を検証するために全世界で行われた第3相臨床試験(ADVANCE試験、MOTIVATE試験)のなかで、アジア人に対象を絞った事後解析の結果です。本研究ではアジア人においても非アジア人と遜色ない寛解導入・寛解維持効果、及び安全性が確認されており、クローン病の新たな治療選択肢として期待されます。

Efficacy and safety of risankizumab for Crohn’s disease in patients from Asian countries: a post hoc subanalysis of the global phase 3 ADVANCE, MOTIVATE, and FORTIFY studies

Xiang Gao, Toshimitsu Fujii, Byong Duk Ye, Jen-Wei Chou, Ken Sugimoto, Qian Cao, Kristina Kligys, Kaoru Murakoshi, Dennis Teng, Yafei Zhang, Hiroshi Nakase

J Gastroenterol Hepatol. 2023 Oct 3. doi: 10.1111/jgh.16358.

PMID: 37788676  DOI: 10.1111/jgh.16358

2023年9月24日放送 UHBの医療番組にて当講座の遠隔医療の取り組みが放送されました!

”炎症性腸疾患”を知る〜どこにいても同じ治療を!遠隔医療の今②

9月24日UHB放送の医療番組「松本裕子の病を知る、”炎症性腸疾患”を知る〜どこにいても同じ治療を!遠隔医療の今②」に当講座の遠隔医療の取り組みが放送されました!関連病院である市立釧路総合病院との遠隔医療が取り上げられております。番組Youtubeから放送内容を視聴できますので、是非ご覧ください!

UHB 番組サイト

番組You Tube

本学ホームページ

2023年度後期も宜しくお願いいたします

教室員で集合写真撮影を行いました。2023年度後期も宜しくお願いいたします。 当講座は明るく活気のある教室で、一緒に診療、研究をする仲間を広く募集しています。私達は成長を全力でサポートします。教室や専攻医研修、卒後のキャリア形成などお気軽にお問い合わせください。

川上先生(助教)の論文が、Pancreatologyに掲載されました

川上裕次郎先生(助教)の論文が、Pancreatologyに掲載されました。国内留学していた仙台オープン病院での、IPMN併存膵癌の臨床病理学的特徴を検討した論文です。IPMN併存膵癌はIPMN由来浸潤癌と比較して、嚢胞が比較的小さく、結節のない、多発する胃型の分枝型IPMNに合併しており、IPMNの悪性化を意識した現状の診療アルゴリズムとは別個の診療体系の構築の必要性が示唆されました。

Pancreatic ductal adenocarcinomas concomitant with intraductal papillary mucinous neoplasms of the pancreas: A investigation of those clinicopathological features by analyzing 48 patients who underwent surgery for those lesions

Yujiro Kawakami, Shinsuke Koshita, Yoshihide Kanno, Takahisa Ogawa, Hiroaki Kusunose, Toshitaka Sakai, Keisuke Yonamine, Kazuaki Miyamoto, Fumisato Kozakai, Takaho Okada, Masaya Oikawa, Takashi Tsuchiya, Yutaka Noda, Takashi Sawai, Hiroshi Nakase, Kei Ito

Pancreatology. 2023 Sep;23(6):674-681.

PMID: 37604732  DOI: 10.1016/j.pan.2023.07.010

一宮先生の論文が、PLoS Oneに掲載されました

炎症性腸疾患の研究のため東京医科大学から国内留学にこられていた一宮匡先生の論文が、PLoS Oneに掲載されました。ロイシンリッチα2-グリコプロテイン(LRG)の血清、血漿両者での同等性を示し、クローン病および潰瘍性大腸炎患者において内視鏡的疾患活動性のバイオマーカーとして有用であることを示しております。一宮先生、おめでとうございます!

Application of plasma alternative to serum for measuring leucine-rich α2-glycoprotein as a biomarker of inflammatory bowel disease

Tadashi Ichimiya, Tomoe Kazama, Keisuke Ishigami, Yoshihiro Yokoyama, Yuki Hayashi, Satoshi Takahashi, Takao Itoi, Hiroshi Nakase

PLoS One. 2023 Jun 23;18(6): e0286415.

PMID: 37352151 PMCID: PMC10289387 DOI: 10.1371/journal.pone.0286415

仲瀬教授が共著者をつとめた論文が 、The Lancet Gastroenterology & Hepatologyに掲載されました

仲瀬裕志教授が共著者をつとめた論文が、 The Lancet Gastroenterology & Hepatologyに掲載されました。ウパダシチニブはJAK阻害薬の一つであり、中等度から重度の活動性潰瘍性大腸炎の治療薬として承認されています。3つの第III相試験(U-ACHIEVE寛解導入療法試験、U-ACCOMPLISH試験およびU-ACHIEVE維持療法試験)の結果から、中等度から重度の活動性潰瘍性大腸炎の患者に対する、ウパダシチニブ45㎎による8週間の導入療法の有効性が認められています。本論文では、ウパダシチニブの長期的な効果と安全性が示されました。これらの試験において導入治療をうけた患者981名のうち、臨床的に有効であった681名がウパダシチニブ15㎎または30㎎による52週間の維持療法を受け、主要評価項目である臨床的寛解率の他、内視鏡的改善率、組織学的改善率などすべての副次評価項目においても高い有効性が認められました。また、安全性も許容されるものでした。この結果から、ウパダシチニブは中等度から重度の活動性潰瘍性大腸炎患者の治療選択肢になるものと考えられます。

Efficacy and safety of upadacitinib maintenance therapy for moderately to severely active ulcerative colitis in patients responding to 8 week induction therapy (U-ACHIEVE Maintenance): overall results from the randomised, placebo-controlled, double-blind, phase 3 maintenance study

Séverine Vermeire, Silvio Danese, Wen Zhou, Dapo Ilo, Justin Klaff, Gweneth Levy, Xuan Yao, Su Chen, Yuri Sanchez Gonzalez, Xavier Hébuterne, James O Lindsay, Peter D R Higgins, Qian Cao, Hiroshi Nakase, Jean-Frédéric Colombel, Edward V Loftus Jr, Remo Panaccione

Lancet. 2022 Jun 4;399(10341):2113-2128.

PMID: 35644166 DOI: 10.1016/S0140-6736(22)00581-5

札幌医科大学ホームページ

風間先生(特任助教)の論文が、PLoS Oneに掲載されました

風間友江先生(特任助教)の論文が、PLoS Oneに掲載されました。札幌医科大学消化器内科学講座を研究本部とし、炎症性腸疾患の病態解明と治療法確立に向けた北海道多施設共同コホート研究~Phoenix Cohort~が進んでいます。本論文は、Phoenix cohortの一環として多施設共同で行われた研究結果でクローン病および潰瘍性大腸炎患者におけるIFX-BSの長期有効性および安全性を示しております。

・Long-term effectiveness and safety of infliximab-biosimilar: A multicenter Phoenix retrospective cohort study

Tomoe Kazama, Katsuyoshi Ando, Nobuhiro Ueno, Mikihiro Fujiya, Takahiro Ito, Atsuo Maemoto, Keisuke Ishigami, Masanori Nojima, Hiroshi Nakase

PLoS One. 2023 Sep 12;18(9): e0288393.

PMID: 37699041 PMCID: PMC10497130 DOI: 10.1371/journal.pone.0288393

消化器病・消化器内視鏡地方会

日本消化器病学会・日本消化器内視鏡学会北海道支部例会が923日に開催されました。当講座からは、研修医・専攻医を中心に計11演題を発表し、専攻医が大活躍の地方会でした。今後も熱意ある研修医、専攻医が学会発表を通じて成長できるよう、当講座は応援していきます!当講座は日々の臨床、研究を発信してまいります!

R-CHOP療法で肝胆道系酵素の低下を認めた原発性胆汁性胆管炎の1例 神 文香

・難治性の大腸出血を繰り返し剖検で多発性骨髄腫によるALアミロイドーシスと診断された1例 亀山 尚弘

・切除不能肝細胞癌に対してアテゾリズマブ、ベバシズマブ併用療法不応後に、デュルバルマブ、トレ メリムマブ併用療法が著効した1例 佐久間智也

・特発性血小板減少性紫斑病(ITP)を合併しTPO受容体作動薬(TPO-RA)を使用することでGnP療 法が施行可能となった膵癌の1例 常盤 孝介

・CapsoCam Plusで出血部位を推定し、内視鏡的止血をし得た小腸出血の2例 山本 智香

・当科におけるMANTIS Closure Deviseの使用経験 大沼 法永

・有茎性ポリープに対するstrangulation polypectomyの有用性 秋田浩太朗

・内視鏡所見が診断に有用であった胆管原発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の1例 中村 友哉

・Crystal Violet染色とRed Dichromatic Imagingの併用による大腸病変観察の有用性 三宅 高和

・大腸の治療困難病変に対するUnderwater EMR 三宅 高和

・胆膵内視鏡デバイスを使いこなす ~金属ステントの基本と応用~ 川上裕次郎

日本人炎症性腸疾患患者におけるCOVID-19感染者の多施設共同レジストリ研究(J-COSMOS)の最終解析の論文が、Gastro Hep Advancesに掲載されました

日本人炎症性腸疾患患者におけるCOVID-19感染者の多施設共同レジストリ研究(J-COSMOS)の論文が、Gastro Hep Advancesに掲載されました。炎症性腸疾患(IBD)患者における新型コロナウイルス感染症の重症化因子が、BMI高値(肥満)と脳血管疾患の既往歴であること、IBDに対する抗TNFα抗体またはチオプリンの使用はCOVID-19の重症化リスクが少ないことを明らかにしました。また、本レジストリにおいてCOVID-19による死亡者はいませんでした。本研究は、厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」班におけるCOVID-19 JAPN IBD Taskforceの事業として、77の医療施設が参加して行われた研究です。TaskforceならびにJ-COSMOS groupの皆様のご尽力に厚く感謝申し上げます。

Final analysis of COVID-19 patients with inflammatory bowel disease in Japan (J-COSMOS): a multicenter registry cohort study

Hiroshi Nakase, Yuki Hayashi, Yoshihiro Yokoyama, Takayuki Matsumoto, Minoru Matsuura, Hideki Iijima, Katsuyoshi Matsuoka, Naoki Ohmiya, Shunji Ishihara, Fumihito Hirai, Daiki Abukawa, Tadakazu Hisamatsu, J-COSMOS group.

Gastro Hep Advances In press. DOI: 10.1016/j.gastha.2023.07.017

https://www.ghadvances.org/article/S2772-5723(23)00117-6/fulltext

平野先生(診療医)の論文が、Gastro Hep Advancesに掲載されました

平野雄大先生(診療医)の論文が、Gastro Hep Advancesに掲載されました。IgG4関連疾患は全身のあらゆる臓器にIgG4陽性形質細胞が浸潤し、線維化をきたす疾患です。消化管病変については、潰瘍や粘膜下腫瘍の報告例がほとんどでした。しかし本症例では、IgG4関連疾患の患者様において、内視鏡で異常のない消化管粘膜にもIgG4陽性形質細胞が浸潤していました。さらに、治療によって病理所見のみならず腹部症状も改善しました。IgG4関連疾患では、潜在的に消化管が関与している可能性があることを示唆する、興味深い症例です。

A case of IgG4-related gastrointestinal disease diagnosed from persistent diarrhea and abdominal pain

Takehiro Hirano, Yujiro Kawakami, Sayaka Nakabayashi, Kohei Wagatsuma, Keisuke Ishigami,

Yoshiharu Masaki, Ayako Murota, Masatoshi Kanda, Shintaro Sugita, Kenji Notohara, Hiroshi Nakase

Gastro Hep Advances In press. DOI:https://doi.org/10.1016/j.gastha.2023.07.009

https://www.ghadvances.org/article/S2772-5723(23)00112-7/fulltext

川上先生(助教)の論文が、Gastro Hep Advancesに掲載されました

川上裕次郎先生(助教)の論文が、Gastro Hep Advancesに掲載されました。膵癌陰茎転移の症例報告です。

A rare cause of priapism

Yujiro Kawakami, Ko Kobayashi, Hiroshi Nakase

Gastro Hep Advances In press. DOI:https://doi.org/10.1016/j.gastha.2023.07.011

https://www.ghadvances.org/article/S2772-5723(23)00113-9/fulltext

地域の患者に安心感を!自治体DX白書に、当講座の遠隔医療連携診療が掲載されました

自治体DX白書に、冬のDigi田甲子園受賞事例として、当講座の遠隔医療連携診療が掲載されました。遠隔医療連携診療を通じて、地方在住の患者さんと基幹病院の医師をつなぎ、地域医療の格差を是正し、安心の医療を目指してまいります。

地域の患者に安心感を!遠隔医療連携診療

自治体DX白書

第109回日本消化器内視鏡学会総会

第109回日本消化器内視鏡学会総会が、2023年5月9日〜11日、山野泰穂先生が会長で札幌で開催されます。大会テーマが、「情熱、大志、そして夢 Passion, Ambition and Dream」です。ポスターも完成し、総会の開催に向けて情報を発信してまいります。どうぞ宜しくお願いいたします。

炎症性腸疾患遠隔医療講座を開設

北海道内の炎症性腸疾患(IBD)専門医はまだ少なく、専門性の高い医療を受けるためには、患者さん及びそのご家族は遠方からの移動を余儀なくされることもあります。当講座は遠隔医療に注目し、広大な北海道における患者さんの負担軽減、IBD診療の均てん化、IBD診療に携わる若手医師や研修医及びコメディカルスタッフへの教育・研修等において、主導的な役割を果たすことを目的とし、炎症性腸疾患遠隔医療講座が設立されました。

・遠隔連携診療により、遠方から受診が必要であった患者さんの負担軽減につながります。我々が取り組む遠隔診療では、高度医療施設の医師に対し、中核病院の患者さまがその病院の医師とともに受診する形態をとるため、地方勤務の若い医師のIBD診療教育の充実も期待されます。

・地方中核病院でのIBD診療で、治療方針に迷うケースや難治症例などの相談窓口となることも可能であり、各方面の病院にとっても負担軽減につながります。

・各地域の中核病院、かかりつけ医との研修会、病診連携をすすめることで、道内のIBD診療ネットワークが構築でき、より質の高いIBD診療が期待できます。

・本学消化器内科学講座は、2019年10月に炎症性腸疾患分野別拠点病院に指定されました。分野別拠点病院の役割の1つに各地域の病院における医師、看護師、栄養士、薬剤師のIBD教育を充実させることが挙げられております。当講座が消化器内科学講座とも連携してコメディカルスタッフ教育に携わることで、炎症性腸疾患分野別拠点病院の役割に寄与するものと考えます。

我妻先生(助教)の研究テーマが、秋山記念生命科学振興財団の研究助成に採択されました

我妻康平先生(助教)の研究テーマが、秋山記念生命科学振興財団の研究助成(推奨)に採択されました。

「Osteopontin制御機構を用いたgut-lung axisの機序の解明」

時事メディカルに仲瀬教授が監修された記事が公開されました

時事メディカルに仲瀬教授が監修された記事が公開されました。

便秘が原因で腹痛・下痢~虚血性大腸炎〜

メデイア情報にも掲載しております。是非ご覧ください!

タケダ特設サイト「世界に尽くせ、タケダ。 革新的に。誠実に。」に、遠隔連携診療について掲載されました

タケダ特設サイト「世界に尽くせ、タケダ。革新的に。誠実に。」に、北海道庁の方々と当講座が取り組んでいる炎症性腸疾患における遠隔連携診療について掲載されました。地域在住の難病患者さんに対する医療均一化をめざし、遠隔医療連携の取り組みを一層推進してまいります。

解説タケダ図鑑Vol.07 持続可能な地域の医療提供体制構築に尽くす

仲瀬教授が共著者をつとめた論文が 、The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINEに掲載されました

仲瀬裕志教授が共著者をつとめた論文が、 The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINEに掲載されました。本試験は中等症~重症のクローン病患者を対象とした国際多施設共同第Ⅲ相寛解導入および維持療法試験です。ウパダシチニブはJAK阻害薬という経口薬の一つです。これまでJAK阻害薬は潰瘍性大腸炎では治療効果が認められ承認されておりますが、クローン病における効果は明らかではありませんでした。本試験では主要評価項目である臨床的寛解および内視鏡的改善率だけではなく、ステロイドフリー寛解など複数の副次評価項目においてもプラセボ群と比較したウパダシチニブの効果が確認されています。本論文により、JAK阻害薬では世界で初めてクローン病に対する有効性が報告されました。この結果によりクローン病における新たな治療選択肢が拡がり、これまでの治療で効果が得られなかった患者さんへの利益が期待されます。

Upadacitinib Induction and Maintenance Therapy for Crohn’s Disease

Edward V Loftus Jr, Julian Panés, Ana P Lacerda, Laurent Peyrin-Biroulet, Geert D’Haens, Remo Panaccione, Walter Reinisch, Edouard Louis, Minhu Chen, Hiroshi Nakase, Jakob Begun, Brigid S Boland, Charles Phillips, Mohamed-Eslam F Mohamed, Jianzhong Liu, Ziqian Geng, Tian Feng, Elena Dubcenco, Jean-Frederic Colombel

N Engl J Med 2023; 388:1966-1980

PMID: 37224198 DOI: 10.1056/NEJMoa2212728

☆消化器内科教室説明会2023年夏開催☆

今年も教室説明会の季節がやってまいりました!

消化器内科学講座も開催いたします!

日時:2023年6月27日(火)18時30分~

場所:教育研究棟Ⅰ 3階C301・302講義室

今回は大学、関連施設で勤務している若手の先生からお話(消化器内科に進んだきっかけ、消化器内科の魅力、消化器内科のキャリアパスなど)を聞きます!説明会後は、懇親会を予定しています。

当日参加も大歓迎です!医学部5・6年生、研修医の皆さんのご参加をお待ちしています!

↓↓連絡先 消化器内科学講座沼田↓↓

numata@tb4.so-net.ne.jp お気軽にお問合せください!

 

第105回日本消化器内視鏡学会総会

第105回日本消化器内視鏡学会総会が、2023年5月25日〜27日、東京で開催されました。肝胆膵チームから演題を発表し、また市立釧路、函館五稜郭などの関連施設の専攻医も発表しました!2025年内視鏡総会は、山野先生が大会長で札幌にて開催します!

<発表演題>

・IgG4関連消化管病変の臨床的特徴(主題)川上裕次郎

・膵管空腸吻合部ロストステントの迷入に対する内視鏡的トラブルシューティング(主題)川上裕次郎

・側方進展をきたした十二指腸乳頭部腫瘍に対する一括切除を目指したEP with hybrid ESD(主題)川上裕次郎

・膵臓癌に対するがんゲノムプロファイリング検査(CGP)のための適正な検体採取方法の検討(主題)室田文子

Global summit

6月7日に京都で開催されるGlobal summit(The consumer goods forum主催) にて、当講座仲瀬教授が遠隔医療に関して講演されます。当講座がすすめている北海道内の遠隔医療を、世界に向けて発信してまいります。

7th June (Day 1) Parallel Impact sessions

Hiroshi Nakase

https://www.theconsumergoodsforum.com/events/the-global-summit/programme/

消化器先端内視鏡学講座を開設

今年度より、消化器先端内視鏡学講座が開設されました。北海道の医療のためにより良い内視鏡診断、内視鏡治療の開発をすすめ、遠隔医療を用いた内視鏡指導に取り組んでまいります。

また、道内患者の消化器がんの早期発見・早期治療に貢献するため、消化器内視鏡診療の充実・低侵襲内視鏡治療の開発を目的に、次のとおり研究を実施します。
・江別・南空知地区(都市近郊及びその周辺地区)における地域医療の現状を研究リソースとして、遠隔医療を活用した内視鏡臨床(教育)システムの確立、広域医療連携システムの構築に関する調査・研究
・内視鏡下生検、内視鏡治療によって得られたサンプルを分子生物学的に解析、低侵襲内視鏡治療を含めた先進的消化器疾患治療法の推進・開発

20230520北海道新聞(道央江別)

20230520北海道新聞(道央石狩当別)

川上先生(助教)の論文が、Digestive Endoscopyに掲載されました

川上裕次郎先生(助教)の論文が、Digestive Endoscopy, DEN Video Articleに掲載されました。EUS-FNAにてIgG4関連動脈周囲炎を診断した症例です。

Immunoglobulin G4-related periarteritis successfully diagnosed by endoscopic ultrasonography-guided fine-needle biopsy

Yujiro Kawakami, Yosuke Hirobe, Hiroshi Nakase

Dig Endosc. 2023 Apr 18.  doi: 10.1111/den.14561. Online ahead of print.

PMID: 37072677 DOI: 10.1111/den.14561

DDW2023

Digestive Disease WeeK (DDW)2023が5/6-9までアメリカシカゴで開催されました。当講座からは三宅先生、平野先生、柾木先生、吉井先生が発表しました!当講座は国際的な学術活動にも力を入れており、日頃の臨床、研究成果を世界に向けて発信してまいります!

CLINICAL OUTCOME OF WHOLE CIRCUMFERENTIAL ESD FOR ESOPHAGEAL CANCER FROM TWO ASPECTS: LONG-TERM PROGNOSIS AND SHORT-TERM ADVERSE EVENTS Takakazu Miyake

OSTEOPONTIN CONTRIBUTES COLON HOMEOSTASIS BY AFFECTING GUT MICROBIOTA COMPOSITION  Takehiro Hirano

EXPLORING OPTIMAL TREATMENT STRATEGY FOR ELDERLY PATIENTS WITH RESECTABLE PANCREATIC CANCER Yoshiharu Masaki

PROGNOSTIC NUTRITIONAL INDEX AS A NOVEL MARKER TO PREDICT BLEEDING AFTER ENDOSCOPIC SUBMUCOSAL DISSECTION FOR EARLY GASTRIC CANCER IN OLDER PATIENTS Shinji Yoshi

 

 

仲瀬教授の研究が、AMED令和5年度「難治性疾患実用化研究事業(ゲノム・データ基盤、疾患基礎研究)」に採択されました

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和5年度 「難治性疾患実用化研究事業(ゲノム・データ基盤 、疾患基礎研究)」に、仲瀬裕志教授の研究が採択されました。研究開発課題名は「インフラマソーム関連腸炎の病態解明ならびに診断法確立」です。本学ホームページでも発表されております。AMEDの支援を得て、インフラマソーム関連腸炎に関連する遺伝子の同定ならびに病態解明に取り組みます。

札幌医科大学ホームページ写真ニュース

石上先生(助教)が、日本内科学会英文誌Internal Medicineの2022年度「Outstanding Reviewers」に選出されました

石上敬介先生(助教)が、日本内科学会英文誌Internal Medicineの2022年度Awards for Outstanding Reviewers, the Japanese Society of Internal Medicineに選出されました。日本内科学会英文誌Internal Medicineへ投稿された論文の査読者(レビュアー)として,特に貢献したと認められる会員の表彰です。石上先生、おめでとうございます!

Internal Medicine Best Reviewers Award

沼田先生(助教)の論文が、Clinical Journal of Gastroenterologyに掲載されました

沼田泰尚先生(助教)の論文が、Clinical Journal of Gastroenterologyに掲載されました。本症例では、原因不明の門脈圧亢進症の患者様に対して剖検を行った結果、結晶蓄積性組織球症(crystal-storing histiocytosis)によって非肝硬変性に門脈圧亢進症が生じていたことが明らかになりました。門脈圧亢進症の原因のほどんとは肝硬変で、非肝硬変性の門脈圧亢進症は非常に稀ですが、その原因が結晶蓄積性組織球症であったという報告は今までになく、貴重な症例報告です。沼田先生、おめでとうございます!

Generalized crystal-storing histiocytosis with noncirrhotic portal hypertension: an autopsy case report

Yasunao Numata, Shigeru Sasaki, Kazufumi Magara, Akira Takasawa, Taro Sugawara, Naruki Ohara, Noriyuki Akutsu, Tadashi Hasegawa, Makoto Osanai, Hiroshi Nakase

Clin J Gastroenterol. 2023 Apr 4. doi: 10.1007/s12328-023-01782-1. Online ahead of print.

PMID: 37014540 DOI: 10.1007/s12328-023-01782-1

仲瀬教授の論文が、Immunological Medicineに掲載されました

仲瀬裕志教授の論文が、Immunological Medicineに掲載されました。近年、炎症性腸疾患に対する治療薬の開発が進んでいますが、一方でそれを扱い使い分ける我々消化器内科医にはより一層の知識が要求される時代となっています。現在日本国内では、潰瘍性大腸炎に対して3種類のJAK阻害薬が使用可能となりましたが、本論文では3種類のJAK阻害薬の特徴や安全性についてまとめ、報告しています。

Understanding the efficacy of individual Janus kinase inhibitors in the treatment of ulcerative colitis for future positioning in inflammatory bowel disease treatment

Hiroshi Nakase

Immunol Med. 2023 Apr 10;1-10. doi: 10.1080/25785826.2023.2195522. Online ahead of print.

PMID: 37036140 DOI: 10.1080/25785826.2023.2195522

AOCC2023

Asian Organization for Crohn’s & Colitis (AOCC)2023が、4/13-15まで韓国・釜山にて開催されました。当講座からは仲瀬教授(Invited speaker)、平山先生が参加しました。

・Current Roles and Future Prospects of Biologics and Small Molecules: JAK/STAT Inhibitors could be Game Exchanger in IBD Hiroshi Nakase(Invited speaker)

・Effectiveness and Factors Associated with Response to Golimumab in Japanese Patients with Ulcerative Colitis in Real Clinical Practice: Phoenix Study Daisuke Hirayama

第109回日本消化器病学会総会

第109回日本消化器病学会総会が、2023年4月6日〜8日、長崎で開催されました。当講座からは主題演題を含む計11題の演題を発表しました!今年度も日々の臨床、研究の成果を発信してまいります!

<発表演題>

・免疫チェックポイント阻害薬関連腸炎における粘膜サイトカインの検討 大和田紗恵

・高齢者に対する内視鏡的胃粘膜下層剥離術の後出血予測の検討 三宅高和

・炎症性腸疾患における遠隔連携診療ネットワークの構築と運用(主題)林優希

・早期大腸がん浸潤先進部の微小環境における分子病態の解明と新規バイオマーカー・治療標的の探索(主題)須藤豪太

・当科における切除可能肝門部領域胆管癌の治療成績 川上裕次郎

・当科における原発性硬化性胆管炎症例の検討 沼田泰尚

・当院での二次的所見に対する多職種連携による切れ目ない取り組み(主題)室田文子

・当科の核酸アナログ治療20年の検討 阿久津典之

・sessile serrated lesion(SSL)はどこまで切除すべきか選択的に切除する立場から(主題)吉井新二

・大腸鋸歯状病変の現状と課題(基調講演)山野泰穂

新年度を迎えました

新年度を迎え、専攻医、診療医が新たに7名(亀山先生、佐久間先生、常盤先生、山本先生、大沼先生、一柳先生、中村先生)が加わりました!また、鳥取大学第二内科より菓先生が国内留学にこられました。初期研修医もお迎えしております。新体制となり、今年度も引き続き、臨床、研究、教育をさらにすすめてまいります。本年度も消化器内科学講座をどうぞ宜しくお願いいたします。

春は別れの季節・・新天地でのご活躍を!

当講座で研修していた専攻医の先生方が、今年度の勤務を終え、三浦先生、世戸先生、中村先生、浪岡先生、廣部先生は、それぞれ新天地へと異動しました。日々の臨床業務に懸命に励み、ありとあらゆる場で活躍してくれました!教室員一同、新天地での活躍を願ってます! 別れは寂しいですが、また一緒に働ける日を楽しみにしてます!

仲瀬教授の論文が、Journal of Gastroenterologyに掲載されました

仲瀬教授の論文が、Journal of Gastroenterologyに掲載されました。当講座の仲瀬教授を筆頭とした日本の炎症性腸疾患診療の専門家複数名により、クローン病の治療/診療方針についての最新の声明が発表されました。クローン病に伴う様々な病態/状況に合わせて、細分化して治療/診療方針が載せられています。

Treatment escalation and de-escalation decisions in Crohn’s disease: Delphi consensus recommendations from Japan, 2021

Hiroshi Nakase, Motohiro Esaki, Fumihito Hirai, Taku Kobayashi, Katsuyoshi Matsuoka, Minoru Matsuura, Makoto Naganuma, Masayuki Saruta, Kiichiro Tsuchiya, Motoi Uchino, Kenji Watanabe, Tadakazu Hisamatsu; TRADE consensus group

PMID: 36773075 DOI: 10.1007/s00535-023-01958-z

冬のDigi田甲子園表彰式@首相官邸

3月9日に首相官邸にて冬のDigi田甲子園の表彰式が行われ、当講座仲瀬裕志教授が表彰状を授与されました。

応援頂きました皆様のご期待にお応えすべく、遠隔医療の取り組みを一層推進して参ります。この度はご支援を頂き、誠に有難うございました。

※写真はデジタル田園都市国家構想実現会議事務局提供

冬のDigi田甲子園ベスト8入賞!!

2023 年 1 月 24 日から 2 月 24 日までの間、内閣官房が主催する冬の Digi 田甲子園が開催されました。北海道と札幌医科大学が協力したオール北海道での取り組みである「北海道炎症性腸疾患患者医療均一化を目指した遠隔医療体制の確立」が、投票総数40623票中、3321票を頂戴し、ベスト8入賞を果たすことができました!

応援頂きました皆様に、心より御礼申し上げます。この度はご支援を頂き、誠に有難うございました。

消化器病・消化器内視鏡地方会

日本消化器病学会・日本消化器内視鏡学会北海道支部例会が3月4〜5日にハイブリッドで開催されました。当講座からは、専攻医を中心に計13演題を発表しました!また、内視鏡学会北海道支部例会のメインイベントとして、大会長の山野先生が作り上げてきた本学内視鏡センターと会場を繋げたWEBライブ配信でのハンズオントレーニングが行われました!

専攻医が大活躍の地方会でした。今後も熱意ある研修医、専攻医が学会発表を通じて成長できるよう、当講座は応援していきます!

当講座は日々の臨床、研究を発信してまいります!

・新規デバイスデリバリーシステムを用いた経乳頭的胆嚢生検にて診断したIgG4関連胆嚢炎の1例 亀山 尚弘

・特徴的な大腸内視鏡所見を有した全身性肥満細胞症の1例 世戸 凌太

・がん遺伝子パネルを契機に生殖細胞系列のBRCA2変異陽性と診断され, 白金製剤使用後にPARP阻害剤が導入可能となった1例 世戸 凌太

・膵空腸吻合部ロストステントの膵管内完全迷入に対し、EUS-PDルートを用いて除去に成功した1例 中村 隼人

・メトトレキサートによる肝線維症が原因と考えられた食道静脈瘤の1例 中村 隼人

・難治性潰瘍性大腸炎の臨床的特徴に関する検討 浪岡 万由子

・EUS-FNAにて診断したIgG4関連動脈周囲炎の1例 廣部 洋輔

・胃過形成性ポリープの形態を示したIgG4関連消化管病変の1例 廣部 洋輔

・COVID-19関連腸炎にCMV感染を合併した1例 三浦 克予志

・静脈侵襲を伴う胃底腺型胃癌の1例 三浦 克予志

・当科における大腸腫瘍・早期癌に対する内視鏡診断と治療ストラテジー 三宅 高和

・当科における内視鏡的手縫い縫合専用処置具SutuArtの使用経験 山川 司

・橈骨動脈アプローチによるTACEにより治療しえたHCCの1例 沼田 泰尚

当講座の炎症性腸疾患遠隔医療の取り組みが、冬のDigi田甲子園の投票候補として選ばれました!

当講座が主体で行っている取り組み「北海道炎症性腸疾患患者医療均一化を目指した遠隔医療体制の確立」が、『冬のDigi田(デジデン)甲子園』のインターネット投票候補の一つとして選ばれました!

「Digi田甲子園」とはデジタル田園都市国家構想を全国津々浦々で力強く進めていくため、構想実現に向けた機運醸成を図る観点から、幅広く民間企業や団体など様々な主体の取組を募集し、特に優れたものを内閣総理大臣賞として表彰するものです。当講座と釧路、函館、帯広といった地域関連病院との取り組みを日本全国に伝えるためにも、皆様方の応援が必要です。インターネット投票が可能ですので、是非、「17.北海道炎症性腸疾患患者医療均一化を目指した遠隔医療体制の確立」への応援の程宜しくお願いいたします!!

冬のDigi田甲子園ページURL

動画:北海道炎症性腸疾患患者医療均一化を目指した遠隔医療体制の確立

冬のDigi田甲子園インターネット投票URL

COVID-19流行により生じた、本邦の炎症性腸疾患患者が感じた不安や行動変容に関するアンケート調査(J-DESIRE)の論文が、Journal of Gastroenterologyに掲載されました

COVID-19流行により生じた、本邦の炎症性腸疾患(IBD)患者が感じた不安や行動変容に関するアンケート調査(J-DESIRE)の論文が、Journal of Gastroenterologyに掲載されました。欧米を中心に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行はIBD患者さんに行動変容をもたらすことが報告されています。しかし、本邦での大規模な調査はなされていませんでした。この研究は、本邦に在住のIBD患者さんを対象とし、COVID-19流行がIBD診療に与えた影響を患者さんの行動変容に着目して明らかにした、All Japanの研究です。この研究で得られたCOVID-19に関連した不安の内容を踏まえて、IBD患者さんへの適切な説明や情報発信が必要であると考えられます。

Anxiety and behavioral changes in Japanese patients with inflammatory bowel disease due to COVID-19 pandemic: a national survey

Hiroshi Nakase, Kohei Wagatsuma, Masanori Nojima, Takayuki Matsumoto, Minoru Matsuura, Hideki Iijima, Katsuyoshi Matsuoka, Naoki Ohmiya, Shunji Ishihara, Fumihito Hirai, Ken Takeuchi, Satoshi Tamura, Fukunori Kinjo, Nobuhiro Ueno, Makoto Naganuma, Kenji Watanabe, Rintaro Moroi, Nobuaki Nishimata, Satoshi Motoya, Koichi Kurahara, Sakuma Takahashi, Atsuo Maemoto, Hirotake Sakuraba, Masayuki Saruta, Keiichi Tominaga, Takashi Hisabe, Hiroki Tanaka, Shuji Terai, Sakiko Hiraoka, Hironobu Takedomi, Kazuyuki Narimatsu, Katsuya Endo, Masanao Nakamura, Tadakazu Hisamatsu

J Gastroenterol. 2023 Jan 6. doi: 10.1007/s00535-022-01949-6. Online ahead of print.

PMID: 36607399 DOI: 10.1007/s00535-022-01949-6

川上先生(助教)の論文が、Endoscopy E-Videosに掲載されました

川上裕次郎先生(助教)の論文が、Endoscopy E-Videosに掲載されました。術後再建腸管では、通常のコンベックス型EUSでは病変の描出が困難であることも多く、臨床経過から治療方針が決定されることも少なくありません。また、EUS-FNAは組織採取法として広く行われていますが、経肛門のEUS-FNAは内視鏡の挿入可能な範囲に限定されることが多いです。スライディングチューブを併用することで、安全に深部大腸へEUSを挿入することができ、経大腸的EUS-FNAにて膵尾部癌の組織学的診断が可能となった症例です。

Transcolonic endoscopic ultrasound-guided fine-needle biopsy to diagnose a pancreatic tail adenocarcinoma in a patient with surgically altered anatomy

Yujiro Kawakami, Yoshiharu Masaki, Masahiro Taniguchi, Keisuke Ishigami, Ayako Murota, Masayo Motoya, Hiroshi Nakase

Endoscopy. 2022 Dec 19. doi: 10.1055/a-1981-6880. Online ahead of print.

PMID: 36535648   DOI: 1055/a-1981-6880

吉井先生(講師)の論文が、Techniques and Innovations in Gastrointestinal Endoscopyにアクセプトされました

吉井新二先生(講師)の論文が、Techniques and Innovations in Gastrointestinal Endoscopyにアクセプトされました。大腸ESDは広く普及していますが、EMRより穿孔のリスクがあり治療時間のかかる手技です。今回の論文では,ESDナイフとEMRのスネアを用いたHybrid endoscopic resectionが、20-30mmのEMR困難症例に有用であることをメタアナリシスで示しました。Hybrid endoscopic resectionは、初学者にもESDのデバイスに慣れるために有用な手技であるため、今後、普及することが期待されます。

Hybrid endoscopic resection with endo-knife and snare for colorectal lesions: A systematic review and meta-analysis

Shinji Yoshii, Takefumi Kikuchi, Yuki Hayashi, Masahiro Nojima, Hiro-o Yamano, Hiroshi Nakase

DOI:https://doi.org/10.1016/j.tige.2022.12.003

分子生物学講座と当講座との共同研究の論文が、Journal of Gastroenterology and Hepatologyに掲載されました

分子生物学講座と当講座との共同研究の論文が、Journal of Gastroenterology and Hepatologyに掲載されました。早期大腸がん浸潤先進部の分子解析をテーマとした研究で、マクロファージとがん細胞の相互作用で産生したSerum amyloid A1(SAA1)によって先進部に好中球が集簇し、早期大腸がんの浸潤を促進することが示唆されました。SAA1は予測バイオマーカーおよび有用な治療標的となる可能性があり、今後の研究の発展が期待されます。

Serum amyloid A1 recruits neutrophils to the invasive front of T1 colorectal cancers

Ayano Yoshido, Gota Sudo, Akira Takasawa, Hironori Aoki, Hiroshi Kitajima, Eiichiro Yamamoto, Takeshi Niinuma, Taku Harada, Toshiyuki Kubo, Hajime Sasaki, Kazuya Ishiguro, Akira Yorozu, Masahiro Kai, Akio Katanuma, Hiro-O Yamano, Makoto Osanai, Hiroshi Nakase, Hiromu Suzuki

PMID: 36345658 DOI: 10.1111/jgh.16055

三宅先生(診療医)の論文が、Digestive Endoscopyに掲載されました

三宅高和先生(診療医)の論文が、Digestive Endoscopy(DEN Video Article)に掲載されました。大腸憩室は固有筋層が欠如しているため憩室内腫瘍の内視鏡切除は医原性穿孔のリスクが高く困難です。大腸憩室内の早期癌に対してover-the-scope clipを用いることで穿孔することなく安全に内視鏡的全層切除術を施行した1例です。三宅先生、おめでとうございます!

Endoscopic full-thickness resection using an over-the-scope clip for colon cancer within a diverticulum

Takakazu Miyake, Shinji Yoshii, Hiroshi Nakase

PMID: 36511235  DOI: 10.1111/den.14475

久保先生の論文が、Internal Medicineに掲載されました

久保俊之先生(札幌しらかば台病院)の論文が、Internal Medicineに掲載されました。「Heyde’s症候群」とは、大動脈弁狭窄症に消化管の血管異形成(angiodysplasia)を合併し、消化管出血をきたす疾患です。本症例は、小腸のangiodysplasiaを病理学的に検討できた、Heyde’s症候群の一例です。

Jejunal Angiodysplasia in an Elderly Patient with Aortic Stenosis: Significance of Von Willebrand Factor as an Etiologic Factor

Toshiyuki Kubo, Shinji Yoshii, Hiro-O Yamano, Masato Saito, Koichi Sakata, Shintaro Sugita, Tadashi Hasegawa, Hisanori Horiuchi, Hiroshi Nakase

Intern Med. 2022 Nov 23. doi: 10.2169/internalmedicine.0888-22. Online ahead of print.

PMID:36418102 DOI: 10.2169/internalmedicine.0888-22

★消化器内科教室説明会2022年冬開催★

来年度の選択クリクラや初期臨床研修・専門研修に向けて、消化器内科学講座はHybridで教室説明会を開催いたします!

日時:2022年12月13日(火)18時~

開催方法:Hybrid開催 (対面、Zoom)

会場:教育研究棟 D401・402講義室

Zoom:当講座の我妻までご連絡ください。IDとパスワードをお伝えします。

当日は大学病院や関連病院で勤務している若手の先生方が発表します。当日参加も大歓迎です! たくさんのご参加をお待ちしています!

↓↓連絡先↓↓

担当我妻:waga_a05m@yahoo.co.jp

お気軽にお問合せください!

日本炎症性腸疾患学会学術集会

13回日本炎症性腸疾患学会学術集会が、20221125日〜26日に大阪で開催されました。当講座から3演題を発表し、専攻医の浪岡先生、廣部先生が発表しました!

・潰瘍性大腸炎の難治性因子に関する検討  浪岡万由子

・当科及び関連病院における後期高齢潰瘍性大腸炎患者の臨床的特徴  廣部 洋輔

・潰瘍性大腸炎患者に対するゴリムマブの治療効果と寛解に関連する臨床的背景の検討 平山 大輔

 

山川先生(大学院生)の論文が、Clinical Journal of Gastroenterologyに掲載されました

山川司先生(大学院生)の論文が、Clinical Journal of Gastroenterologyに掲載されました。高齢潰瘍性大腸炎患者に対して抗TNFα薬とチオプリン製剤を用いて、COVID-19を増悪させることなく潰瘍性大腸炎の寛解に成功した1例です。山川先生、おめでとうございます!

An older patient with active ulcerative colitis and coronavirus disease 2019 (COVID-19) pneumonia successfully treated with the combination of anti-TNFα therapy and azathioprine

Tsukasa Yamakawa, Keisuke Ishigami, Sae Ohwada, Tomoe Kazama, Daisuke Hirayama, Shinji Yoshii, Hiro-O Yamano, Hiroshi Nakase

Clin J Gastroenterol. 2023; 16(2): 187–192.

Published online 2022 Nov 23. doi: 10.1007/s12328-022-01737-y

PMID: 36417106 DOI: 10.1007/s12328-022-01737-y

大和田先生(市立室蘭総合病院)の論文が、Clinical Journal of Gastroenterologyに掲載されました

大和田紗恵先生(市立室蘭総合病院)の論文が、Clinical Journal of Gastroenterologyに掲載されました。本症例は、ステロイド抵抗性irAE腸炎の粘膜サイトカインを解析している点と、irAEとしては比較的珍しいirAE膵炎との合併であること、そのどちらもIFX投与後に改善したことが特徴です。大和田先生、石上先生おめでとうございます!

Immune-related colitis and pancreatitis treated with infliximab

Sae Ohwada, Keisuke Ishigami, Yoshihiro Yokoyama, Tomoe Kazama, Yoshiharu Masaki, Mamoru Takahashi, Shinji Yoshii, Hiro-O Yamano, Hirofumi Chiba, Hiroshi Nakase

Clin J Gastroenterol. 2022 Nov 21. doi: 10.1007/s12328-022-01731-4.  Online ahead of print.

PMID: 36414888 DOI: 10.1007/s12328-022-01731-4

仲瀬教授の論文が、Gut and Liverに掲載されました

仲瀬裕志教授の急性重症潰瘍性大腸炎のreviewが、Gut and Liverに掲載されました。急性重症潰瘍性大腸炎 (acute severe ulcerative colitis: ASUC) は、死亡率が30~40%という生命を脅かし得る、迅速な治療介入が必要な病態です。ASUCの管理には、炎症性腸疾患の専門家、外科医、およびその他の医療スタッフを含む学際的なチームにて、レスキュー療法または外科的治療に関するタイムリーな意思決定を行うことが重要です。こちらのreviewでは、ASUCの現在のエビデンスを紹介し、ASUC をマネジメントするための臨床的アプローチを提示しております。ASUCの患者さんを診療した際に適切な介入ができるように、炎症性腸疾患の診療に携わっている方は是非ご覧ください。

Acute Severe Ulcerative Colitis: Optimal Strategies for Drug Therapy

Hiroshi Nakase

Gut Liver. 2022 Nov 14. doi: 10.5009/gnl220017. Online ahead of print.

PMID: 36375793 DOI: 10.5009/gnl220017

仲瀬教授が関わっているクローン病小腸狭窄に対する内視鏡的バルーン拡張術ガイドラインが、Digestive Endoscopyに掲載されました

仲瀬教授が関わっているクローン病小腸狭窄に対する内視鏡的バルーン拡張術ガイドラインが、Digestive Endoscopyに掲載されました。バルーン小腸内視鏡の登場により深部小腸での内視鏡治療が可能となり、外科的手術に代わる低侵襲治療として、クローン病小腸狭窄 に対する内視鏡的バルーン拡張術が近年普及しつつあります。本ガイドラインでは、その標準的な方法につ いて、バルーン内視鏡の挿入経路とそれに応じた腸管前処置、適応判断、偶発症、有効性、目標拡張径、拡張時間、狭窄多発例に対する対応、併用療法や代替治療の現状と、今後に残された課題がまとまっております。

Guidelines for endoscopic balloon dilation in treating Crohn’s disease-associated small intestinal strictures (supplement to the Clinical Practice Guidelines for Enteroscopy)

Hironori Yamamoto, Tomonori Yano, Akihiro Araki, Motohiro Esaki, Kazuo Ohtsuka, Naoki Ohmiya, Shiro Oka, Hiroshi Nakase, Shigeki Bamba, Fumihito Hirai, Naoki Hosoe, Tomoki Matsuda, Keigo Mitsui, Kenji Watanabe, Haruhiko Ogata, Shinichi Katsuki, Takayuki Matsumoto, Mitsuhiro Fujishiro, Kazuma Fujimoto, Haruhiro Inoue

Dig Endosc. 2022 Nov; 34(7): 1278-1296. doi: 10.1111/den.14429.

PMID: 36073310 DOI: 10.1111/den.14429

日本小腸学会

第60回日本小腸学会学術集会が、2022年11月12日に広島で開催されました。当講座からも演題を発表しました!

・クローン病における内瘻の手術を契機に診断された瘻孔癌の1例 中村隼人

・貧血を契機に発見された腸重積を発症した悪性胸膜中皮腫小腸転移の1例 三宅高和

・重症COVID-19患者における消化管免疫機構異常の解明 横山佳浩

「おいしい健康」に仲瀬教授が監修された記事が公開されました

「おいしい健康」に仲瀬教授が監修された記事が公開されました。

【医師監修】炎症性腸疾患(IBD)薬物治療の変遷と薬の種類。治療に関するアドバイスも

【医師監修】炎症性腸疾患(IBD)の方の妊娠、出産、産後で気をつけることとは?

メデイア情報にも掲載しております。是非ご覧ください!

JDDW2022

第30回日本消化器関連学会週間-JDDW2022-が、2022年10月27日〜29日、福岡でハイブリッド方式で開催され、当講座からも演題を発表しました。多数の登録演題の中で、谷口正浩先生(小樽市立病院)の演題が、昨年の大学病院研修での検討で、若手奨励賞を受賞しました!また、期間中に山川司先生の論文が2022年度日本消化器内視鏡学会Case Report賞として表彰されました!

来年のJDDWやその他の全国学会には多数の演題とともに、研修医の先生方や熱意のある学生さんと一緒に参加できたらと考えています。引き続き、日々の臨床、研究をすすめてまいります!

◇JDDW発表演題

・当施設におけるClostridioides difficile感染症の診断と治療の現状(若手奨励賞)谷口 正浩

・大腸病変に対する内視鏡的粘膜下層剥離術のための新型デバイスProKnifeの使用経験 三宅 高和

◇Case Report賞

・Extensive mucosal sloughing of the small intestine and colon in a patient with severe COVID-19. Tsukasa Yamakawa DEN Open. 2022 Apr; 2(1): e42.

山川先生(大学院生)の論文が、Journal of Gastroenterologyに掲載されました

山川司先生(大学院生)の論文が、Journal of Gastroenterologyにアクセプトされました。潰瘍性大腸炎患者に合併するサイトメガロウイルス感染に関して、腸管組織中のCMV-DNAコピー数と血清アンチゲネミア法、組織学的検査との関連を検証したretrospectiveの検討です。

山川先生、おめでとうございます!

The association between antigenemia, histology with immunohistochemistry, and mucosal PCR in the diagnosis of ulcerative colitis with concomitant human cytomegalovirus infection

Tsukasa Yamawaka, Hiroki Kitamoto, Masanori Nojima, Tomoe Kazama, Kohei Wagatsuma, Keisuke Ishigami, Shuji Yamamoto, Yusuke Honzawa, Minoru Matsuura, Hiroshi Seno, Hiroshi Nakase

J Gastroenterol. 2022 Oct 26. doi: 10.1007/s00535-022-01931-2. Online ahead of print.

PMID: 36287269 DOI: 10.1007/s00535-022-01931-2

2022年10月9日放送 UHBの番組にて当講座の遠隔医療の取り組みが放送されました!

”炎症性腸疾患”を知る〜どこにいても同じ治療を!遠隔医療の今

10月9日UHB放送の番組「松本裕子の病を知る、”炎症性腸疾患”を知る〜どこにいても同じ治療を!遠隔医療の今」に当講座の遠隔医療の取り組みが放送されました!市立釧路総合病院との遠隔医療が取り上げられております。メデイア情報にも掲載しております。是非ご覧ください!

UHB 番組サイト

You Tube動画

消化器病・消化器内視鏡地方会

第131回日本消化器病学会北海道支部例会、第125回日本消化器内視鏡学会北海道支部例会が2022年9月24〜25日にハイブリッドで開催されました。当講座からは、研修医、専攻医が多数の発表を行い、計10演題を発表しました!また、関連施設である函館五稜郭、市立釧路、市立室蘭、JR札幌病院からも若手の先生方の発表もあり、研修医、専攻医の先生方が大活躍でした。中でも、内視鏡専修医優秀演題選考では、世戸先生が最優秀演題賞、中村先生が優秀演題賞を受賞しました!また、3月の消化器病支部例会における発表においては、3ヶ月間消化器内科研修した大原先生が優秀演題として表彰されました!おめでとうございます!今後も熱意ある研修医、専攻医が学会発表を通じて成長できるよう、当講座は応援していきます!

当講座にご紹介頂ける中で、貴重な症例を経験し、発表することができております。関連施設やご紹介してくださる先生方には感謝申し上げます。

当講座は日々の臨床、研究を発信してまいります!

・陰茎転移をきたした膵尾部癌の1例 井澤朋大

・小腸原発Gastrointestinal stromal tumor(GIST)に対するイマチニブ投与中に肝転移破裂、腹腔内出血をきたした1例 山本智香

・側方進展をきたした十二指腸乳頭部腫瘍に対してEP with hybrid ESDにて一括切除した1例 世戸凌太

・粘膜下異所性胃腺より発生した粘膜下腫瘍様の形態を呈した早期胃癌の1例 中村隼人

・Over-The-Scope Clip(OTSC)を用いて内視鏡的全層切除術を施行した上行結腸憩室内の早期大腸癌の1例 中村隼人

・小腸腸管気腫症に対して高圧酸素療法が有効であった1例 廣部洋輔

・5年の経過で消失した多発肝炎症性偽腫瘍の1例 浪岡万由子

・十二指腸乳頭部に神経線維腫を合併したvon-Reckling hausen病の1例 三浦克予志

・当科における非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍に対する内視鏡治療の現状 三宅高和

・内視鏡診療を想定した体外バキューム装置によるエアロゾル減少効果の報告 山野泰穂

ドクターズマガジン10月号に、当講座の医局紹介が掲載されました!

ドクターズマガジン2022年10月号に消化器内科学講座の医局紹介が掲載されました!教室紹介や当講座の診療についてだけでなく、当講座の内科専門医研修プログラムや専門研修後のキャリア形成について紹介されております。消化器内科医を志す皆さん一人一人が目標とする医師像を実現できるよう、指導医一同、全力でバックアップいたします!ぜひ一度見学に来てください。ご連絡お待ちしております。

ドクターズマガジン2022年10月号

林先生(助教)の論文が、日本消化器病学会雑誌に掲載されました

林優希先生(助教)の論文が、日本消化器病学会雑誌に掲載されました。当講座では、2021年4月より炎症性腸疾患(IBD)の患者さんを対象に遠隔連携診療を行っています。遠隔連携診療は近年注目されている、新たらしい形式の遠隔医療です。「難病専門医」-「患者さん」-「地域主治医」の3者が一同になって診療を行うことで,地域の難病医療に役立てようとする試みです。本著は遠隔連携診療について報告した本邦初の論文です。本著の掲載にあたり、貴重なデータをご提供いただいた患者さんと、この取り組みを日頃より支えてくださる市立釧路総合病院、函館五稜郭病院、帯広協会病院の皆様、当院の医療・事務スタッフに厚く御礼申し上げます。

新しい医療体制である遠隔連携診療についての報告―北海道におけるICTを利用した炎症性腸疾患の遠隔連携診療ネットワークの構築と運用事業―

林 優希, 横山 佳浩, 風間 友江, 平山 大輔, 仲瀬 裕志

日本消化器病学会雑誌.2022年119巻9号p.830-838.

PMID: 36089358 DOI: 10.11405/nisshoshi.119.830

仲瀬教授が関わっている多施設共同研究が、Journal of Gastroenterologyに掲載されました

仲瀬教授が関わっている多施設共同研究が、Journal of Gastroenterologyに掲載されました。本研究は、日本の全クローン病患者さんの約1%にあたる700人弱の新規発症日本人クローン病患者さんを、発症時から前向きに経過を追跡したコホート研究です。今回の中間解析では、40歳以上の患者さんと40歳未満の患者さんにおいてクローン病の性質が異なっている事が分かりました。

Characteristics of adult patients newly diagnosed with Crohn’s disease: interim analysis of the nation-wide inception cohort registry study of patients with Crohn’s disease in Japan (iCREST-CD)

Katsuyoshi Matsuoka, Toshimitsu Fujii, Ryuichi Okamoto, Akihiro Yamada, Reiko Kunisaki, Minoru Matsuura, Kenji Watanabe, Hisashi Shiga, Noritaka Takatsu, Shigeki Bamba, Yohei Mikami, Takayuki Yamamoto, Takahiro Shimoyama, Satoshi Motoya, Takehiro Torisu, Taku Kobayashi, Naoki Ohmiya, Masayuki Saruta, Koichiro Matsuda, Takayuki Matsumoto, Hiroshi Nakase, Atsuo Maemoto, Shinichiro Shinzaki, Yoko Murata, Shinichi Yoshigoe, Ayako Sasaki, Tsutomu Yajima, Tadakazu Hisamatsu

J Gastroenterol. 2022 Aug 5. doi: 10.1007/s00535-022-01907-2. Online ahead of print.

PMID: 35930087 DOI: 10.1007/s00535-022-01907-2

【COVID-19重症化の機序に関わる腸管内代謝産物を同定】 横山先生(診療医)の論文が、Frontiers in Medicineに掲載されました

横山佳浩先生(診療医)、仲瀬裕志教授の研究グループにおいて、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)重症患者の消化管におけるトリプトファン代謝障害を明らかにし、Frontiers in Medicineに掲載されました。横山先生、おめでとうございます!

本研究は、今後COVID-19重症化メカニズムのさらなる解明や治療・予防法への応用に貢献することが期待されます。本研究は当講座だけではなく、総合診療医学講座、高度救命救急センター、感染制御部、呼吸器・アレルギー内科学講座、および附属病院の検査技師や看護師など多くの方のご協力を頂いております。本研究にご協力頂きました皆様に感謝申し上げます。

Impaired tryptophan metabolism in the gastrointestinal tract of patients with critical coronavirus disease 2019

Yoshihiro Yokoyama, Tomoko Ichiki, Tsukasa Yamakawa, Yoshihisa Tsuji, Koji Kuronuma, Satoshi Takahashi, Eichi Narimatsu and Hiroshi Nakase

Front Med. 2022 Aug 10;9:941422. doi: 10.3389/fmed.2022.941422.eCollection 2022.

PMID: 36035409 PMCID: PMC9399458 DOI: 10.3389/fmed.2022.941422

札幌医科大学ホームページプレスリリース

プレスリリース

仲瀬教授が関わっているCOVID-19の重症化メカニズムを解明する共同研究が、PNASに掲載されました

千葉⼤学⼤学院医学研究院免疫発生学の研究グループが、2020年7⽉から取り組んでいる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化メカニズムを解明する臨床研究の成果が、Proceedings of the National Academy of Sciences誌に掲載されました。本臨床研究には、当講座仲瀬裕志教授が共同研究として参加しておりました。詳細は、千葉大学ホームページプレスリリースをご覧ください。

Elevated Myl9 reflects the Myl9-containing microthrombi in SARS-CoV-2- induced lung exudative vasculitis and predicts COVID-19 severity

Chiaki Iwamura, Kiyoshi Hirahara, Masahiro Kiuchi, Sanae Ikehara, Kazuhiko Azuma , Tadanaga Shimada, Sachiko Kuriyama, Syota Ohki, Emiri Yamamoto, Yosuke Inaba, Yuki Shiko, Ami Aoki, Kota Kokubo, Rui Hirasawa, Takahisa Hishiya, Kaori Tsuji, Tetsutaro Nagaoka, Satoru Ishikawa, Akira Kojima, Haruki Mito, Ryota Hase, Yasunori Kasahara, Naohide Kuriyama, Tetsuya Tsukamoto, Sukeyuki Nakamura, Takashi Urushibara, Satoru Kaneda, Seiichiro Sakao, Minoru Tobiume, Yoshio Suzuki, Mitsuhiro Tsujiwaki, Terufumi Kubo, Tadashi Hasegawa, Hiroshi Nakase, Osamu Nishida, Kazuhisa Takahashi, Komei Baba, Yoko Iizumi, Toshiya Okazaki, Motoko Y Kimura, Ichiro Yoshino, Hidetoshi Igari, Hiroshi Nakajima, Takuji Suzuki, Hideki Hanaoka, Taka-Aki Nakada, Yuzuru Ikehara, Koutaro Yokote, Toshinori Nakayama

Proc Natl Acad Sci U S A. 2022 Aug 16; 119(33): e2203437119. doi: 10.1073/pnas.2203437119.

PMID: 35895716  DOI: 10.1073/pnas.2203437119

横山先生(診療医)の論文が、Digestive Endoscopyに掲載されました

横山佳浩先生(診療医)の論文が、Digestive Endoscopy(DEN Video Article)に掲載されました。胃内に逸脱した食道ステントを2-チャンネルスコープを用いて安全に抜去することができた症例です。食道ステントの逸脱は最も起こり得る合併症の一つですが、いかに確実・安全に取り出せるかが問題となります。本症例ではステント両端の調節糸をうまく利用することで安全なステント抜去が行えることを解説しています。横山先生、おめでとうございます!

Slingshot technique: Unique technique for removing an esophageal stent that migrated into the stomach

Yoshihiro Yokoyama, Ryo Suzuki, Hiroshi Nakase

Dig Endosc. 2022 Jul 26. doi: 10.1111/den.14386. Online ahead of print.

PMID: 35880407 DOI: 10.1111/den.14386

6-7月の学会発表

6月、7月の暑さに負けず、当講座は学会発表を行なっておりました。秋の学会シーズンにも向けて、さらに臨床、研究をすすめてまいります。

◯AOCC2022(2022年6月16-18日)

・Exploring factors of treatment resistance in refractory ulcerative colitis Tomoe Kazama

・The association between antigenemia, histology with immunohistochemistry and mucosal PCR in the diagnosis of ulcerative colitis with concomitant cytomegalovirus infection Tsukasa Yamakawa

◯第24回日本高齢消化器病学会総会(2022年7月15-16日)

・当科及び関連病院における後期高齢潰瘍性大腸炎患者の現状 横山佳浩

◯第22回EMR/ESD研究会(2022年7月24日)

・OTSCを用いて内視鏡的全層切除術を施行した上行結腸憩室内の早期大腸癌の1例 三宅高和

阿久津先生(講師)の論文が、Clinical Journal of Gastroenterologyに掲載されました

阿久津典之先生(講師)の論文が、Clinical Journal of Gastroenterologyに掲載されました。肝細胞癌の頭蓋骨転移および骨格筋転移に対してソラフェニブ、手術、放射線治療による集学的治療を行い長期生存が得られた症例報告です。阿久津先生、おめでとうございます!

A case of hepatocellular carcinoma with long-term survival by multidisciplinary treatment for cranial and skeletal muscle metastases

Noriyuki Akutsu, Yujiro Kawakami, Yasunao Numata, Takehiro Hirano, Kohei Wagatsuma, Keisuke Ishigami, Shigeru Sasaki, Hiroshi Nakase

Clin J Gastroenterol. 2022 Jul 14. doi: 10.1007/s12328-022-01669-7. Online ahead of print.

PMID: 35834168  DOI: 10.1007/s12328-022-01669-7

大和田先生(市立室蘭総合病院)の論文が、JMA Journalに掲載されました

大和田紗恵先生(市立室蘭総合病院)の論文が、Japan Medical Association Journalに掲載されました。RS3PE症候群の寛解3年後に診断された肝細胞癌の報告です。RS3PE症候群は悪性腫瘍の合併頻度が高いリウマチ性疾患ですが、症状の寛解後も長期間にわたる悪性腫瘍のスクリーニングが必要であることや、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)や腫瘍壊死因子(TNF-α)などのサイトカインが腫瘍発生に関与している可能性について述べています。大和田先生、おめでとうございます!

Remitting Seronegative Symmetrical Synovitis with Pitting Edema (RS3PE) Syndrome Precedes the Development of Hepatocellular Carcinoma

Sae Ohwada, Noriyuki Akutsu, Yoshiharu Masaki, Shigeru Sasaki, Minoru Nagayama, Yasutoshi Kimura, Ichiro Takemasa, Hiroki Takahashi, Hiroshi Nakase

https://www.jmaj.jp/detail.php?id=10.31662%2Fjmaj.2022-0066

高井先生(五稜郭病院)の論文が、BMJ Case Reportsに掲載されました!

高井駿先生(五稜郭病院)の論文が、BMJ Case Reportsに掲載されました!髙井先生が2年目研修医で消化器内科ローテート中に担当された、早期胃癌に対するESD後に化膿性脊椎炎を発症した症例報告です。胃ESD後の菌血症、化膿性脊椎炎は稀な合併症ですが、本症例は早期診断、治療により保存的治療で改善しました。ESDの周術期管理の重要性を報告しています。

初期研修中の論文投稿、そしてアクセプトはとても素晴らしいです。高井先生、指導医の須藤先生、おめでとうございます!当講座は研修医の先生方へ学会発表だけでなく、論文執筆指導を行い、成長を応援します!

Pyogenic spondylitis following endoscopic submucosal dissection for early gastric cancer

Shun Takai, Gota Sudo, Atsushi Yawata, Hiroshi Nakase

BMJ Case Rep. 2022 Jul 12;15(7):e249614.  doi: 10.1136/bcr-2022-249614.

PMID: 35820730  DOI: 10.1136/bcr-2022-249614

★教室説明会開催決定★

今年も教室説明会の季節がやってまいりました!

札幌医科大学消化器内科学講座もハイブリッドで開催いたします!

日時:2022年7月6日(水)18時30分~

場所:ハイブリッド開催(対面、zoom)

現地:教育研究棟Ⅰ4階D401・402講義室

Zoom:当講座の我妻までご連絡ください。IDとパスワードをお伝えします。

今回は大学、関連病院、国内留学先で勤務している若手の先生からお話(消化器内科に進んだきっかけ、消化器内科の魅力、消化器内科のキャリアパスなど)を聞きます!

当日参加も大歓迎です!医学部5・6年生、研修医の皆さんのご参加をお待ちしています!

↓↓連絡先↓↓

waga_a05m@yahoo.co.jp お気軽にお問合せください!

 

柾木喜晴先生(助教)の論文が、Clinical Journal of Gastroenterologyに掲載されました

柾木喜晴先生(助教)の論文が、Clinical Journal of Gastroenterologyに掲載されました。

Genomic analysis of an aggressive case with metastatic intrahepatic mucinous cholangiocarcinoma

Yoshiharu Masaki, Noriyuki Akutsu, Yasushi Adachi, Keisuike Ishigami, Norikazu Iwata, Takao Endo, Yoshifumi Ishii, Yasushi Sasaki, Minoru Nagayama, Yasutoshi Kimura, Hiroshi Nakase

Clin J Gastroenterol. 2022 Jun 14.  doi: 10.1007/s12328-022-01649-x. Online ahead of print.

PMID: 35699889  DOI: 10.1007/s12328-022-01649-x

大和田先生(市立室蘭総合病院)の論文が、Biomedicinesに掲載されました

市立室蘭総合病院の大和田紗恵先生の論文が、Biomedicinesに掲載されました。

Pharmacological Treatments Available for Immune‐Checkpoint‐Inhibitor‐Induced Colitis

Sae Ohwada, Keisuke Ishigami, Noriyuki Akutsu and Hiroshi Nakase

仲瀬教授が関わっている国際共同治験が、Lancetに掲載されました

既存治療または生物学的製剤で効果不十分、効果減弱または不耐容であった中等症から重症の活動性潰瘍性大腸炎の患者さんにおけるウパダシチニブを評価した3つの第III相試験(U-ACHIEVE寛解導入療法試験、U-ACCOMPLISH試験およびU-ACHIEVE維持療法試験)の結果がLancetに掲載されました。

Upadacitinib as induction and maintenance therapy for moderately to severely active ulcerative colitis: results from three phase 3, multicentre, double-blind, randomised trials

Silvio Danese, Séverine Vermeire, Wen Zhou, Aileen L Pangan, Jesse Siffledeen, Susan Greenbloom, Xavier Hébuterne, Geert D’Haens, Hiroshi Nakase, Julian Panés, Peter D R Higgins, Pascal Juillerat, James O Lindsay, Edward V Loftus Jr, William J Sandborn, Walter Reinisch, Min-Hu Chen, Yuri Sanchez Gonzalez, Bidan Huang, Wangang Xie, John Liu, Michael A Weinreich, Remo Panaccione

Lancet 2022; 399: 2113-28.

PMID: 35644166 DOI: 10.1016/S0140-6736(22)00581-5

DDW2022

Digestive Disease WeeK (DDW)2022が5/21-5/24までSan Diegoでハイブリッド開催されました。当講座からは山川先生、林先生、我妻先生、沼田先生、柾木先生、吉井先生が発表しました!

来年こそは教室員皆でアメリカ現地で発表できるといいですね。引き続き日頃の研究、臨床の成果を発信してまいります!

・THE ASSOCIATION BETWEEN ANTIGENEMIA, HISTOLOGY WITH IMMUNOHISTOCHEMISTRY, AND MUCOSAL PCR IN THE DIAGNOSIS OF ULCERATIVE COLITIS WITH CONCOMITANT HUMAN CYTOMEGALOVIRUS INFECTION Tsukasa Yamakawa

・INTERIM ANALYSIS OF A MULTICENTER REGISTRY STUDY OF COVID-19 INFECTED PATIENTS WITH INFLAMMATORY BOWEL DISEASE IN JAPAN (J-COSMOS) Yuki Hayashi

・A MULTICENTER, OBSERVATIONAL STUDY OF A QUESTIONNAIRE SURVEY ON ANXIETY AND BEHAVIORAL CHANGES FELT BY JAPANESE PATIENTS WITH INFLAMMATORY BOWEL DISEASE DUE TO COVID-19 EPIDEMIC Kohei Wagatsuma

・MECHANISMS OF THE SYNERGISTIC EFFECT OF IFN-γ AND IL-1β ON INCREASING
PROGRAMMED DEATH-LIGAND 1 EXPRESSION IN HEPATOCELLULAR CARCINOMA Yasunao Numata

・THE CLINICAL EFFICACY OF AZATHIOPRINE AS MAINTENANCE TREATMENT FOR AUTOIMMUNE PANCREATITIS: A SYSTEMATIC REVIEW AND META-ANALYSIS Yoshiharu Masaki

・HYBRID TECHNIQUE FILLS THE GAP IN TECHNICAL DIFFIGULTIES BETWEEN CONVENTIONAL EMR AND CONVENTIONAL ESD: A META-ANALYSIS Shinji Yoshii

高田先生の論文が、DEN Openに掲載されました!!

高田夢実先生(函館五稜郭病院)の論文が、DEN Openに掲載されました! 近年早期胃癌に対して積極的に内視鏡治療が行われるようになっていますが、合併症がつきものとなります。事前に出血リスクが予測できれば、術後の止血処置などの対応が検討できるかもしれず、末梢血ルーチン項目におけるRDWが胃ESD治療後の出血予測に有用である可能性について述べられおります。

高田先生が大学病院でクリクラ学生を指導する過程で、RDWに関するクリニカルクエスチョンが生まれ、その検討の結果として論文にいたりました!おめでとうございます!

Red blood cell distribution width as a novel marker forpredicting bleeding after endoscopic resection for earlygastric cancer

Takada Yumemi, Shinji Yoshii, Tsukasa Yamakawa, Yuki Hayashi, Takakazu Miyake, Yoshihiro Yokoyama, Gota Sudo, Kei Mitsuhashi, Masanori Nojima, Hiro-o Yamano, Hiroshi Nakase

DEN Open. 2023; 3: e123.

https://doi.org/10.1002/deo2.123

第103回日本消化器内視鏡学会総会

第103回日本消化器内視鏡学会総会が、2022年5月13日〜15日、京都でハイブリッド方式で開催されました。当講座からも演題を発表しました!学会シーズンが始まっておりますが、今年度も日々の臨床、研究の成果を発信してまいります!

<発表演題>

・スライディングチューブを併用した経大腸EUS-FNA 谷口正浩

・胆膵癌におけるEUS-FNA検体を用いたMSI検査 川上裕次郎

・胆膵疾患におけるOTSCを用いたトラブルシューティング(主題)川上裕次郎

・迷入防止ストッパー付き金属ステントを用いたEUS-HGSの有用性 柾木喜晴

・ESD,EMRと比較した大腸hybrid ESDの位置付け:メタアナリシスによる解析 吉井新二

・消化管希少疾患の病態と内視鏡所見(基調講演)仲瀬裕志

沼田先生の大学院での研究論文が、Biochemistry and Biophysics Reportsに掲載されました!

沼田泰尚先生の大学院における研究論文が、Biochemistry and Biophysics Reportsに掲載されました!本論文は、サイトカインIFN-γとIL-1βがHCC細胞株のPD-L1発現に相乗効果をもたらすことを示し、その機序にIRF-1とIFN-γレセプターが関与していることを明らかにしたものです。沼田先生、本当におめでとうございます!

Synergistic effect of IFN-γ and IL-1β on PD-L1 expression in hepatocellular carcinoma

Yasunao Numata, Noriyuki Akutsu, KeisukeI shigami, Hideyuki Koide, Kohei Wagatsuma, Masayo Motoya, Shigeru Sasaki, Hiroshi Nakase

Biochem Biophys Rep. 2022 May 5;30:101270. doi: 10.1016/j.bbrep.2022.101270.eCollection 2022 Jul.

PMID: 35573813 PMCID: PMC9095738 DOI: 10.1016/j.bbrep.2022.101270

大沼先生(五稜郭病院)の論文が、Endoscopy E-Videosにアクセプトされました!

またまた函館五稜郭病院からのEndoscopyアクセプト報告です!大沼法永先生(五稜郭病院)の論文が、Endoscopy E-Videosにアクセプトされました!貧血の原因となった空腸の孤発性 Peutz-Jeghersポリープを、ダブルバルーン内視鏡で切除した症例です。空腸病変の内視鏡切除は報告が少なく、本症例は内視鏡所見の特徴と治療手技を動画で提示しています。忙しい臨床、専攻医研修でのEndoscopy へのアクセプトはとても素晴らしいです!大沼先生、指導医の須藤先生、おめでとうございます!当講座は専攻医の先生方への論文執筆指導を行い、成長を応援します!

Double-balloon enteroscopy-assisted polypectomy for solitary jejunal Peutz-Jeghers polyp causing anemia

Kazunori Onuma, Gota Sudo, Hiroyuki Inoue, Takahiro Kuriyama, Yumemi Takada, Atsushi Yawata, Hiroshi Nakase

Endoscopy. 2022 Jul 1. doi: 10.1055/a-1866-3758. Online ahead of print

PMID: 35777377 DOI: 10.1055/a-1866-3758

齋藤先生(五稜郭病院)の論文が、Endoscopy E-Videosにアクセプトされました!

齋藤潤信先生(五稜郭病院)の論文が、Endoscopy E-Videosにアクセプトされました!経直腸的前立腺生検後に直腸のDieulafoy病変として発症した遅発性出血を、緊急内視鏡で止血した症例です。直腸出血は良く知られた偶発症ですが、生検直後に生じることが多く、遅発性出血は稀です。本症例は、遅発性出血が生じるメカニズムを内視鏡所見から考察しています。齋藤先生、指導医の須藤先生、おめでとうございます!

Delayed-onset bleeding after transrectal prostate biopsy presenting as a rectal Dieulafoy’s lesion

Mitsunobu Saito, Gota Sudo, Hiroyuki Inoue, Yumemi Takada, Katsuyoshi Miura, Atsushi Yawata, Hiroshi Nakase

Endoscopy. 2022 Jun 24. doi: 10.1055/a-1858-4893. Online ahead of print.

PMID: 35750083 DOI: 10.1055/a-1858-4893

第108回日本消化器病学会総会

第108回日本消化器病学会総会が、2022年4月21日〜23日、東京でハイブリッド方式で開催されました。当講座からは主題演題10題を含む計16題という多数の演題を発表しました!今年度も日々の臨床、研究の成果を発信してまいります!

<発表演題>

・高齢者切除不能膵癌に対するGEM+nab-Paclitaxel療法の有効性と今後の課題(主題)大和田 紗恵

・炎症性腸疾患患者の腸管粘膜における炎症性サイトカインの解析による治療効果予測因子の探索(主題)横山 佳浩

・MEFV遺伝子関連腸炎の臨床的特徴(主題)横山 佳浩

・クラウド時代における新しい診療形式とICT活用について~炎症性腸疾患における遠隔連携診療ネットワークの構築と運用~(主題)林 優希

・早期大腸がん浸潤先進部の分子解析による新規バイオマーカー・治療標的の探索(主題)須藤 豪太

・自己免疫性膵炎の維持療法としてのアザチオプリンの有用性(主題)柾木 喜晴

・当科における切除可能膵癌に対する治療成績(主題)本谷 雅代

・HSP47は胆道癌の予後を規定するBiomarkerになりえるか?(主題)本谷 雅代

・translational researchによる病態解明に基づいた大腸鋸歯状病変の診断と治療(主題)山野 泰穂

・消化器疾患におけるバイオマーカー開発の現状と今後の展望(基調講演)仲瀬 裕志

・当科における免疫関連大腸炎の検討 大和田 紗恵

・高齢者に対する内視鏡的胃粘膜下層剥離術の偶発症における予後予測因子の検討 三宅 高和

・治療困難肝内結石に対するSpyGlass DSを用いた胆道鏡下治療の検討 越前 栄次朗

・当院におけるロイシンリッチα2グリコプロテイン(LRG)の有用性についての検討 風間 友江

・Japan COVID-19 Survey and Questionnaire in inflammatory bowel disease(J-DESIRE)我妻 康平

・SpyGlass DSによるIPMNの術前診断 川上 裕次郎

日本内科学会ことはじめ2022で医学部6年生が発表しました!!

2022年4月16日(土)に第119回日本内科学会総会 医学生・研修医の日本内科学会ことはじめ2022において、医学部6年の柴田 朗さん、土屋 夏子さん、徳田 宗一郎さんの3名が演題発表を行いました!徳田さんの発表演題は、プレナリーセッションに選出され、優秀演題賞に選ばれました!本賞は、医学生・研修医セッションの演題383題のうち、優秀な発表として選出・表彰されたものです。3名とも毎日の病棟実習の合間を縫って発表準備を行い、先輩研修医に交じって堂々とした発表・質疑応答でした!素晴らしかったです。

今後も熱意のある学生・研修医には可能な限りの指導やサポートをしていきたいと思います。3名の今後のさらなる活躍に期待しています!

「大腸癌のParaneoplastic syndromeと考えられた自己免疫性膵炎の1例」柴田 朗

「若年発症自己免疫性肝炎に対する部分的脾動脈塞栓術後に肝機能の改善を認めた一例」土屋 夏子

「肝細胞癌に対するアテゾリズマブ+ベバシズマブ療法中に生じた,内視鏡所見の乏しいirAE大腸炎の一例」徳田 宗一郎

専攻医研修スタート!

新年度を迎え、当講座に7名の先生が入室し、専攻医研修をスタートさせました!

大学病院では世戸凌太先生、中村隼人先生、浪岡万由子先生、廣部洋輔先生、市立釧路総合病院では佐藤純一朗先生、函館五稜郭病院では高井駿先生、市立室蘭総合病院では小野寺優奈先生が、それぞれの地で励んでいます。また、三浦克予志先生が大学病院へ戻ってきました。

今年度も引き続き、臨床、教育、研究に力を入れ、若手の成長をサポートしていきます!

春は別れの季節・・新天地でのご活躍を!

厳しかった札幌の冬も終わり、春の到来が感じられる季節となり、当講座で勤務していた先生方が、今年度の勤務を終えました。炎症性腸疾患の研究のため国内留学にこられていた一宮先生は東京医科大学へ戻られました。また、沼田先生、谷口先生、大和田先生、越前先生は、それぞれ新天地へと異動しました。コロナ禍の中、日々の研究、臨床業務に励み、ありとあらゆる場で活躍してくれました。教室員一同、新天地での活躍を願っております。別れは寂しいですが、また一緒に働ける日を楽しみにしてます!

J-COSMOSにおける中間解析の追加検討が、Gastroenterologyに掲載されました

日本人炎症性腸疾患患者におけるCOVID-19感染者の多施設共同レジストリ研究(J-COSMOS)における中間解析の追加検討が、Gastroenterologyに掲載されました。J-COSMOSはIBD患者におけるCOVID-19罹患の実態を調べたコホート観察研究であり、72の医療施設が参加し、日本のIBD罹患者の約1割が対象となった多施設共同研究です。COVID-19罹患中におけるIBD治療薬の継続・休薬方法は暫定的なガイドラインが公表されているものの、全世界的にエビデンスが不足しています。本報告では、 COVID-19罹患中のIBD治療薬の継続・中止はCOVID-19重症度に影響を与えない可能性が示唆されました。また、COVID-19罹患中の IBD治療薬の中止は 、IBD再燃に関与しない可能性が示唆されました。

本研究は、厚生労働省科学研究費難治性疾患政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」班における、JAPAN IBD COVID-19 TaskForceの取り組みの一環です。TaskforceならびにJ-COSMOS groupの皆様のご尽力に厚く感謝申し上げます。

 

Should we continue or discontinue inflammatory bowel disease medication in patients with COVID-19?

Hayashi Y, Nakase H, Hisamatsu T; J-COSMOS group.

Gastroenterology. 2022 Mar 11:S0016-5085(22)00239-6. doi: 10.1053/j.gastro.2022.03.008. Online ahead of print.

PMID: 35288110 PMCID: PMC8916839 DOI: 10.1053/j.gastro.2022.03.008

 

仲瀬教授が関わっている多施設共同研究が、Journal of Gastroenterologyに掲載されました

仲瀬教授が関わっている多施設共同研究が、Journal of Gastroenterologyに掲載されました。便中カルプロテクチン(FCP)の測定は潰瘍性大腸炎の診断補助と病勢評価に有用であり日常臨床でも用いられていますが、これまでは小児患者に対する有用性はまだ不明確な状況でした。本論文では、多施設共同で小児(6~17歳)を対象にFCPの有用性を研究しており、潰瘍性大腸炎とクローン病の両者において、診断補助と病勢評価に有用であることを明らかにしました。

Both fecal calprotectin and fecal immunochemical tests are useful in children with inflammatory bowel disease

Hirotaka Shimizu, Ryo Ebana, Takahiro Kudo, Takuro Sato, Tomoko Hara, Kenji Hosoi, Masaaki Usami, Masashi Yoshida, Ichiro Takeuchi, Hiroshi Nakase, Itaru Iwama, Katsuhiro Arai, Toshiaki Shimizu

J Gastroenterol. 2022 Feb 14. doi: 10.1007/s00535-022-01856-w. Online ahead of print.

PMID: 35165800  DOI: 10.1007/s00535-022-01856-w

消化器病・消化器内視鏡地方会

第130回日本消化器病学会北海道支部例会、第124回日本消化器内視鏡学会北海道支部例会が2022年3月5〜6日にハイブリッドで開催されました。当講座からは、研修医、専攻医の多数の発表もあり、計15演題を発表しました!また、関連施設である市立釧路総合病院や函館五稜郭病院の若手の先生方の発表もあり、研修医、専攻医の先生方が大活躍でした。中でも、内視鏡優秀演題選考では、廣部先生が研修医優秀演題賞、沼田先生が専修医最優秀演題賞を受賞しました!おめでとうございます!新年度、春の学会シーズンにむけて、当講座は日々の臨床、研究を発信してまいります!

・難治性腹水を呈した全身性結晶蓄積性組織球症の1例 大原 成喜

・術後5年目に発症した肝門部胆管癌大腸転移の1例 浪岡 万由子

・転移性肺腫瘍に対するEUS-FNAにて診断した後腹膜原発の絨毛癌の1例 廣部 洋輔

・多発小腸狭窄から発見されたプロスタグランジン関連腸症疑いの1例 小野寺 優奈

・Partial submucosal injection併用Underwater EMRが有用であった表在型非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍の1例 沼田 有斗

・FDG-PETを契機に診断に至ったIgG4関連消化管病変の1例 沼田 有斗

・経大腸的EUS-FNAにて確定診断しえた術後再建腸管の膵尾部癌の1例 谷口 正浩

・膵管ステントの後腹膜穿通に対しOTSCによる閉鎖を試みた十二指腸乳頭部癌の1例 谷口 正浩

・Helicobacter heilmannii感染による胃MALTリンパ腫の1例 大和田 紗恵

・Pembrolizumab投与中に免疫関連有害事象(irAE)による大腸炎および膵炎を発症した1例  大和田 紗恵

・OTSCでの止血が有効であった十二指腸に穿破した胃十二指腸動脈仮性動脈瘤出血の1例 三宅 高和

・高齢者に対する内視鏡的胃粘膜下層剥離術の安全性に関する検討 三宅 高和

・胆道鏡下生検検体で遺伝パネル検査を施行しえた切除不能胆嚢管癌の1例 越前 栄次朗

・Spring Stopper Stentを用いたEUS-HGSの治療成績 川上 裕次郎

・当院における消化管がんの包括的がんゲノムプロファイリング検査 室田 文子

仲瀬教授が、NHK「きょうの健康」に出演します!

仲瀬教授が、NHK「きょうの健康」(午後8時30分-8時45分)に3月7日〜10日まで出演します! 3月7日「潰瘍性大腸炎」、3月8日「クローン病」、3月9日「過敏性腸症候群」、3月10日「薬剤性大腸炎」についてです。是非、NHKきょうの健康をご覧ください!

きょうの健康ホームページ

37日放送予告

38日放送予告

3月9日放送予告

3月10日放送予告

仲瀬教授が、日本テレビ「世界一受けたい授業」の医療監修しました

仲瀬教授が、2022年3月5日放送日本テレビ「世界一受けたい授業」の内科関係について医療監修しております。是非この機会に番組をご覧ください!

世界一受けたい授業ホームページ

本谷先生(助教)の論文が、Internal Medicineに掲載されました

本谷雅代先生(助教)の論文が、Internal Medicineに掲載されました。

Sustained Eosinophilic Cholangitis Due to a Mite Allergy Mimicking Sclerosing Cholangitis

Masayo Motoya, Shun Takai, Hiroshi Moriya, Takehiro Hirano, Kohei Wagatsuma, Yasunao Numata, Yujiro Kawakami, Yoshiharu Masaki, Keisuke Ishigami, Ayako Murota, Hiroshi Nakase

Intern Med. 2021 May 22. doi: 10.2169/internalmedicine.7098-21.

PMID: 34024854  DOI: 10.2169/internalmedicine.7098-21

J-COSMOSの研究成果について、m3.com臨床ニュースに掲載されました

日本人炎症性腸疾患患者におけるCOVID-19感染者の多施設共同レジストリ研究(J-COSMOS)の研究成果について、「炎症性腸疾患における新型コロナの重症化因子が判明」として、m3.com臨床ニュースに掲載されました。QLifePro 医療ニュースにも掲載されております。

当講座は引き続きCOVID-19に関する診療、研究の知見を発信してまいります。

m3.com 臨床ニュース「炎症性腸疾患における新型コロナの重症化因子が判明」

QLifePro 医療ニュース

日本消化管学会総会

第18回日本消化管学会総会学術集会が、2022年2月11日〜13日に開催されました。当講座からは、山川司先生、風間友江先生が演題を発表しました。

・重症COVID-19肺炎患者に併発した広範な消化管粘膜障害 山川司

・難治性潰瘍性大腸炎の治療抵抗性因子に関する検討 風間友江

林先生(大学院生)の論文が、Frontiers Physiologyに掲載されました

林優希先生(大学院生)の論文が、Frontiers Physiologyに掲載されました。クローン病の治療課題として腸管線維化があげられます。本論文は、クローン病における腸管線維化 の分子生物学的機序について、近年注目されているPPARγ、TLR4、付着侵入大腸菌(AIEC)、Th17免疫反応、PAI-1にフォーカスを置いて解説したMini-Reviewです。林先生、おめでとうございます!

The molecular mechanisms of intestinal inflammation and fibrosis in Crohn’s disease

Yuki Hayashi, Hiroshi Nakase

DOI:https://doi.org/10.3389/fphys.2022.845078

日本人炎症性腸疾患患者におけるCOVID-19感染者の多施設共同レジストリ研究(J-COSMOS)の論文が、Journal of Gastroenterologyに掲載されました

日本人炎症性腸疾患患者におけるCOVID-19感染者の多施設共同レジストリ研究(J-COSMOS)の論文が、Journal of Gastroenterologyに掲載されました。IBD患者におけるCOVID-19罹患の実態を調べたコホート観察研究であり、72の医療施設が参加し、日本のIBD罹患者の約1割が対象となった多施設共同研究です。IBD患者におけるCOVID-19の発症は、年齢、BMI、ステロイドの使用が、重症化リスクであることを明らかにしました。本研究は、厚生労働省科学研究費難治性疾患政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」班における、JAPAN IBD COVID-19 TaskForceの取り組みの一環です。TaskforceならびにJ-COSMOS groupの皆様のご尽力に厚く感謝申し上げます。

Interim analysis of a multicenter registry study of COVID-19 patients with inflammatory bowel disease in Japan (J-COSMOS)

Hiroshi NakaseYuki HayashiDaisuke Hirayama, Takayuki Matsumoto, Minoru Matsuura, Hideki Iijima, Katsuyoshi Matsuoka, Naoki Ohmiya, Shunji Ishihara, Fumihito Hirai, Daiki Abukawa, Tadakazu Hisamatsu, J-COSMOS group

PMID: 35089397  DOI: 10.1007/s00535-022-01851-1

札幌医科大学ホームページプレスリリース

プレスリリース

Medical Note Expertに風間先生の記事が掲載されました!

医師向け医療情報検索サービスMedical Note Expertに風間先生の記事が掲載されました!「【症例紹介】薬剤性肺炎を伴ったクローン病」です。是非Medical Note Expertの記事にアクセスください!

齋藤先生(五稜郭病院)の論文が、Video GIEにアクセプトされました!

齋藤潤信先生(五稜郭病院)の論文が、Gastrointestinal Endoscopy Video GIEにアクセプトされました!出血を繰り返した大腸憩室出血の症例で、水浸下で責任憩室、内部の露出血管を同定後、憩室反転し、直達法(Direct clipping)で治療し得た症例です。Direct clippingは有用な方法ですが、憩室内部の露出血管へのクリッピングが困難な場合も多いです。今回の論文ではDirect clippingを施行する際のunderwater inversion methodの有用性について報告しています。齋藤先生、指導医の須藤先生、おめでとうございます!2022年も当講座は日頃の臨床、研究の成果を発信してまいります!

Direct clipping using underwater inversion method for colonic diverticular bleeding

Mitsunobu Saito, Gota Sudo, Shun Takai, Atsushi Yawata, Hiroshi Nakase

VideoGIE. 2022 Feb 18;7(5):187-189. doi: 10.1016/j.vgie.2022.01.008. eCollection 2022 May.

PMID: 35585896 PMCID: PMC9108117  DOI: 10.1016/j.vgie.2022.01.008

三浦先生(五稜郭病院)の論文が、Endoscopy E-Videosにアクセプトされました!

三浦克予志先生(五稜郭病院)の論文が、Endoscopy E-Videosにアクセプトされました!Gel immersion EMRで切除し得た幽門輪近傍の早期胃癌の症例です。従来のEMRやESDでの治療が困難な部位の一つとされている幽門輪近傍の早期胃癌における、ゲル製剤のビスコクリアを用いたgel immersion EMRの有用性を報告しております。忙しい臨床、専攻医研修でのEndoscopyへのアクセプトはとても素晴らしいです!三浦先生、指導医の須藤先生、おめでとうございます!当講座は専攻医の先生方への論文執筆指導を行い、成長を応援します!

Gel immersion endoscopic mucosal resection for early gastric cancer near the pyloric ring

Katsuyoshi Miura, Gota Sudo, Mitsunobu Saito, Kazunori Onuma, Yumemi Takada, Atsushi Yawata, Hiroshi Nakase

Endoscopy. 2022 Feb 4. doi: 10.1055/a-1730-4674. Online ahead of print.

PMID: 35120390 DOI: 10.1055/a-1730-4674

我妻先生(助教)の論文が、Lifeにアクセプトされました

我妻康平先生(助教)の論文が、Lifeにアクセプトされました。内視鏡検査は炎症性腸疾患(IBD)の状態を評価するためのgold standardですが、患者さんの負担とコストが高いことが問題であるため、内視鏡検査に代わる信頼性の高いバイオマーカーの特定が望まれます。本論文では、IBDの日常臨床診療で使用できるバイオマーカーの有用性と限界をreviewしています。我妻先生、おめでとうございます!

Role of biomarkers in the diagnosis and treatment of inflammatory bowel disease

Kohei Wagatsuma, Yoshihiro Yokoyama, Hiroshi Nakase

Life 2021, 11(12), 1375; https://doi.org/10.3390/life11121375

Medical Note Expertに林先生の記事が掲載されました!

医師向け医療情報検索サービスMedical Note Expertに林先生の記事が掲載されました!「【症例紹介】潰瘍性大腸炎合併大腸がんと治療について」」です。

当講座では釧路や函館等の地方中核病院との間で、炎症性腸疾患(IBD)に関する遠隔連携診療を実施しております。診療の前後に、IBD専門医と学内や中核病院の非専門医で症例のディスカッションを実施しており、「潰瘍性大腸炎合併大腸がん(Colitis-Associated Cancer:CAC)」に関して、遠隔連携診療でのディスカッションから、本症例を解説しております。是非Medical Note Expertの記事にアクセスください!

Medical Note Expertに阿久津先生の記事が掲載されました!

医師向け医療情報検索サービスMedical Note Expertに阿久津先生の記事が掲載されました!「【論文紹介】NASH limits anti-tumour surveillance in immunotherapy-treated HCC」です。是非この機会に会員登録してMedical Note Expertの記事にアクセスください!

仲瀬教授の論文が、Autoimmunity reviewにアクセプトされました

仲瀬裕志教授の論文が、Autoimmunity reviewにアクセプトされました。潰瘍性大腸炎の病態には炎症性サイトカインを産生する様々な免疫細胞が関与し、複雑な病態を形成しています。個々人の特性や臨床経過によって病態に関わる炎症性サイトカインの発現パターンは変化するため、患者さん一人一人の状態に合わせて治療方針を決めていく必要があります。今回の論文では、マウスモデルを用いた基礎研究データや、近年注目されている自然リンパ球を含め、潰瘍性大腸炎の多様な病態が分かりやすく解説されています。

The influence of cytokines on the complex pathology of ulcerative colitis

Hiroshi Nakase, Noriko Sato, Naomi Mizuno, Yoshiko Ikawa

PMID: 34902606 DOI: 10.1016/j.autrev.2021.103017

平野先生(大学院生)の論文が、Immunoにアクセプトされました

平野雄大先生(大学院生)の論文が、Immunoにアクセプトされました。腸内細菌と腸管粘膜免疫との多面的な関係性やCOVID-19と腸内細菌との関わりについても述べています。平野先生、おめでとうございます!

The Multifaceted Effects of Gut Microbiota on the Immune System of the Intestinal Mucosa

Takehiro Hirano and Hiroshi Nakase

Immuno 2021, 1(4), 583-594; https://doi.org/10.3390/immuno1040041

https://www.mdpi.com/2673-5601/1/4/41

風間先生の論文が、Digestive Endoscopyにアクセプトされました

風間友江先生の論文が、Digestive Endoscopy(DEN Video Article)にアクセプトされました。慢性腸管虚血を内視鏡動画でとらえることができたという論文です。慢性腸管虚血による腹痛の診断には苦慮することが多いですが、本症例での内視鏡像は慢性腸管虚血を示唆し、診断に寄与するものと報告しています。風間先生、おめでとうございます!

Ischemia-reperfusion injury suggestive of chronic mesenteric ischemia: Real-time capture by colonoscopy

Tomoe Kazama, Hiro-O Yamano, Hiroshi Nakase

PMID: 34854141 DOI: 10.1111/den.14192

2021年12月12日放送 UHBの番組に仲瀬教授が出演しました! ”クローン病”を知る〜若い世代に急増!腸に炎症繰り返す難病とは

12月12日UHB放送の番組「松本裕子の病を知る、”クローン病”を知る〜若い世代に急増!腸に炎症繰り返す難病とは」に当講座仲瀬教授が出演しました!

クローン病に関する内視鏡検査も含めた診断や治療、遠隔医療の取り組みまで解説しております。メデイア情報にも掲載しております。是非ご覧ください!

UHB サイト

You Tube動画

 

IgG4-2020+1

The 4th International Symposium on IgG4-Related Diseases / The 13th Annual Meeting of Japanese Association of IgG4-Related Diseasesが、2021年12月2日〜4日、北九州でハイブリッド方式にて開催されました。当講座から川上先生が演題を発表しました。

・A case of autoimmune pancreatitis considered as a paraneoplastic syndrome of colorectal carcinoma Yujiro Kawakami

2021年11月12日読売新聞掲載「[医療ルネサンス]IBDとともに 効果的投薬「寛解」保つ」

当科通院中の患者さんが生物学的製剤などで寛解を保ちながら、社会で活躍されている記事が2021年11月12日付読売新聞に掲載されました。仲瀬教授のコメントも掲載されております。ご一読いただけますと幸いです。当講座は、IBD患者さんの生活の質が改善できるよう、社会的背景も考えた診療を行ってまいります。また、臨床経験に基づいたIBDの最善の管理に全力を注いでまいります。

 

★消化器内科教室説明会2021年冬開催★

来年度の選択クリクラや初期臨床研修・専門研修に向けて、教室説明会が開催されます。

消化器内科学講座はHybridで開催いたします!

日時:2021128日(水)1830分~

場所:Hybrid開催 (対面、zoom)

現地:教育研究棟Ⅰ 3D301講義室

Zoom:当講座の我妻までご連絡ください。IDとパスワードをお伝えします。

当日は4人の先生が、初期研修や専門研修、大学院の研究について発表します!

・札幌医科大学附属病院初期研修医 大原成喜先生(卒後1年目)

・苫小牧王子総合病院初期研修医 浪岡万由子先生(卒後2年目)

・函館五稜郭病院消化器内科 斎藤潤信先生(卒後6年目)

・札幌医科大学消化器内科大学院 山川司先生(卒後8年目)

たくさんのご参加をおまちしています!

↓↓連絡先↓↓

waga_a05m@yahoo.co.jp お気軽にお問合せください!

日本小腸学会学術集会

第59回日本小腸学会学術集会が、2021年11月27日にハイブリッド開催されました。当講座から、専攻医の沼田有斗先生が演題を発表しました!

・両側卵巣腫瘍を契機に診断が可能であった原発性小腸癌の1例 沼田有斗

日本炎症性腸疾患学会学術集会

第12回日本炎症性腸疾患学会学術集会が、2021年11月26日〜27日にハイブリッド開催されました。当講座から、臨床、研究、遠隔医療に関して多数の演題を発表しました。平山先生の演題はプレナリーセッションに選ばれ、優秀賞を受賞しました!Phoenix retrospective cohort studyのデータを用いて、北海道のIBD診療の主要施設における全身性ステロイドの使用実態を生物学的製剤の登場前後で検討したものです。平山先生、おめでとうございます!

・ICTを利用した炎症性腸疾患の遠隔連携診療ネットワークの構築と運用検証プロジェクト 林 優希

・炎症性腸疾患患者の腸管粘膜における炎症性サイトカインの解析による治療効果予測因子の探索  横山 佳浩

・内視鏡所見を中心とした家族性地中海熱関連腸炎の臨床像 我妻 康平

・Phoenix コホートを用いたIBD 患者における全身性ステロイド使用の年代別推移と手術率の変化の検討  平山 大輔

日本内科学会北海道地方会で小野寺先生、中村先生が発表しました!

第293回日本内科学会北海道地方会が、2021年11月20日にWEB開催されました。当講座からは、初期研修医の小野寺優奈先生、中村隼人先生が演題を発表しました!当講座ローテート中に経験した症例を、質疑応答も含めて立派に発表しました!小野寺先生、中村先生お疲れ様でした!当講座は、学会発表を通じて、研修医の先生方のさらなる成長を応援します!

・肝膿瘍を契機に発見された非特異性多発性小腸潰瘍症疑いの1例

小野寺優奈,風間友江,大和田紗恵,三宅高和,越前栄次朗,平山大輔,菅野伸一,吉井新二,山野泰穂,仲瀬裕志

・RS3PE症候群の寛解3年後に発症した肝細胞癌の1例

中村隼人,大和田紗恵,阿久津典之,柾木喜晴,佐々木茂,高橋裕樹,仲瀬裕志

仲瀬教授の論文が、Internal Medicineに掲載されました

Ulcerative Duodenitis

Hiroshi Nakase, Yusuke Honzawa, Minoru Matsuura

Intern Med. 2021;60(22):3651-3652.doi: 10.2169/internalmedicine.7592-21. Epub 2021 Nov 15.

PMID:34776467 DOI: 10.2169/internalmedicine.7592-21

仲瀬教授が関わっている多施設共同研究が、Journal of Crohn’s and Colitis に掲載されました

仲瀬教授が関わっている多施設共同研究が、Journal of Crohn’s and Colitis に掲載されました。日本人クローン病や潰瘍性大腸炎といった炎症性腸疾患の患者さんの血液中に、染色体構造の異常がある細胞集団が混在している状態(染色体異常モザイク)があるかどうか、どのような患者さんにそのような現象が起きているかを世界で初めて検討した研究です。

Crohn’s disease and early exposure to thiopurines are independent risk factors for mosaic chromosomal alterations in patients with inflammatory bowel diseases

Yoichi Kakuta, Hideya Iwaki, Junji Umeno, Yosuke Kawai, Masahiro Kawahara, Tetsuya Takagawa,  Yusuke Shimoyama, Takeo Naito, Rintaro Moroi, Masatake Kuroha, Hisashi Shiga, Kenji Watanabe,  Shiro Nakamura,Hiroshi Nakase, Makoto Sasaki, Hiroyuki Hanai, Yuta Fuyuno, Atsushi Hirano, Takayuki Matsumoto, Hisaaki Kudo, Naoko Minegishi, Minoru Nakamura, Tadakazu Hisamatsu, Akira Andoh,  Masao Nagasaki, Katsushi Tokunaga, Yoshitaka Kinouchi, MENDEL study group, Atsushi Masamune

J Crohns Colitis. 2021 Nov 9;jjab199. doi: 10.1093/ecco-jcc/jjab199. Online ahead of print.

PMID: 34751398 DOI: 10.1093/ecco-jcc/jjab199

仲瀬教授が関わっている多施設共同研究が、Journal of Gastroenterologyに掲載されました

仲瀬教授が関わっている多施設共同研究が、Journal of Gastroenterologyに掲載されました。本研究は、杏林大学消化器内科を中心に、国立成育医療研究センター、順天堂大学小児科、埼玉県立小児医療センター 消化器・肝臓科、当講座の計5施設で、小児を含めたIBD患者495症例を対象にEBV抗体価を測定し、年齢別のEBV既感染率やIBD治療薬(とくにチオプリン製剤や生物学的製剤)の使用状況を検討しております。 その結果、20歳代でもEBV未感染患者が約30%であり、チオプリン使用患者の約28%はEBV未感染者であることが明らかになりました。IBD患者における小児から成人まで年齢階層別にEBV感染状況とチオプリン製剤内服状況を検討した報告です。

Multicenter, cross-sectional, observational study on Epstein-Barr viral infection status and thiopurine use by age group in patients with inflammatory bowel disease in Japan (EBISU study)

Miki Miura, Hirotaka Shimizu, Daisuke Saito, Jun Miyoshi, Minoru Matsuura, Takahiro Kudo, Daisuke Hirayama, Masashi Yoshida, Katsuhiro Arai, Itaru Iwama, Hiroshi Nakase, Toshiaki Shimizu, Tadakazu Hisamatsu

J Gastroenterol. 2021 Sep 30. doi: 10.1007/s00535-021-01832-w.

PMID: 34591171 DOI: 10.1007/s00535-021-01832-w

Medical Note Expertに平山先生の記事が掲載されました!

医師向け医療情報検索サービスMedical Note Expertに平山先生の記事が掲載されました!「【論文紹介】Induced organoids derived from patients with ulcerative colitis recapitulate colitic reactivity」です。オルガノイドを作製することにより、in vitroでin vivoを再現することが可能となり、より生体に近い実験ツールとして近年着目されております。現在、我々の研究室でもIBD患者からオルガノイドを作製し研究を進めております。是非この機会に会員登録してMedical Note Expertの記事にアクセスください!

JDDW2021

第29回日本消化器関連学会週間-JDDW2021-が、2021年11月4日〜6日、神戸でハイブリッド方式にて開催されました。当講座からも多数の演題を発表しました。高田夢実先生(専攻医)は、昨年の大学病院研修での検討を発表しました!コロナ感染が落ち着いてきており、現地参加も可能になりつつあります。来年のJDDWやその他の全国学会には多数の演題とともに、研修医の先生方や熱意のある学生さんと一緒に参加できたらと考えています。引き続き、日々の臨床、研究をすすめてまいります!

◇JDDW2021発表演題

・胃ESDの後出血予測におけるRDWの有用性に関する検討 高田 夢実

・当科における胆道癌に対する化学放射線療法の治療成績 平野 雄大

・後腹膜線維症に対するEUS-FNAの可能性 川上 裕次郎

・限局性膵管狭窄に対する連続膵液細胞診の有用性の検討 柾木 喜晴

・がん遺伝子パネル検査(パネル検査)における消化器領域の現状 室田 文子

Medical Note Expertに大和田先生の記事が掲載されました!

医師向け医療情報検索サービスMedical Note Expertに大和田先生の記事が掲載されました!【症例紹介】家族性大腸ポリポーシスに合併したステージIV大腸がんの治療です。家族性大腸ポリポーシスに合併したステージIV大腸がんという病状に対して、実際のカンファレンスでの議論から、文献的考察も含めて、治療やフォローのポイントを解説しています。是非この機会に会員登録してMedical Note Expertの記事にアクセスください!

 

Medical Note Expertに石上先生の記事が掲載されました!

医師向け医療情報検索サービスMedical Note Expertに石上先生の記事が掲載されました!【症例紹介】深部静脈血栓・門脈血栓・Trousseau症候群を併発した膵体尾部がんの一例です。がんに伴う血液凝固能の亢進により発生する脳梗塞はTrousseau症候群と呼ばれ、がん患者に発生する血栓症の原因となる頻度が高い原発臓器として膵がん、大腸がんなどが知られております。Trousseau症候群に対するマネジメントについて、文献的考察を加えて、解説しています。是非この機会に会員登録してMedical Note Expertの記事にアクセスください!

拡大内視鏡研究会、大腸Ⅱc研究会

第17回拡大内視鏡研究会、第30回大腸Ⅱc研究会が、2021年10月16日、17日にWEB開催されました。当講座からは、三宅高和先生が拡大内視鏡研究会に、山川司先生が大腸Ⅱc研究会に演題を発表しました。山川先生は最優秀賞を受賞しました!おめでとうございます!

・診断に苦慮した胃型腺腫の1例 三宅高和

・拡大・超拡大内視鏡で観察したDome-type carcinomaの1例 山川司

仲瀬教授が関わっている多施設共同研究が、Journal of Gastroenterologyに掲載されました

仲瀬教授が関わっている多施設共同研究が、Journal of Gastroenterologyに掲載されました。

A nationwide survey concerning the mortality and risk of progressing severity due to arterial and venous thromboembolism in inflammatory bowel disease in Japan

Katsuyoshi Ando, Mikihiro Fujiya, Kenji Watanabe, Sakiko Hiraoka, Hisashi Shiga, Shinji Tanaka, Hideki Iijima, Tsunekazu Mizushima, Taku Kobayashi, Masakazu Nagahori, Hiroki Ikeuchi, Shingo Kato, Takehiro Torisu, Kiyonori Kobayashi, Masaaki Higashiyama, Toshiro Fukui, Takashi Kagaya, Motohiro Esaki, Shunichi Yanai, Daiki Abukawa, Makoto Naganuma, Satoshi Motoya, Masayuki Saruta, Shigeki Bamba, Makoto Sasaki, Kazuhiko Uchiyama, Katsuyuki Fukuda, Hideo Suzuki, Hiroshi Nakase, Toshiaki Shimizu, Masahiro Iizuka, Mamoru Watanabe, Yasuo Suzuki, Tadakazu Hisamatsu Affiliations expand

J Gastroenterol. 2021 Oct 5. doi: 10.1007/s00535-021-01829-5. Online ahead of print.

PMID:34611740  DOI: 1007/s00535-021-01829-5

セリアック病・グルテン不耐症に関する仲瀬教授の記事が、時事通信社に掲載されました

セリアック病・グルテン不耐症に関する仲瀬教授の記事が、時事通信社のウェブサイトに掲載されました。ぜひこの機会にご一読ください。

小麦成分で下痢、倦怠感 セリアック病、グルテン不耐症(札幌医科大学付属病院消化器内科 仲瀬裕志教授)

 

Medical Note Expertに横山先生の記事が掲載されました!

医師向け医療情報検索サービスMedical Note Expertに横山先生の記事が掲載されました!【症例紹介】Epstein-Barr virus(EBV)とチオプリン製剤投与―EBV感染状況の確認です。今後も当講座の記事がMedical Note Expertに掲載される予定です。是非この機会に会員登録してMedical Note Expertの記事にアクセスください!

 

Medical Note Expertに吉井先生の記事が掲載されました!

医師向け医療情報検索サービスMedical Note Expertに吉井先生の記事が掲載されました!【症例紹介】微小大腸がんの1例:拡大内視鏡観察の重要性です。是非この機会に会員登録して頂き、Medical Note Expertの記事にアクセスください!

UEG WeeK Virtual 2021にて発表しました!

UEG WeeK Virtual 2021が10/3-10/5までWEB開催されました。当講座からは三宅先生、山川先生、沼田先生、また市立釧路総合病院中村先生(専攻医)が横山先生指導の元、発表しました!山川先生はoral presetationでした!

世界的なコロナ感染が落ち着いて、皆で現地発表できる日を願ってます。秋の学会シーズンが始まっておりますが、引き続き日頃の研究、臨床の成果を発信してまいります!

・The correlation between 6-thioguanine nucleotide concentrations and leukocyte fraction in patients with inflammatory bowel disease receiving thiopurine treatment

Tomoya Nakamura

・The effectiveness and safety of circumferential endoscopic submucosal dissection for esophageal cancer: A comparison to conventional endoscopic submucosal dissection from the perspective of long-term outcomes.

Takakazu Miyake

・The association between antigenemia, histology with immunohistochemistry and mucosal PCR in diagnosis of ulcerative colitis with concomitant human cytomegalovirus infection

Tsukasa Yamakawa

・The synergistic effects of IFN-γ and IL-1β on the mechanism of programmed cell death 1 ligand 1 expression in hepatocellular carcinoma.

Yasunao Numata

 

医学部5年生対象キャリア説明会で、沼田有斗先生が発表しました!

9月27日、医学部5年生対象キャリア説明会が開催され、北海道医療枠卒業生のキャリアパスとして、当講座の沼田有斗先生(診療医)が発表しました!消化器内科を選択した過程として、学生時代にMD-PhDコースに入り、分子生物学講座にて大腸癌に関する遺伝子研究を行なっていたことや、全身が診れるだけでなく手技(内視鏡検査、RFA/TACE等のIVR治療)もできる消化器内科としてのspecialityも紹介しました。

当講座は北海道医療枠だけでなく、特別枠、一般枠とそれぞれの先生方の希望にあわせて、一つ一つキャリアを形成できるよう、サポートしてまいります!いつでも当講座までご相談ください!

IBD YouTube座談会vol.4 〜コロナで変わった私の「はたらく」

仲瀬教授が、916IBD YouTube座談会vol.4〜コロナで変わった私の「はたらく」〜に出演いたしました。YouTube座談会への出演は前回のVol.3「IBDとはたらく」に続き、2回目の出演です。当日の座談会はYouTubeで配信されております。仲瀬教授が、IBD患者さんの働き方だけでなく、当講座がすすめている釧路市立病院との遠隔医療についても説明しております。当ホームページのメディア掲載情報にもアップしておりますので、是非ご覧ください!

9/25北海道IBD医療講演会がYouTubeでライブ配信されます!

9月25日 13時より北海道IBD医療講演会が、「北海道発、IBD新時代を拓け」をテーマにYouTubeでライブ配信されます。当講座の仲瀬教授が、IBDの病態解明と治療法確立に向けた北海道内の多施設共同研究である「フェニックスコホート研究」について講演されます。是非、当日は下記URLよりYouTubeからご覧くださいますようお願いいたします。

選択クリクラお疲れ様でした

4月から計5クール続いておりました医学部6年選択クリクラが9月17日に終了しました!消化器内科を選択した6年生は日々の回診や検査だけでなく、カルテ記載、画像の読影等、たくさん勉強しておりました。当科恒例チャートカンファレンスでの担当症例プレゼンテーションも6年生らしく立派にプレゼンしていて、昨年度コロナ禍で思うような病院実習ができなかったものの、6年生がしっかりと成長されていて教室員一同、感心しておりました。

post CC OSCE、卒業試験、国家試験と大変な勉強が続いていきますが、体調には気をつけて頑張ってください!皆さんのさらなる成長を、当講座は応援しています!6年生の皆さんが医学生から医師となり、一緒に働けることを教室員一同、楽しみにしてます!

我妻先生(助教)の論文が、Medicineにアクセプトされました

我妻康平先生(助教)の論文が、Medicineにアクセプトされました!膵胆管合流異常症を伴う胆嚢Mixed neuroendocrine non-neuroendocrine neoplasm (MiNEN)の症例報告です。胆嚢MiNENは非常に稀な疾患のため発生機序が明らかになっていませんが、今回の症例では病理組織学的所見から発生機序を考察してます。我妻先生、おめでとうございます!

Mixed neuroendocrine non-neuroendocrine neoplasm of the gallbladder complicated by a pancreaticobiliary maljunction of a non-dilated biliary duct: A case report

Kohei Wagatsuma, Kotaro Akita, Masayo Motoya, Yasutoshi Kimura, Shintaro Sugita, Takehiro Hirano, Yujiro Kawakami, Yasunao Numata, Keisuke Ishigami, Yoshiharu Masaki, Ayako Murota, Masahiro Shitani, Noriyuki Akutsu, Shigeru Sasaki, Hiroshi Nakase

Medicine (Baltimore). 2021 Oct 1;100(39): e27336.

PMID: 34596138 PMCID: PMC8483883 DOI: 10.1097/MD.0000000000027336

消化器病・消化器内視鏡地方会

第129回日本消化器病学会北海道支部例会、第123回日本消化器内視鏡学会北海道支部例会が2021年9月4〜5日にオンラインライブで開催されました。当講座からは計12演題を発表しました!7月〜8月まで当講座で研修していた砂川市立病院初期研修医の世戸凌太先生も貴重な症例報告を発表しました!今後も熱意ある研修医、専攻医が学会発表を通じて成長できるよう、当講座は応援していきます!

・大腸癌のParaneoplastic syndromeと考えられた自己免疫性膵炎の1例 世戸凌太

・肝細胞癌の陽子線治療後再発に対する肝動脈化学塞栓療法を契機に生じた平滑筋肉腫の一例 沼田有斗

・ステロイド抵抗性の自己免疫性膵炎・IgG4関連硬化性胆管炎合併例に対し,アザチオプリンが有効であった一例 沼田有斗

・若年発症自己免疫性肝炎に対する部分的脾動脈塞栓術後に肝機能改善を認めた一例 谷口正浩

・ストーマ周囲膿瘍に対し超音波内視鏡下膿瘍ドレナージ術が有効であった一例 谷口正浩

・家族性大腸ポリポーシスと神経線維腫症1型を合併した稀な1例 大和田紗恵

・ステロイド治療によって機能性消化管障害が改善したIgG4関連疾患の1例 平野雄大

・内視鏡診療で目指す大腸腫瘍性病変に対するTranslational researchの確立 三宅高和

・食道静脈瘤が併存した食道表在癌に対して静脈瘤結紮術後に内視鏡的粘膜下層剥離術を施行した1例 三宅高和

・EUS-FNAにて確定診断しえた横行結腸癌術後に発症した腹腔内デスモイドの1例 越前栄次朗

・当科における肝細胞癌に対するラムシルマブの使用経験 沼田泰尚

・EUS-FNAが診断に有用であったサルコイドーシスの2症例 室田文子

 

 

横山先生(大学院生)の論文が、Clinical Journal of Gastroenterologyにアクセプトされました

横山佳浩先生(大学院生)の論文が、Clinical Journal of Gastroenterologyにアクセプトされました。横山先生が昨年度赴任していた小樽市立病院での症例報告です。IgG4関連疾患における自己免疫性肝炎(AIH)の位置づけは未だ明確ではなく、決して頻度の多い疾患ではないかもしれませんが、本症例のように1例ずつ積み重ねていくことが重要と考えられます。横山先生、おめでとうございます!

Immunoglobulin G4-related autoimmune hepatitis simultaneously concomitant with autoimmune pancreatitis: a case report

Yoshihiro Yokoyama, Noriyuki Akutsu, Yasunao Numata, Keiko Okuda, Rena Morita, Yoshiharu Masaki, Hajime Sasaki, Ryo Suzuki, Takashi Yabana, Yoshiaki Arimura, Yoshihiro Kondo, Hiroshi Nakase

Clinical Journal of Gastroenterology

DOI https://doi.org/10.1007/s12328-021-01509-0

セリアック病・グルテン不耐症に関する仲瀬教授の記事が、苫小牧民報・十勝毎日新聞に掲載されました

セリアック病・グルテン不耐症に関する仲瀬教授の記事が、7月28日付苫小牧民報(苫小牧民報社許諾済)、8月2日付十勝毎日新聞(十勝毎日新聞許諾済)に掲載されました。是非この機会にご一読ください。

柾木先生(助教)の論文が、Journal of Gastroenterologyにアクセプトされました

柾木喜晴先生(助教)の自己免疫性膵炎の再燃予防におけるアザチオプリンの有用性について解析したシステマティックレビューの論文が、Journal of Gastroenterologyにアクセプトされました!

自己免疫性膵炎(AIP)はステロイド治療が奏功する疾患ですが、維持療法中あるいは中止後の再燃がしばしば問題となります。これまでAIPの再燃予防および寛解維持にアザチオプリン(AZA)が有用であるとの報告は散見されてきましたが、そのどれもが症例報告や観察研究であり、ランダム化比較試験は存在しませんでした。今回、systematic review & meta-analysisでAIPの再燃予防におけるAZAの有用性について示しました。これによって今後、AIP診療においてAZAが承認薬となる第一歩を踏み出せたと考えており、またAIP治療が大きく進歩することが期待されます。

柾木先生、おめでとうございます!

The clinical efficacy of azathioprine as maintenance treatment for autoimmune pancreatitis: A systematic review and meta-analysis.

Yoshiharu Masaki, Hiroshi Nakase, Yoshihisa Tsuji, Masanori Nojima, Kyoko Shimizu, Nobumasa Mizuno, Tsukasa Ikeura, Kazushige Uchida, Akio Ido, Yuzo Kodama, Hiroshi Seno, Kazuichi Okazaki, Seiji Nakamura, Atsushi Masamune

J Gastroenterol. 2021 Aug 24. doi: 10.1007/s00535-021-01817-9.

PMID: 34426870 DOI: 10.1007/s00535-021-01817-9

6-7月の学会発表

6月、7月の暑さに負けず、当講座は積極的に学会発表を行なっておりました。秋の学会シーズンにも向けて、さらに臨床、研究をすすめてまいります。

◯第57回日本肝臓学会総会(2021年6月17-18日)

・C 型肝炎に対するグレカプレビル+ピブレンタスビル療法によるLDL コレステロール/HDL コレステロール比の変動 阿久津典之

・当院におけるC 型肝炎拾い上げの現状と対策 阿久津典之

・肝細胞癌のPD-L1発現制御機構における転写因子PRDM1の影響の検討 沼田泰尚

◯第58回日本消化器免疫学会(2021年7月2-3日)

・肝細胞癌の分化度およびPD-L1発現と転写因子PRDM1との関連 沼田泰尚

◯第23回日本高齢消化器病学会総会(2021年7月30-31日)

・高齢者の胃病変に対する内視鏡的粘膜下層剥離術の安全性に関する検討 三宅高和

・当院における高齢者切除不能膵癌の診療実態 大和田紗恵

柴田先生の論文が、Clinical Journal of Gastroenterologyにアクセプトされました

柴田泰洋先生の論文が、Clinical Journal of Gastroenterologyにアクセプトされました。当初、IBD-Uが疑われた高齢女性をMEFV遺伝子関連性腸炎と診断し、コルヒチン治療が著効した1例です。高齢者に発症したIBDの患者を診断する際、MEFV遺伝子関連性腸炎の可能性に注意する必要を示しています。

柴田先生、おめでとうございます!

Mediterranean fever gene-associated enterocolitis in an elderly Japanese woman

Yasuhiro Shibata, Keisuke Ishigami, Tomoe Kazama, Toshiyuki Kubo, Hiro-o Yamano, Shintaro Sugita, Masaki Murata, Hiroshi Nakase

Clin J Gastroenterol. 2021 Aug 24.doi: 10.1007/s12328-021-01497-1. Online ahead of print.

PMID: 34427863 DOI: 10.1007/s12328-021-01497-1

 

遠隔医療で派遣医師とも“ワンチーム” 仲瀬教授のインタビュー記事がメディカルノート、Yahooニュースで公開されました!

【シリーズ医局】遠隔医療で派遣医師とも“ワンチーム” と題して、仲瀬教授のインタビュー記事がメディカルノート、Yahooニュースで公開されました!遠隔医療で診療と教育の両立体制を作り上げた消化器内科学講座の取り組みが掲載されてます。臨床・教育・研究の3本柱で医療への貢献をはたしてまいります。

・メディカルノート

須藤先生(函館五稜郭病院)の論文が、Cancer Scienceにアクセプトされました

須藤豪太先生(函館五稜郭病院)の論文が、Cancer Scienceにアクセプトされました!大学院の研究論文です。早期大腸がん浸潤先進部の分子解析をテーマに臨床検体及び細胞株を用いて研究を行い、浸潤先進部の活性化マクロファージがIL-1βシグナルを介して大腸がん細胞のSerum amyloid A1(SAA1)発現を誘導し、早期大腸がんの遊走および浸潤を促進させるメカニズムが明らかとなりました。本研究の結果はSAA1が予測バイオマーカーおよび有用な治療標的となる可能性があることを示唆しており、今後の研究の発展が期待されます。須藤先生、おめでとうございます!

Activated macrophages promote invasion by early colorectal cancer via an IL-1β-SAA1 axis

Gota Sudo, Hironori Aoki, Eiichiro Yamamoto, Akira Takasawa, Takeshi Niinuma, Ayano Yoshido, Hiroshi Kitajima, Akira Yorozu, Toshiyuki Kubo, Taku Harada, Kazuya Ishiguro, Masahiro Kai, Akio Katanuma, Hiro-o Yamano, Makoto Osanai, Hiroshi Nakase, Hiromu Suzuki

PMID: 34293235 DOI: 10.1111/cas.15080

Cancer Sci. 2021 Jul 22. doi: 10.1111/cas.15080. Online ahead of print.

吉井先生(講師)の論文が、Digestive Endoscopyにアクセプトされました

吉井新二先生(講師)の論文が、Digestive Endoscopy(DEN Video Article)にアクセプトされました。新型ESD用ナイフProKnifeの使用経験についての報告です。ナイフ先端からヒアルロン酸を粘膜下層に局注することが可能となりました。大腸ESDは難易度が高い治療手技ですが,治療時間の短縮と安全で確実な切除が期待されます。

Novel injectable needle-type knife, ProKnife for colorectal endoscopic submucosal dissection

Shinji Yoshii, Hiro-o Yamano and Hiroshi Nakase

PMID: 34318535 DOI: 10.1111/den.14067

山川先生(大学院生)の論文が、DEN Openに掲載されました

山川司先生(大学院生)の論文が、DEN Openに掲載されました。今年度の当講座からのCOVID-19関連3本目の論文です。COVID-19の起因ウイルスであるSARS-CoV-2感染では主に肺炎を生じますが、消化器症状の報告例もみられています。本症例のように高度な消化管粘膜脱落まで併発した例は稀ですが、SARS-CoV-2感染における消化管関連症状の病態解明につながり得る貴重な症例報告です。

山川先生、おめでとうございます!論文作成にあたりご指導・ご協力を頂いた諸先生方、コロナ病棟で勤務されている医療スタッフの方々にこの場を借りて御礼申し上げます。

当講座は引き続きCOVID-19に関する診療、研究の知見を発信してまいります!

Extensive mucosal sloughing of the small intestine and colon in a patient with severe COVID-19.

Tsukasa Yamakawa1, Keisuke Ishigami1, Ayumu Takizawa1, Yumemi Takada1, Sae Ohwada1, Yoshihiro Yokoyama1, Tomoe Kazama1, Daisuke Hirayama1, Shinji Yoshii1, Hiro-o Yamano1, Rina Ohizumi2, Naofumi Bunya2, Taro Sugawara3, Mitsuhiro Tsujiwaki3, Shintaro Sugita3, Satoshi Takahashi4, Eichi Narimatsu2, Hiroshi Nakase1

1 Department of Gastroenterology and Hepatology, Sapporo Medical University, Sapporo, Japan

2 Department of Emergency Medicine, Sapporo Medical University, Sapporo, Japan

3 Department of Surgical Pathology, Sapporo Medical University, Sapporo, Japan

4 Department of Infection Control and Laboratory Medicine, Sapporo Medical University, Sapporo, Japan

DEN Open. 2022 Apr;2(1):e42. doi: 10.1002/deo2.42. Epub 2021 Sep 7.

PMID: 35079746 PMCID: PMC8646689 DOI: 10.1002/deo2.42

★2021年教室説明会開催決定★

今年も教室説明会の季節がやってまいりました!

札幌医科大学消化器内科学講座もHybridで開催いたします!

日時:2021年7月5日(月)17時30分~

場所:Hybrid開催(対面、zoom)

現地:教育研究棟Ⅰ2階C203講義室

Zoom:当講座の我妻までご連絡ください。IDとパスワードをお伝えします。

 

個別説明も随時受け付けております!

たくさんのご参加おまちしています★

↓↓連絡先↓↓

waga_a05m@yahoo.co.jp お気軽にお問合せください!

第21回EMR/ESD研究会(2021年7月18日)が開催されます

第21回EMR/ESD研究会(テーマ:EMR/ESDの基本と進化)が、山野泰穂先生を当番世話人として、2021年7月18日(日)にWEB開催されます。札幌医科大学附属病院新内視鏡センターからの内視鏡ライブデモンストレーションも予定されてます!ホームページをご覧の上、是非、ご参加くださいますようお願いします。

EMR/ESD研究会ホームページ

中村先生(市立釧路総合病院)の症例報告が、日本消化器病学会雑誌に掲載されました

中村友哉先生(市立釧路総合病院 )の症例報告が、日本消化器病学会雑誌最新号:118巻6号に掲載されました!中村先生が、卒後3年目の大学病院専攻医研修で肝胆膵チームをローテート中に担当した症例を、深く考察し、症例報告としてまとめあげました!

当講座の専攻医研修では、日常臨床はもちろんのこと、学会発表や論文指導にも力を入れており、専攻医の成長を最大限サポートしてまいります。

中村先生、指導医の柾木先生、おめでとうございます!!

縦隔内に進展した膵仮性嚢胞に対して内視鏡的に診断・治療し得た一例

中村 友哉,柾木 喜晴,川上 裕次郎,石上 敬介,室田 文子,本谷 雅代,仲瀬 裕志

A case of mediastinal pancreatic pseudocyst diagnosed and treated successfully by endoscopic procedure

Tomoya Nakamura, Yoshiharu Masaki, Yujiro Kawakami, Keisuke Ishigami, Ayako Murota, Masayo Motoya, Hiroshi Nakase

PMID: 34108358 DOI: 10.11405/nisshoshi.118.578

<中村友哉先生のコメント>

縦隔内に進展した膵仮性嚢胞は診断・治療に極めて難渋することが多く、患者様のQOLを損ねてしまう可能性がありますが、今回は内視鏡的手技を駆使することで治癒し得た症例を経験し、報告させて頂きました。症例報告の作成にあたりご指導いただきました仲瀬教授、柾木先生ならびに消化器内科学講座の先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。今後も積極的に論文作成の機会を作っていきたいと存じます。

〜腸に炎症「IBD」進まぬ理解〜仲瀬教授のコメントが読売新聞に掲載されました

IBDに関する意識調査を監修した仲瀬教授のコメントが、読売新聞夕刊(202165)に掲載されました。ぜひこの機会にご一読ください。当講座は、IBD患者さんの生活の質が改善できるよう、社会的背景も考えた診療を行い、社会全体がIBD患者さんに対する理解がすすむよう、活動してまいります。

アッヴィ合同会社 プレスリリース

谷口先生(診療医)の論文が、BMJ Case Reportsに掲載されました

谷口正浩先生(診療医)の論文が、BMJ Case Reportsにアクセプトされました!自治医科大学出身のため、2021年3月まで北海道立江差病院での地域医療に従事しておりましたが、診療の合間をぬって、症例報告をまとめ上げました!

本症例は、胃腺腫と亜急性連合性脊髄変性症を合併した自己免疫性胃炎の症例です。自己免疫性胃炎は多彩な臨床症状、所見を呈するため診断に難渋する場合がありますが、今回の論文では自己免疫性胃炎の早期診断と合併症に対する適切な対応の重要性について述べられています。

本論文はユサコ株式会社のホームページ、facebook上において、「日本人注目の論文」として紹介されております。
http://www.usaco.co.jp/article/index.html
https://www.facebook.com/USACOcorporation

谷口先生、おめでとうございます!当講座は地域の関連病院に勤めている若手医師にも論文作成の指導を行ない、成長を応援します!

Autoimmune gastritis concomitant with gastric adenoma and subacute combined degeneration of the spinal cord

Masahiro Taniguchi, Gota Sudo, Yuzufumi Sekiguchi, Hiroshi Nakase

BMJ Case Rep. 2021 May 11;14(5):e242836. doi: 10.1136/bcr-2021-242836.

PMID: 33975851 DOI: 10.1136/bcr-2021-242836

志谷先生(JR札幌病院)の論文が、Pancreasに掲載されました

志谷真啓先生(JR札幌病院)の論文が、Pancreasに掲載されました。非常に稀な膵の間葉系腫瘍の報告です。EUS-FNAでの組織診上、Undifferentiated carcinoma、日本でのAnaplastic carcinomaが鑑別疾患となる場合があります。若年女性に多く見られる膨張性発育する腫瘍です。志谷先生、おめでとうございます!

Sclerosing Epithelioid Mesenchymal Neoplasm of the Pancreas: Case Reportand Literature Review of the Morphologic Characteristics.

Masahiro Shitani, Jiro Ogino, Mai Isosaka, Miki Ito, Hiroki Fujino, Shigenori Ota, Yoshiko Tayama, Takeya Adachi, Tetsuhiro Tsuruma, Koichi Hirata, Hiroshi Nakase

Pancreas. 2021 May 19. doi: 10.1097/MPA.0000000000001834. Online ahead of print.

PMID: 34016901 DOI: 10.1097/MPA.0000000000001834

沼田先生の論文が、日本肝臓学会機関誌にアクセプトされました

沼田泰尚先生の論文が、日本肝臓学会機関誌にアクセプトされました。C型肝炎に対するDAA治療が3日間で終了したものの、HCVの消失に至り治療が成功した一例です。C型肝炎に対するDAA治療は、通常8週間または12週間の内服を行います。しかし本症例では、副作用の激しい掻痒のため3日間のみの内服に終わったものの、治療が成功いたしました。極めて短期間で治療が成功した要因を、免疫学的および薬理学的に考察しております。沼田先生、おめでとうございます!

グレカプレビル水和物・ピブレンタスビル配合剤の3日間投与で持続的ウイルス学的著効を達成したHBV・HCV共感染の一例

沼田泰尚 佐々木茂 阿久津典之 平野雄大 我妻康平 川上裕次郎 石上敬介 仲瀬裕志

阿久津先生の論文が、Internal Medicineに掲載されました

阿久津典之先生(講師)の論文が、Internal Medicineに掲載されました。C型肝炎に対してグレカプレビル・ピブレンタスビル治療を行った患者さんを当講座および関連病院で検討し、脂質変化のパターンが他の薬剤と違う点について報告しております。脂質変化は動脈硬化や血栓症の危険性を考える上で重要な情報となります。前向き観察研究にご協力頂いた関連病院の先生方には、この場を借りて御礼申し上げます。

Association of the Low-density Lipoprotein Cholesterol/High-density Lipoprotein Cholesterol Ratio with Glecaprevir-pibrentasvir Treatment

Noriyuki Akutsu, Shigeru Sasaki, Takeshi Matsui, Hirofumi Akashi, Kazuhiko Yonezawa, Keisuke Ishigami, Masayuki Tsujisaki, Hiroyuki Isshiki, Atsushi Yawata, Satoshi Yamaoka, Toshihiro Ban, Tekeya Adachi, Seiya Nakahara, Hideyasu Takagi, Kohei Nakachi, Katsunori Tanaka, Takehiro Hirano, Itaru Yamamoto, Hiroyuki Kaneto, Kohei Wagatsuma, Yasunao Numata, Hiroshi Nakase

Intern Med. 2021 May 22. doi: 10.2169/internalmedicine.7098-21.

PMID: 34024854 DOI: 10.2169/internalmedicine.7098-21

世界初!試験管内におけるヒト腸管の再現へ!ヒト腸管オルガノイドを用いた医薬品開発プラットフォーム!

当講座、大阪大学大学院薬学研究科分子生物学分野、日本ベーリンガーインゲルハイムとの共同研究において、ヒト組織由来腸管オルガノイドを世界で初めて薬物動態評価系として応用し、その有用性を示すことに成功しました。本研究成果は、米国科学誌「Molecular Therapy – Methods & Clinical Development」に公開されました。

当講座は、他学との共同研究も含めて、日々の臨床のなかで生じたClinical Questionを基礎研究の手法を用いて研究することで、患者さんのよりよい治療につながるよう努力していきます!

大阪大学研究専用ポータルサイトResOU(大阪大学プレスリリース)へのリンク

日本の研究.comへのリンク

“Monolayer platform using human biopsy-derived duodenal organoids for pharmaceutical research”

Tomoki Yamashita, Tatsuya Inui, Jumpei Yokota, Kentaro Kawakami, Gaku Morinaga, Masahito Takatani, Daisuke Hirayama, Ryuga Nomoto, Kohei Ito, Yunhai Cui, Stephanie Ruez, Kazuo Harada, Wataru Kishimoto, Hiroshi Nakase, Hiroyuki Mizuguchi

https://doi.org/10.1016/j.omtm.2021.05.005

5月23日は「難病の日」

【5月23日は「難病の日」記念講演会】

5月23日「難病の日」Web記念講演会が開催され、youtubeにて公開されました。仲瀬裕志教授が「新型コロナウィルス感染症と炎症性腸疾患」と題して、SARS-CoV-2やCOVID-19と消化管症状についてだけでなく、当講座のCOVID-19に対する取り組みとして、JAPAN IBD COVID-19 Taskforceの活動やJ-COSMOS、J-DESIRE研究についてもご講演されております。是非youtubeからご視聴ください!

第101回日本消化器内視鏡学会総会

第101回日本消化器内視鏡学会総会が、2021年5月14日〜17日、広島にてハイブリッド方式で開催されました。当講座からも演題を発表し、仲瀬教授、山野准教授は、座長、講師をつとめました。新型コロナウイルス感染が拡大しておりますが、我々は、患者さんの不安な気持ちに寄り添った診療を行い、今年度も日々の臨床、研究の成果を発信してまいります。

消化器内視鏡学会総会発表演題

・当科における膵病変に対する連続膵液細胞診(SPACE)の有用性の検討 瀧澤歩

・炎症性腸疾患患者の病態解明および治療効果予測因子探索を目的とした腸管粘膜サイトカインの測定(ワークショップ) 横山佳浩

・Real-Time endoscopic Image during Ischemia-Reperfusion due to chronic mesenteric ischemia(abdominal angina)(Best Case Picture Award) 風間友江

・胆膵癌におけるEUS-FNA検体を用いたMSI検査(シンポジウム)川上裕次郎

山野准教授が、日本消化器内視鏡学会理事に就任されました

山野泰穂准教授が、この度日本消化器内視鏡学会理事に就任されました。当講座は、消化器内視鏡学の発展のため、引き続き、臨床・研究・教育に努めてまいります。

横山先生(大学院生)の論文が、Clinical Journal of Gastroenterologyに掲載されました

横山佳浩先生(大学院生)の論文が、Clinical Journal of Gastroenterologyにアクセプトされました。家族性地中海熱の方にクローン病類似の消化管障害を認めた一例です。炎症性腸疾患は大きく潰瘍性大腸炎とクローン病に分けられますが、その枠組みにとらわれることなく患者さんの病態を考える重要性を示唆する教訓的な症例です。横山先生、おめでとうございます!

Gastrointestinal involvement in a patient with familial Mediterranean fever mimicking Crohn’s disease: a case report

Yoshihiro Yokoyama, Tsukasa Yamakawa, Tadashi Ichimiya, Tomoe Kazama, Daisuke Hirayama, Kohei Wagatsuma, Hiroshi Nakase

Clin J Gastroenterol. 2021 May 11. doi: 10.1007/s12328-021-01426-2. Online ahead of print.

PMID: 33974187 DOI: 10.1007/s12328-021-01426-2

仲瀬教授が作成に関わった炎症性腸疾患診療ガイドラインの論文が、Journal of Gastroenterologyに掲載されました

Evidence-based clinical practice guidelines for inflammatory bowel disease 2020

Hiroshi Nakase, Motoi Uchino, Shinichiro Shinzaki, Minoru Matsuura, Katsuyoshi Matsuoka, Taku Kobayashi, Masayuki Saruta, Fumihito Hirai, Keisuke Hata, Sakiko Hiraoka, Motohiro Esaki, Ken Sugimoto, Toshimitsu Fuji, Kenji Watanabe, Shiro Nakamura, Nagamu Inoue, Toshiyuki Itoh, Makoto Naganuma, Tadakazu Hisamatsu, Mamoru Watanabe, Hiroto Miwa, Nobuyuki Enomoto, Tooru Shimosegawa, Kazuhiko Koike

J Gastroenterol. 2021 Apr 22. doi: 10.1007/s00535-021-01784-1.

PMID: 33885977 DOI: 10.1007/s00535-021-01784-1

仲瀬教授が関わっている多施設共同研究が、The Lancet Gastroenterology & Hepatologyに掲載されました

Discontinuation of infliximab in patients with ulcerative colitis in remission (HAYABUSA): a multicentre, open-label, randomised controlled trial

Taku Kobayashi, Satoshi Motoya, Shiro Nakamura, Takayuki Yamamoto, Masakazu Nagahori, Shinji Tanaka, Tadakazu Hisamatsu, Fumihito Hirai, Hiroshi Nakase, Kenji Watanabe, Takayuki Matsumoto, Masanori Tanaka, Takayuki Abe, Yasuo Suzuki, Mamoru Watanabe, Toshifumi Hibi, HAYABUSA Study Group

Lancet Gastroenterol Hepatol. 2021 Apr 19;S2468-1253(21)00062-5. doi: 10.1016/S2468-1253(21)00062-5.

PMID: 33887262  DOI: 10.1016/S2468-1253(21)00062-5

第107回日本消化器病学会総会

第107回日本消化器病学会総会が、2021年4月15日〜17日、東京でハイブリッド方式で開催されました。当講座からも多数の演題を発表しました。また、若手優秀演題カンファレンスでは、専攻医高田夢実先生(天理よろづ相談所病院)、瀧澤歩先生(市立釧路総合病院)が参加する北海道支部チームが、全国優勝の快挙を成し遂げました!!専攻医研修の日々のカンファレンスでディスカッションを頑張っていた成果だと思います!!おめでとうございます!!

消化器病総会発表演題

・肝細胞癌のPD-L1発現制御機構におけるサイトカインの複合的影響の解明(ワークショップ)沼田 泰尚

・当院における高齢者切除不能膵癌の診療実態 大和田 紗恵

・クローン病患者における低カルボキシル化オステオカルシンの血清レベルに影響を与える腸内微生物叢の多様性 我妻 康平

・異所性再燃で診断されたIgG4関連胆嚢炎の臨床病理学的特徴 川上 裕次郎

・切除可能膵癌に対するGemcitabine + S-1療法による術前化学療法の安全性 本谷 雅代

・消化管の希少疾患:診療の現状と問題点(ワークショップ) 基調講演 今しっておくべき消化管希少疾患―現状と課題― 仲瀬 裕志

仲瀬教授が、日本消化器病学会理事に就任されました

仲瀬裕志教授が、この度日本消化器病学会理事に就任されました。当講座は、消化器病学の発展のため、引き続き、臨床・研究・教育に努めてまいります。

新年度を迎えました

新年度を迎え、診療医が新たに5名(菅野伸一先生,越前栄次朗先生,三宅高和先生,谷口正浩先生,沼田有斗先生)加わりました!また初期研修医もお迎えしております。新型コロナウイルス感染症の流行は今なお予断を許さない状況ですが、今年度も引き続き感染対策を行いながら、臨床、教育、研究をすすめまいります。本年度も消化器内科学講座をどうぞ宜しくお願いいたします。

須藤先生(大学院生)の論文が、Video GIEに掲載されました

須藤豪太先生(大学院生)の論文が、Video GIEに掲載されました。以前に須藤先生らが報告したmulti-loopによるトラクション法を用いて(Sudo G et al. Multiloop method for traction during colorectal endoscopic submucosal dissection. VideoGIE. 2019; 4:11-3.)、点墨後の大腸LSTを安全に切除し得た症例です。点墨後の病変はESD困難例の一つですが、視野の確保と剥離ラインを同定する上でトラクション法が有用と考えられました。

須藤先生、おめでとうございます!年度末に嬉しいお知らせが続きました!新年度も、当講座は臨床・教育・研究に取り組んでまいります!

Traction-assisted endoscopic submucosal dissection for a previously tattooed colonic laterally spreading tumor

Gota Sudo, Tokuma Tanuma, Takashi Fujisawa, Yuji Hinoda, Hiroshi Nakase

PMID: 34278099 PMCID: PMC8270785 DOI: 10.1016/j.vgie.2021.03.009

志谷先生(JR札幌病院)の論文が、DEN Openに掲載されました

志谷真啓先生(JR札幌病院)の論文が、DEN Openに掲載されました。明らかな腫瘤を形成せず、黄疸をきたした症例の膵頭部に対して行ったEUS-FNA検体から印環細胞が得られ、免疫組織化学的に追加検討をしたところ、びまん浸潤型大腸がんの後腹膜播種再発と判明した症例報告です。志谷先生、おめでとうございます!

Use of endoscopic ultrasound-guided fine needle aspiration of the pancreas to diagnose a case of primary linitis plastica of the colon with retroperitoneal dissemination

Masahiro Shitani, Jiro Ogino, Masakazu Akahonai, Mai Isosaka, Shigenori Ota, Yoshiko Tayama, Tomomi Ueki, Tetsuhiro Tsuruma, Takeya Adachi, Koichi Hirata, Hiroshi Nakase

DEN Open

https://doi.org/10.1002/deo2.12

春は別れの季節・・・新天地での活躍を!

当科専攻医として勤務していた高田夢実先生、瀧澤歩先生が大学病院での研修を終えました。高田先生は奈良県天理よろづ相談所病院へ、瀧澤先生は市立釧路総合病院へと、それぞれ旅立ちました。二人ともコロナ禍の中、日々の臨床業務に励み、病棟・内視鏡・透視・カンファレンスとありとあらゆる場で活躍してくれました。微笑ましい名コンビでしたね。新天地では内科医として、消化器内科医として、さらに成長していくことを、一同札幌からそっと祈ってます。別れに寂しさは募りますが、また一緒に働ける日を楽しみにしてます!

中村先生(帯広第一病院)の症例報告が、日本消化器病学会雑誌にアクセプトされました

中村友哉先生(帯広第一病院)の症例報告が、日本消化器病学会雑誌(日消誌)にアクセプトされました!中村先生が、大学病院の専攻医研修で肝胆膵チームをローテート中に担当した症例を、深く考察し、症例報告としてまとめあげました。日消誌118巻6号での掲載が予定されております。

当講座の専攻医研修では、日々の診療だけでなく論文指導にも力を入れており、専攻医の成長を最大限サポートしてまいります。

中村先生、指導医の柾木先生、おめでとうございます!

縦隔内に進展した膵仮性嚢胞に対して内視鏡的に診断・治療し得た一例

中村 友哉 柾木 喜晴 川上 裕次郎 石上 敬介 室田 文子 本谷 雅代 仲瀬 裕志

<帯広第一病院中村友哉先生のコメント>

縦隔内に進展した膵仮性嚢胞は診断・治療に極めて難渋することが多く、患者様のQOLを損ねてしまう可能性がありますが、今回は内視鏡的手技を駆使することで治癒し得た症例を経験し、報告させて頂きました。症例報告の作成にあたりご指導いただきました仲瀬教授、柾木先生ならびに消化器内科学講座の先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。今後も積極的に論文作成の機会を作っていきたいと存じます。

室田先生の論文が、Clinical Journal of Gastroenterologyに掲載されました

室田文子先生(特任助教)の論文が、Clinical Journal of Gastroenterologyにアクセプトされました。林先生に続き、COVID-19関連の論文です。重症COVID-19肺炎患者における体外式膜型人工肺(ECMO)加療中の上部消化管出血に対して、内視鏡治療にて止血しえた症例報告です。COVID-19症例での内視鏡診療においては、飛沫・接触感染のみならず、空気中に排出されたエアロゾル化したSARS-CoV2による空気感染も危惧されます。COVID-19症例に対する内視鏡の安全な施行方法を模索している時期において、当院でCOVID-19治療中の患者に対し内視鏡処置をおこなった第1例目の症例です。論文化にあたり、救急部、病理部の先生方に多大なるご協力、ご指導を頂き、ありがとうございました。

室田先生、おめでとうございます!今後も、COVID-19患者の内視鏡検査・処置時にはガイドラインに順じた防護を徹底して施行してまいります。

Successful hemostasis of bleeding gastric Inflammatory fibroid polyp by endoscopic treatment in a patient with severe COVID-19

Ayako Murota, Shinji Yoshi, Ryu Okuda, Sae Oowada,  Tsukasa Yamakawa,  Tomoe Kazama, Daisuke Hirayama, Keisuke Ishigami, Hiro-o Yamano, Eichi Narimatu,  Shintaro Sugita, Tadashi Hasegawa, Hiroshi Nakase

Clinical Journal of Gastroenterology. 2021 Apr 11;1-6. doi: 10.1007/s12328-021-01402-w.

PMID: 33840076 PMCID: PMC8038534 DOI: 10.1007/s12328-021-01402-w

林先生(大学院生)の論文が、Journal of Gastroenterologyに掲載されました

林優希先生(大学院生)のCOVID-19の消化器症状について解析したシステマティックレビューの論文が、Journal of Gastroenterologyにアクセプトされました。重症COVID-19では有意に腹痛の頻度が多いものの、嘔気・嘔吐・下痢などの消化器症状に差が無いこと、COVID-19は他のウィルス性呼吸器感染症と比較して、腹痛を伴う下痢の頻度が低い可能性について述べられています。日本においてCOVID-19の 消化器症状に関するmeta解析は初めてであり、大変貴重な論文です。林先生、おめでとうございます!

COVID-19に科学的に対峙し不安を感じる患者さんの気持ちに寄り添った診療をすること、正確な情報を整理し患者さんにお届けすること、そして診療や研究から得られた知見を発表していくことが、我々の責務と考えております。当講座は今後も日頃の診療、研究の成果を発信してまいります!

The characteristics of gastrointestinal symptoms for in patients with severe COVID-19: A systematic review and meta-analysis

Yuki Hayashi, Kohei Wagatsuma, Masanori Nojima, Tsukasa Yamakawa, Tadashi Ichimiya, Yoshihiro Yokoyama, Tomoe Kazama, Daisuke Hirayama, Hiroshi Nakase.

Journal of Gastroenterology. 2021 Mar 23;1-12. doi: 10.1007/s00535-021-01778-z.

PMID: 33759041 PMCID: PMC7987120 DOI: 10.1007/s00535-021-01778-z

消化器病・消化器内視鏡地方会

第128回日本消化器病学会北海道支部例会、第122回日本消化器内視鏡学会北海道支部例会が2021年3月6日〜7日にハイブリッド方式(現地+WEB)で開催されました。消化器病学会については、同門の札幌しらかば台病院遠藤高夫先生が大会長を務められました。しらかば台病院の先生方、お疲れ様でした。現地、WEBともに関連病院の先生方から多数のご発表があり、熱く議論がかわされた地方会でした。

仲瀬教授は「免疫学的観点からみた炎症性腸疾患治療」の特別講演しました。また、当講座からも多数の演題を発表し、専攻医セッションでは、高田夢実先生が内視鏡専攻医優秀演題奨励賞を受賞しました!忙しい臨床業務のかたわら、日々のクリニカルクエスチョンから検討を重ね、今回の受賞となりました。おめでとうございます!新年度、次の5年にむけて、今後も熱意ある研修医、専攻医が学会発表を通じて成長できるよう、当講座は応援していきます!

・RDWと早期胃癌内視鏡治療後の出血に対する検討 消化器内視鏡優秀演題選考 高田夢実

・異所性再燃で診断されたIgG4関連胆嚢炎の2例 胆2 高田夢実

・SSA/P由来のT1癌の1例 消化器内視鏡優秀演題選考 瀧澤歩

・当科における膵病変に対する連続膵液細胞診の有用性の検討 消化器病優秀演題選考 瀧澤歩

・多発大腸腺腫の治療経過中に発見された径7mmの陥凹型大腸腫瘍 大腸6 大和田紗恵

・十二指腸SNADETに対するUnderwater EMRの有用性 内視鏡プレナリー 山川司

・Lynch症候群における陥凹型病変 大腸6 柴田泰洋

・内視鏡で診断しえた腹部アンギーナの1例 大腸2 風間友江

・COVID-19の経過に悪影響を与える事なくinfliximab biosimilarが有効であったCOVID-19合併重症潰瘍性大腸炎の1例 大腸3 平山 大輔

・当科における肝門部領域胆管癌に対する化学放射線療法の治療成績 胆1 平野雄大

・慢性肝疾患患者における骨密度とundercaroxylated osteocalcinの関連 肝5 我妻康平

・胆膵癌でのMSI検査におけるEUS-FNA検体の検討 膵1 川上裕次郎

・胆道鏡下生検によって仮性動脈瘤を伴う胆道出血をきたした肝門部領域胆管癌の一例 胆1 柾木喜晴

札幌肝胆膵研究会

202135日、第40回札幌肝胆膵研究会が開催されました。当講座阿久津典之先生が「当科におけるレンバチ二ブの使用経験」、本谷雅代先生が「当科におけるIgG4関連疾患の診療」について発表しました。

特別講演として、関西医科大学理事・名誉教授 関西医科大学附属香里病院病院長の岡崎和一先生より「自己免疫性膵炎からみたIgG4関連疾患の最近の話題」についてご講演頂きました。全道各地の関連病院の先生方もWebでご参加頂き、大変有意義な研究会となりました。

医学部6年山本智香さんの論文が、Medicine: Case Reports and Study Protocolsに掲載されました!!

石上敬介先生が指導し、医学部6年山本智香さんが執筆した論文が、Medicine: Case Reports and Study Protocolsに掲載されました!山本さんが2020年9月の第127回日本消化器病学会北海道支部例会〜医学生のための消化器病学ことはじめ〜で発表した「クラリスロマイシン投与後のOATP機能異常により高ビリルビン血症を生じた一例」をcase reportとしてまとめ上げました。

当教室では、引き続き熱意のある学生さんに指導、サポートし、成長をバックアップしてまいります。

山本さんが春から初期研修医として活躍することを教室員一同願っております。山本さん、おめでとうございます!

Sustained hyperbilirubinemia following clarithromycin administration: A case report.

Tomoka Yamamoto, Keisuke Ishigami, Akari Ueno, Noriyuki Akutsu, Yasunao Numata, Kohei Wagatsuma, Shigeru Sasaki, Hiroshi Nakase

Medicine Case Reports and Study Protocols:February 2021 – Volume 2 – Issue 2- p e0057

doi: 10.1097/MD9.0000000000000057

新型コロナウイルスワクチン接種に関するQ&A

IBD患者さんに対する新型コロナウイルスワクチン接種に関して、厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」班と日本炎症性腸疾患学会が共同で作成された「IBD患者における新型コロナウイルスワクチン接種に関するQ&A」が2月15日に報告されました。当講座仲瀬教授が、m3.com臨床ニュースにコメントしております。

IBD患者さんを診療されている先生方に、新型コロナウイルスワクチン接種に関するQ&Aをご覧頂き、日常診療にお役立て頂けたらと思います。我々は、患者さんの不安な気持ちに寄り添った診療をすすめ、新型コロナウイルスに関する情報も発信してまいります。

m3.com 臨床ニュース IBD患者はコロナワクチンを受けるべきか

日本炎症性腸疾患学会ホームページ

JAPAN IBD COVID-19 Taskforceホームページ

消化器疾患ネットワーク研究会

2021224日、消化器疾患ネットワーク研究会(消化管関連疾患)が開催されました。当講座吉井新二先生、時計台記念病院三橋慧先生、市立室蘭総合病院上野あかり先生が発表しました。全道各地の関連病院の先生方には、Webでご参加頂きました。当講座からも多施設共同研究を提案させて頂き実りある研究会でした。

GI week 2021

GI week 2021が、2021年2月19日〜21日にWEB開催されました。当講座からは、仲瀬教授が第17回日本消化管学会総会ワークショップの司会を務めました。また、山川司先生(大学院生)が、第14回日本カプセル内視鏡学会学術集会で演題を発表しました。

・COVID-19重症肺炎患者に併発した消化管粘膜脱落の1例

山川司1), 瀧澤歩1), 大和田紗恵1), 風間友江1),平山大輔1), 吉井新二1), 能正勝彦1), 山野泰穂1), 大泉里奈2), 文屋尚史2)、成松英智2), 仲瀬裕志1)

1)札幌医科大学消化器内科学講座 2)札幌医科大学救急医学講座

第291回日本内科学会北海道地方会

第291回日本内科学会北海道地方会が、2021年2月13日にWEB開催されました。当講座からは専攻医の瀧澤歩先生が演題を発表しました。

・Gemcitabine加療中に血栓性微小血管症を来した5例 瀧澤歩

吉井先生(講師)が、日本内科学会英文誌Internal Medicineの2020年度「Outstanding Reviewers」に選出されました

吉井新二先生(講師)が、日本内科学会英文誌Internal Medicineの2020年度Awards for Outstanding Reviewers, the Japanese Society of Internal Medicineに選出されました。日本内科学会英文誌Internal Medicineへ投稿された論文の査読者(レビュアー)として、特に貢献したと認められる会員の表彰です。

仲瀬教授が関わっている多施設共同研究が、Inflammatory Bowel Diseasesに掲載されました

Genetic Background of Mesalamine-induced Fever and Diarrhea in Japanese Patients with Inflammatory Bowel Disease

Suzuki K, Kakuta Y, Naito T, Takagawa T, Hanai H, Araki H, Sasaki Y, Sakuraba H, Sasaki M, Hisamatsu T, Motoya S, Matsumoto T, Onodera M, Ishiguro Y, Nakase H, Andoh A, Hiraoka S, Shinozaki M, Fujii T, Katsurada T, Kobayashi T, Fujiya M, Otsuka T, Oshima N, Suzuki Y, Sato Y, Hokari R, Noguchi M, Ohta Y, Matsuura M, Kawai Y, Tokunaga K, Nagasaki M, Kudo H, Minegishi N, Okamoto D, Shimoyama Y, Moroi R, Kuroha M, Shiga H, Li D, McGovern DPB, Kinouchi Y, Masamune A; MENDEL study group.

Inflamm Bowel Dis. 2021 Jan 27;izab004.doi: 10.1093/ibd/izab004.

PMID: 33501934 DOI: 10.1093/ibd/izab004

仲瀬教授が関わっている多施設共同研究の論文が、Journal of Gastroenterology and Hepatologyに掲載されました

Concomitant use of an immunomodulator with ustekinumab as an induction therapy for Crohn’s disease: A systematic review and meta-analysis.

Yoshihara T, Shinzaki S, Amano T, Iijima H, Takehara T, Inoue N, Uchino M, Esaki M, Kobayashi T, Saruta M, Sugimoto K, Nakamura S, Hata K, Hirai F, Hiraoka S, Fujii T, Matsuura M, Matsuoka K, Watanabe K, Nakase H, Watanabe M.

J Gastroenterol Hepatol. 2021 Jan 15. doi: 10.1111/jgh.15401

PMID: 33450096 DOI: 10.1111/jgh.15401

須藤先生(大学院生)の論文が、Digestive Endoscopyに掲載されました

須藤豪太先生(大学院生)の論文が、Digestive Endoscopy(DEN Video Article)にアクセプトされました。下部消化管出血の原因として稀な大腸Dieualafoy病変を、内視鏡で診断、治療し得た症例です。大腸Dieulafoy病変の診断における水浸観察の利点について述べられています。須藤先生、おめでとうございます!

Lower gastrointestinal bleeding from Dieulafoy’s lesion in the transverse colon

Gota Sudo, Hideyasu Takagi, Hiroshi Nakase

Dig Endosc.2021 Feb 27.doi: 10.1111/den.13936.

PMID: 33638936 DOI: 10.1111/den.13936

第51回日本膵臓学会大会

第51回日本膵臓学会大会が、2021年1月8〜9日に、ハイブリッド方式で開催されました。当講座からも紙上、WEBにて演題を発表しました。

・対照的な経過を辿った膵動静脈奇形の2例 高田夢実

・IPMNの術前診断におけるSpyGlass DSの有用性 川上裕次郎

・穿刺針の太さによるEUS-FNBの診断率の差異 柾木 喜晴

・膵癌におけるcirculating tumor DNA(ctDNA)前向き観察研究 本谷雅代

須藤先生(大学院生)の論文が、American Journal of Gastroenterologyに掲載されました

須藤豪太先生(大学院生)の論文が、American Journal of Gastroenterologyに掲載されました。大腸の腸重積で逆行性の重積は稀ですが、治療方針を検討する上で、逆行性重積の検査所見や一般にみられる順行性の重積との違いを覚えておくことが重要である点について述べられております。須藤先生、おめでとうございます!2021年も当講座は日頃の臨床、研究の成果を発信してまいります。

Retrograde colonic intussusception caused by a pedunculated adenoma

Gota Sudo, Hideyasu Takagi, Akira Goto, Seiya Nakahara, Yuji Hinoda, Hiroshi Nakase

Am J Gastroenterol 2021;00:1. https://doi.org/10.14309/ajg.0000000000001173; published online January 27, 2021

doi: 10.14309/ajg.0000000000001173

https://journals.lww.com/ajg/citation/9000/retrograde_colonic_intussusception_caused_by_a.98924.aspx

 

新型コロナウイルス感染症:COVID-19に対する取り組み③ J-COSMOS, J-DESIRE

JAPAN IBD COVID-19 Taskforceでは当講座が主体となり、臨床研究を開始しております。

日本人炎症性腸疾患患者におけるCOVID-19感染率、及びCOVID-19感染が日本人炎症性腸疾患患者の臨床経過に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした「日本人炎症性腸疾患患者におけるCOVID-19感染者の多施設共同レジストリ研究(J-COSMOS)」です。この研究ではCOVID-19に感染した日本のIBD患者のデータを集積しており、IBD患者におけるCOVID-19の感染や重篤化のリスク評価や、適切な治療方法の選択の一助になると考えております。

また、「COVID-19流行により生じた本邦の炎症性腸疾患患者が感じた不安や行動変容に関するアンケート調査の多施設共同前向き観察研究(J-DESIRE)」を開始しております。日本国内在住のIBD患者さんの新型コロナウィルスに関する不安な気持ちや受診状況の変化などを把握することにより、新型コロナウィルスの流行している中でも、患者さんが安心して治療を受けられるための取り組みに活用していくことができると考えております。現在、研究協力施設よりデータを集積しており、データ解析後、発表していく予定です。

我々は、未知のCOVID-19に対して科学的に対峙し、不安を感じる患者さんの気持ちに寄り添った診療をすすめてまいります。

新型コロナウイルス感染症:COVID-19に対する取り組み②

【JAPAN IBD COVID-19 Taskforce】による声明が日本消化管学会雑誌、Digestion誌にて公開されております。コロナ禍におけるIBD診療において、皆様に情報共有させていただきたいと考え、ご紹介いたします。

・COVID-19パンデミック状況下における炎症性腸疾患の管理に関する専門家の意見JAPAN IBD COVID-19 TASKFORCE:厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業)難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班

仲瀬裕志, 松本主之, 松浦 稔, 飯島英樹, 松岡克善, 大宮直木, 石原俊治, 平井郁仁, 我妻康平, 横山佳浩, 久松理一

日本消化管学会雑誌.vo1.4 No4 2020

・Expert Opinions on the Current Therapeutic Management of Inflammatory Bowel Disease during the COVID-19 Pandemic: Japan IBD COVID-19 Taskforce, Intractable Diseases, the Health and Labor Sciences Research

Hiroshi Nakase, Takayuki Matsumoto, Minoru Matsuura, Hideki Iijima, Katsuyoshi Matsuoka, Naoki Ohmiya, Shunji Ishihara, Fumihito Hirai, Kouhei Wagatsuma, Yoshihiro Yokoyama, Tadakazu Hisamatsu

Digestion. 2020 Sep 4;1-9.doi: 10.1159/000510502. Online ahead of print.

PMID : 32892197  PMCID : PMC7573907  DOI : 10.1159/000510502

新型コロナウイルス感染症:COVID-19に対する取り組み①

日本国内および世界中で新型コロナウィルス感染症(COVID-19)が流行し、北海道では第3波の流行が生じている状況です。厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」班では、「日本の炎症性腸疾患(IBD)患者さんならびにその診療に携わる実地医家の医師のために、IBDにおけるCOVID-19に関する情報を整理し、皆様にお届けする必要がある。」という考えのもと、2020 年4月【JAPAN IBD COVID-19 Taskforce】を設立しました。当講座の仲瀬裕志教授がリーダーとなり、医師向けの情報(IBDの診療にむけての提言、文献情報の発信、世界のリアルタイムな状況)の発信や、患者さん向けのパンフレットの作成などを行っております。当講座からも我妻康平先生、林優希先生、横山佳浩先生らが関わっております。

情報が錯綜する中、患者さんの不安を取り除き、患者さんにより良い治療をお届けできるよう、我々はエビデンスを持って、COVID-19に立ち向かってまいります。【JAPAN IBD COVID-19 Taskforce】からの情報を、是非ご覧いただきますようよろしくお願いいたします。

 JAPAN IBD COVID-19 TASK FORCE ホームページ

患者さん向けホームページ

 

分子生物学講座との共同研究の論文が、Cell Death Discoveryに掲載されました

Dual EZH2 and G9a inhibition suppresses multiple myeloma cell proliferation by regulating the interferon signal and IRF4-MYC axis

Kazuya Ishiguro, Hiroshi Kitajima, Takeshi Niinuma, Reo Maruyama, Naotaka Nishiyama, Hitoshi Ohtani, Gota Sudo, Mutsumi Toyota, Hajime Sasaki, Eiichiro Yamamoto, Masahiro Kai, Hiroshi Nakase, Hiromu Suzuki

Cell Death Discovery. 2021 Jan 12;7(1):7. doi: 10.1038/s41420-020-00400-0.

PMID: 33436557 PMCID: PMC7803977 DOI: 10.1038/s41420-020-00400-0

当講座、大阪大学大学院薬学研究科分子生物学分野、日本ベーリンガーインゲルハイムとの共同研究の論文が、Drug Metabolism and Dispositionに掲載されました

In vivo gene expression profile of human intestinal epithelial cells: from the viewpoint of drug metabolism and pharmacokinetics

Takayama K, Ito K, Matsui A, Yamashita T, Kawakami K, Hirayama D, Kishimoto W, Nakase H, Mizuguchi H.

PMID: 33384384 DOI: 10.1124/dmd.120.000283

 

JDDW2020

第28回日本消化器関連学会週間-JDDW2020-が、2020年11月5日-7日、神戸でハイブリッド方式で開催されました。当講座からも多数の演題を発表し、仲瀬教授は現地でシンポジウムやランチョンセミナーの司会、講師を務めました。多数の登録演題の中で、中村友哉先生(帯広第一病院)の演題が若手奨励賞、川上裕次郎先生の演題が若手奨励賞、ポスター優秀演題賞を受賞しました!中村先生の演題は、大学病院での専攻医研修で消化管チームをローテートした際に検討した内容です。卒後4年目の専攻医で若手奨励賞を受賞する快挙でした!当講座の専攻医研修では、日々の診療から浮かび上がるclinical questionを大事にする指導を行っています。

今年は、コロナ禍のため、クリクラ学生さんをJDDWにお連れすることができず残念でした。来年のJDDWには、多数の演題とともに、研修医の先生方や熱意のある学生さんと一緒にJDDWに参加できたらと考えています。来年のJDDW2021に向けて、日々の臨床、研究をすすめてまいります!

<帯広第一病院中村友哉先生のコメント>

この度、JDDW2020の一般演題で誌上発表させて頂きました。チオプリン製剤(商品名:イムラン、ロイケリン)は炎症性腸疾患の維持療法において重要な薬剤です。チオプリン製剤の投与量を調整するためには6-thioguanine nucleotide (6-TGN)という有効成分の濃度を測定することが有用とされていますが、6-TGNの検査は日本では保険適応外であるため日常診療で用いることができません。そこで、一般的な血液検査項目で6-TGNを代替できないかと考え検討を行った結果、血中の「リンパ球数」が6-TGNを反映することが分かり、検討内容について発表させて頂きました。今後もさらに症例を蓄積し、解析を続けていきます。本演題は大学での専攻医研修中に検討し、応募させて頂きました。発表にあたりご指導いただきました仲瀬教授や横山先生、ならびに消化器内科学講座の先生方にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

◇JDDW2020発表演題

・チオプリン製剤投与中のIBD患者における赤血球中6-TGN濃度と白血球分画についての検討 中村 友哉

・非切除急性胆嚢炎に対する内視鏡的胆嚢ドレナージ-EGBS対EUS-GBDの後ろ向き比較研究- 川上裕次郎

・治療困難肝内結石に対するSpyGlass DSを用いた胆道鏡下治療 瀧澤歩

・当科における高齢者切除不能膵癌に対する化学療法の現状と治療効果 大和田紗恵

・分類不能鋸歯状病変を伴ったtraditional serrated adenoma癌化症例 山川司

・International Session 炎症性腸疾患の治療:現在と未来(Treatment of IBD: Present and future) Discussant:仲瀬裕志教授

・ワークショップ  Translational researchを目指した下部消化管研究 司会:仲瀬裕志教授

・ブレックファーストセミナーThe treatment goal of Crohn’s disease based on the new therapeutic strategy 演者:仲瀬裕志教授

・ランチョンセミナー すべての消化器専門医に見つけてほしい,命に関わる希少疾患HAE(遺伝性血管性浮腫)司会:仲瀬裕志教授

・サテライトシンポジウム 炎症性腸疾患における診断と治療 司会:仲瀬裕志教授

静岡がんセンター短期研修

当講座では、教室員の意欲や希望にあわせて、国内留学をバックアップしています。2020年10-11月、大和田紗恵先生が腫瘍内科の勉強のため、静岡県立静岡がんセンター消化器内科へ短期研修しました。同門である山﨑健太郎先生(H11年卒)が快く受け入れて頂き、大和田先生は、最先端のがん診療を勉強してきました。この場を借りまして、山﨑先生はじめ、静岡がんセンター消化器内科の先生方に御礼申し上げます。大和田先生は勤務地制限のある地域枠入学生ですが、静がんで吸収してきたことを、今後の臨床、研究にますます活かしてくれることと思います。当講座では、今後も教室員それぞれの状況に合わせながら、キャリア形成を全力で応援していきます!

<大和田紗恵先生のコメント>

202010-11月の2か月間、静岡県立静岡がんセンターへ研修に行かせていただきました。同門である、消化器内科 山﨑健太郎先生のご指導のもと、最先端のがん診療の様子を肌で感じてまいりました。がんセンターでは、今後のがん診療の中心になるであろうctDNAを用いたバイオマーカー研究や、免疫チェックポイント阻害薬を応用した臨床研究が行われており、腫瘍学の面白さを再認識すると同時に、これからも新しい情報に目を向け続け、日々の臨床に活かしていきたいと考えました。非常に充実した研修となり、このような貴重な機会を与えてくださった教室の先生方に心より感謝申し上げます。

医学部6年山本智香さんの論文が、Medicine: Case Reports and Study Protocolsにacceptされました!!

石上敬介先生が指導し、医学部6年山本智香さんが執筆した論文が、Medicine: Case Reports and Study Protocolsにacceptされました!!山本さんは2020年9月の第127回日本消化器病学会北海道支部例会〜医学生のための消化器病学ことはじめ〜で「クラリスロマイシン投与後のOATP機能異常により高ビリルビン血症を生じた一例」を症例発表しました。病棟実習の合間を縫って準備し、当日堂々とした発表、質疑応答を行いました。その後も山本さんは、指導医の石上先生と一緒に発表症例の論文作成に取り組み、ここに努力が実りました!

当教室では、今後も熱意のある学生さんに指導、サポートし、成長をバックアップしてまいります。山本さん、石上先生おめでとうございます!!

Sustained hyperbilirubinemia following clarithromycin administration: A case report.

Tomoka Yamamoto, Keisuke Ishigami, Akari Ueno, Noriyuki Akutsu, Yasunao Numata, Kohei Wagatsuma, Shigeru Sasaki, Hiroshi Nakase

Medicine: Case Reports and Study Protocols

<医学部6年山本智香さんのコメント>

この度、第127回日本消化器病学会北海道支部例会の「医学生のための消化器病ことはじめ」にて症例発表をさせていただき、またそれに関する論文作成に関わらせていただきました。学会発表では、スライドの準備から発表まで全てが初めての経験でしたが、先生方にご指導を賜り、自分なりに良い発表にできたと思っています。また初めて学会という場の雰囲気を学生のうちに感じることができたのも良い刺激となりました。それに関する論文作成にも関わらせていただきましたが、執筆から掲載までの流れをリアルタイムで経験でき、大変勉強になりました。この経験を今後生かせるよう、より精進していきたいと思います。最後になりますが、このような貴重な機会をくださった仲瀬教授、ご指導いただいた石上先生をはじめ、消化器内科学講座の先生方に心より感謝申し上げます。

志谷先生(JR札幌病院)の論文が、Endoscopy International Openにacceptされました

志谷真啓先生(JR札幌病院)の論文が、Endoscopy International Openにacceptされました。カニュレーション困難乳頭として様々な工夫を凝らしましたが、その後意外な結末を迎えた症例です。比較的稀な事象が複数重なった結果の出来事と考えられますが、今後の教訓が含まれたVideo articleです。志谷先生、おめでとうございます!

Pseudo-papillary orifice

Masahiro Shitani, Miki Ito, Kei Mitsuhashi, Takeya Adachi, Hiroshi Nakase

Endoscopy International Open

山川先生(大学院生)の症例報告が、胃と腸に掲載されました

山川司先生(大学院生)の症例報告が、胃と腸(Vol.55 No.13 2020年12月号)の主題症例として、掲載されました。大腸鋸歯状病変は当講座山野准教授が中心となって手掛けられている研究テーマの一つであり、鋸歯状病変からの発癌(serrated neoplastic pathway)は近年大腸癌の発癌ルートとして注目されています。その中でもTraditional serrated adenoma(TSA)の分子生物学的特徴や臨床病理像は未だ解明されていない点もあり、今後も症例集積を重ね解析を進めてまいります。まさに消化器内科学講座、分子生物学講座とのコラボレーションによる症例報告です。山川先生、おめでとうございます!

・分類不能鋸歯状病変を由来としたTraditional serrated adenomaの癌化症例
山川司, 吉井新二, 市原真, 大和田紗恵, 柴田泰洋, 風間友江, 平山大輔,久保俊之, 能正勝彦, 須藤豪太, 山本英一郎, 鈴木拓, 山野泰穂, 仲瀬裕志

川上先生の論文が、JGH Openに掲載されました

川上裕次郎先生の論文が、JGH Openに掲載されました。IgG4-RDとの鑑別を要する後腹膜線維症に対するEUS-FNBから、特発性後腹膜線維症と診断した症例です。経皮的生検が困難な場合の穿刺アプローチとして、EUS-FNBの有用性が述べられております。本症例は、2020年2月日本内科学会北海道地方会で高田夢実先生(専攻医)が発表しています。高田先生、川上先生、おめでとうございます!

Idiopathic retroperitoneal fibrosis diagnosed by endoscopic ultrasonography‐guided fine needle biopsy

Yujiro Kawakami, Yumemi Takada, Keisuke Ishigami, Takehiro Hirano, Kohei Wagatsuma, Yoshiharu Masaki, Ayako Murota, Masayo Motoya, Mitsuhiro Tsujiwaki, Hiroki Takahashi, Hiroshi Nakase

JGH Open. 2020 Oct 14;5(1):151-152.doi: 10.1002/jgh3.12431. eCollection 2021 Jan.

PMID:33490626 PMCID: PMC7812448 DOI: 10.1002/jgh3.12431

川上先生の論文が、JGH Openに掲載されました

川上裕次郎先生の論文が、JGH Openに掲載されました。原因不明の慢性腹痛に対してカプセル内視鏡を施行し、回虫症の診断に至った症例報告です。本症例は、2020年2月第13回日本カプセル内視鏡学会学術集会で秋田浩太朗先生(市立釧路総合病院)が発表しています。秋田先生、川上先生、おめでとうございます!

A unique cause of chronic abdominal pain

Yujiro Kawakami, Kotaro Akita, Kazuya Suzuki, Hiroshi Nakase

JGH Open. 2020 Sep 16;4(6):1236-1237.doi:10.1002/jgh3.12419. eCollection 2020 Dec.

PMID: 33319064 PMCID: PMC7731804 DOI: 10.1002/jgh3.12419

須藤先生(大学院生)の論文が、BMJ Case Reportsに掲載されました

須藤豪太先生(大学院生)の論文が、BMJ Case Reportsに掲載されました。胃管留置により非典型的な内視鏡所見を呈する出血性剥離性食道炎が生じた点、ハイリスク患者では透視下もしくは内視鏡下での胃管留置を考慮することが望ましい点について述べられており、示唆に富むCase reportです。須藤先生、おめでとうございます!

Haemorrhagic exfoliative oesophagitis associated with nasogastric tube placement

Gota Sudo, Akira Goto, Takashi Fujisawa, Hiroshi Nakase

BMJ Case Rep. 2020 Nov 23;13(11):e237485.doi: 10.1136/bcr-2020-237485.

PMID: 33229484 DOI: 10.1136/bcr-2020-237485

 

一宮先生の論文(Review)が、International Journal of Molecular Sciencesに掲載されました

今年度より、東京医科大学消化器内科の一宮匡先生が、炎症性腸疾患の研究のため当教室に国内留学しており、日夜研究に励んでいます。この度、一宮先生の論文(Review)が、International Journal of Molecular Sciencesに掲載されました。本論文では、健康、生理機能、オートファジー関連疾患におけるオートファジーの役割を最近の知見も含め網羅的に解説されています。一宮先生、おめでとうございます!

Autophagy and Autophagy-Related Diseases: A Review

Tadashi Ichimiya, Tsukasa Yamakawa, Takehiro Hirano, Yoshihiro Yokoyama,Yuki Hayashi, Daisuke Hirayama, Kohei Wagatsuma, Takao Itoi, Hiroshi Nakase

Int. J. Mol. Sci. 2020, 21(23), 8974; https://doi.org/10.3390/ijms21238974

PMID: 33255983 DOI: 10.3390/ijms21238974

我妻先生の論文(Review)が、International Journal of Molecular Sciencesに掲載されました

我妻康平先生の論文(Review)が、International Journal of Molecular Sciencesに掲載されました。大腸炎においてNLRP3インフラマソームが関与しているという報告は多いですが、研究によって相反する結果も多いのが現状です。その原因として腸内細菌叢の関与が考えられており、このreviewではNLRP3インフラマソームと腸炎関連の研究ごとの腸内細菌叢の制御方法などがまとめられています。我妻先生、おめでとうございます!

Contradictory Effects of NLRP3 Inflammasome Regulatory Mechanisms in Colitis : Review

Kohei Wagatsuma, Hiroshi Nakase

Int. J. Mol. Sci. 2020, 21(21), 8145; https://doi.org/10.3390/ijms21218145

PMID:33143375 DOI: 10.3390/ijms21218145

仲瀬教授が関わっている多施設共同研究の論文が、Journal of Gastroenterologyに掲載されました

Adrenomedullin for steroid-resistant ulcerative colitis: a randomized, double-blind, placebo-controlled phase-2a clinical trial

Toshihiro Kita, Sinya Ashizuka, Naoki Ohmiya, Takayuki Yamamoto, Takanori Kanai, Satoshi Motoya, Fumihito Hirai, Hiroshi Nakase, Tomohiko Moriyama, Masanao Nakamura, Yasuo Suzuki, Shuji Kanmura, Taku Kobayashi, Hidehisa Ohi, Ryoichi Nozaki, Keiichi Mitsuyama, Shojiro Yamamoto, Haruhiko Inatsu, Koji Watanabe, Toshifumi Hibi, Kazuo Kitamura

J Gastroenterol. 2020 Nov 2.doi: 10.1007/s00535-020-01741-4. Online ahead of print.

PMID: 33140199 DOI: 10.1007/s00535-020-01741-4

 

仲瀬教授が関わっている多施設共同研究の論文が、Journal of Gastroenterology and Hepatologyに掲載されました

Does anti-tumor necrosis factor alpha prevent the recurrence of Crohn’s disease? Systematic review and meta-analysis

Motoi Uchino, Hiroki Ikeuchi, Keisuke Hata, Tomohiro Minagawa, Yuki Horio, Ryuichi Kuwahara, Shiro Nakamura, Kenji Watanabe, Masayuki Saruta, Toshimitsu Fujii, Taku Kobayashi, Ken Sugimoto, Fumihito Hirai, Motohiro Esaki, Sakiko Hiraoka, Katsuyoshi Matsuoka, Shinichiro Shinzaki, Minoru Matsuura, Nagamu Inoue, Hiroshi Nakase, Mamoru Watanabe

J Gastroenterol Hepatol. 2020 Oct 1. doi: 10.1111/jgh.15288.

PMID: 33002235 DOI: 10.1111/jgh.15288

 

仲瀬教授が関わっている多施設共同研究の論文が、Journal of Gastroenterology and Hepatologyに掲載されました

Intestinal cancer in patients with Crohn’s disease: A systematic review and meta-analysis

Motoi Uchino, Hiroki Ikeuchi, Keisuke Hata, Tomohiro Minagawa, Yuki Horio, Ryuichi Kuwahara, Shiro Nakamura, Kenji Watanabe, Masayuki Saruta, Toshimitsu Fujii, Taku Kobayashi, Ken Sugimoto, Fumihito Hirai, Motohiro Esaki, Sakiko Hiraoka, Katsuyoshi Matsuoka, Shinichiro Shinzaki, Minoru Matsuura, Nagamu Inoue, Hiroshi Nakase, Mamoru Watanabe

J Gastroenterol Hepatol. 2020 Aug 31.doi: 10.1111/jgh.15229.

PMID: 32865278  DOI: 10.1111/jgh.15229

 

仲瀬教授が関わっている多施設共同研究の論文が、Pathology Internationalに掲載されました

Guidance for diagnosing autoimmune pancreatitis with biopsy tissues

Kenji Notohara, Terumi Kamisawa, Noriyoshi Fukushima, Toru Furukawa, Takuma Tajiri, Hiroshi Yamaguchi, Shinichi Aishima, Yuki Fukumura, Kenichi Hirabayashi, Eisuke Iwasaki, Atsushi Kanno, Satomi Kasashima, Atsuhiro Kawashima, Motohiro Kojima, Kensuke Kubota, Yasuhiro Kuraishi, Tomoko Mitsuhashi, Yoshiki Naito, Itaru Naitoh, Hiroshi Nakase, Takayoshi Nishino, Nobuyuki Ohike, Junichi Sakagami, Kyoko Shimizu, Masahiro Shiokawa, Takeshi Uehara, Tsukasa Ikeura, Shigeyuki Kawa, Kazuichi Okazaki

Pathol Int. 2020 Oct;70(10):699-711.doi: 10.1111/pin.12994. Epub 2020 Aug 6.

PMID:32767550 DOI:10.1111/pin.12994

仲瀬教授の論文(Review)が、Digestive Endoscopyに掲載されました

Artificial intelligence-assisted endoscopy changes the definition of mucosal healing in ulcerative colitis

Hiroshi Nakase, Takehiro Hirano, Kohei Wagatsuma, Tadashi Ichimiya, Tsukasa Yamakawa, Yoshihiro Yokoyama, Yuki Hayashi, Daisuke Hirayama, Tomoe Kazama, Shinji Yoshii, Hiro-O Yamano

Dig Endosc. 2020 Sep 10. doi: 10.1111/den.13825.

PMID: 32909283  DOI: 10.1111/den.13825

仲瀬教授が関わっている多施設共同研究の論文が、Crohn’s & Colitis 360に掲載されました

Exploratory Study of the Effectiveness of Granulocyte and Monocyte Adsorptive Apheresis Before Initiation of Steroids in Patients With Active Ulcerative Colitis (EXPECT Study): A Multicenter Prospective Clinical Trial

Kazuki Kakimoto, Minoru Matsuura, Takumi Fukuchi, Hitoshi Hongo, Tsuguhiro Kimura, Nobuo Aoyama, Yorihide Okuda, Kazuki Aomatsu, Noriko Kamata, Yoko Yokoyama,  Chiemi Mizuno, Takuya Inoue, Takako Miyazaki, Shiro Nakamura,  Kazuhide Higuchi,  Hiroshi Nakase

Crohn’s & Colitis 360, Volume 2, Issue 4, October 2020, otaa073, https://doi.org/10.1093/crocol/otaa073

仲瀬教授が関わっている多施設共同研究の論文が、Journal of Clinical Medicineに掲載されました

Long-Term Follow-Up of Targeted Biopsy Yield (LOFTY Study) in Ulcerative Colitis Surveillance Colonoscopy

Keisuke Hata, Soichiro Ishihara, Yoichi Ajioka, Keiichi Mitsuyama, Kenji Watanabe, Hiroyuki Hanai, Reiko Kunisaki, Hiroshi Nakase, Keiji Matsuda, Ryuichi Iwakiri, Nobuyuki Hida, Shinji Tanaka, Yoshiaki Takeuchi, Masaru Shinozaki, Noriyuki Ogata, Kentaro Moriichi, Fumihito Hirai, Kenichi Sugihara, Tadakazu Hisamatsu, Yasuo Suzuki, Mamoru Watanabe, Toshifumi Hibi

J Clin Med. 2020 Jul 18;9(7):2286. doi: 10.3390/jcm9072286.

PMID: 32708456 PMCID: PMC7408776 DOI: 10.3390/jcm9072286

 

Phoenix Cohort -Retrospective Study-の論文が、Crohn’s & Colitis 360に掲載されました

札幌医科大学消化器内科学講座を研究本部とし、炎症性腸疾患の病態解明と治療法確立に向けた北海道多施設共同コホート研究~Phoenix Cohort~が進んでいます。本論文は、Phoenix Cohort -Retrospective Study-の一環として投稿された論文です。札幌医科大学、北海道大学、旭川医科大学、札幌厚生病院、札幌徳洲会病院、札幌東徳洲会病院の6施設で協力し、リアルワールドでのウステキヌマブの使用データを集積し、解析しております。

Long-Term Clinical Effectiveness of Ustekinumab in Patients With Crohn’s Disease: A Retrospective Cohort Study

Takahiro Ito, Atsuo Maemoto, Takehiko Katsurada, Hiroki Tanaka, Satoshi Motoya, Nobuhiro Ueno, Mikihiro Fujiya, Toshifumi Ashida, Daisuke HirayamaHiroshi Nakase

Crohn’s & Colitis 360, Volume 2, Issue 4, October 2020, otaa061, https://doi.org/10.1093/crocol/otaa061

仲瀬教授の論文が、International Journal of Molecular Sciencesに掲載されました

CYP3A5 genotype as a potential Pharmacodynamic biomarker for tacrolimus therapy in ulcerative colitis in Japanese patients

Yuki Yamamoto, Hiroshi Nakase, Minoru Matsuura, Shihoko Maruyama, Satohiro Masuda

Int J Mol Sci. 2020 Jun 18;21(12):4347.doi: 10.3390/ijms21124347.

PMID: 32570960 PMCID: PMC7352351 DOI: 10.3390/ijms21124347

第41回日本大腸肛門病学会北海道支部例会

第41回日本大腸肛門病学会北海道支部例会(大会長:仲瀬裕志教授、テーマ:大腸肛門疾患に関する最新の診断・治療を紐解く)が、2020年11月28日(土)に、当科が主幹で開催されました。消化管チームが中心となって、会の準備や当日の裏方作業を行い、手作り感のある支部例会となりました。コロナ禍のため、急遽ハイブリッド方式(会場+WEB)に変更となりましたが、全道各地から92名(会場参加37名、WEB参加55名)と例年以上に多数の方のご参加をいただき、盛会のうちに終えることができました。ご協力頂きました皆様には深く御礼申し上げます。

当科からも多数の演題を発表し、瀧澤歩先生(専攻医)が研修医セッションで優秀演題賞を受賞しました!新型コロナウイルスの感染拡大が進んでいる状況ではありますが、当科は臨床、研究、教育に引き続き力を注いでまいります!

・SSA/P由来の脈管浸潤を来したT1a(SM1)癌の1例 瀧澤歩先生

・大腸瘢痕症例に対するUnderwater EMRの有用性 山川司先生

・MEFV遺伝子関連腸炎の1例 柴田泰洋先生

・ustekinumabが著効した潰瘍性大腸炎の2例 風間友江先生

・メサラジン製剤の効果が示唆された放射線性直腸炎の1例 平山大輔先生

・ESDにおける新型デバイス(ISSEN)の使用経験 吉井新二先生

 

第41回日本大腸肛門病学会北海道支部例会ホームページ

第127回日本消化器病学会北海道支部例会

127回日本消化器病学会北海道支部例会(大会長:仲瀬裕志教授、テーマ:北の大地から発信する消化器病学ー基礎と臨床研究を極める)が、202095日〜6日当講座が主幹となり、ハイブリッド方式(現地+WEB)で開催いたしました。初のハイブリッド方式ではありましたが、多数の方々にご参加いただき、盛会のうちに無事終えることができました。参加者の皆様には深く御礼申し上げます。

当講座関連病院、北海道大学、旭川医科大学、他道内病院の皆様から多数の演題を発表して頂きました。久しぶりの学会でもあり、コロナ禍にも負けず、現地、WEBともに熱く議論がかわされた地方会となりました。

今回より、仲瀬教授の発案で、未来の消化器医師を育てる場として、「医学生のための消化器病ことはじめ」を新設いたしました。その中で、医学部6年の山本智香さん、横山涼太くんが演題発表しました。堂々とした発表、質疑応答で、日頃の努力が実った素晴らしい発表でした!発表を通じて、消化器病の面白さ・奥深さを感じとっていただけたら何よりです。専攻医セッションでは、高田夢実先生が消化器病専攻医優秀演題奨励賞、瀧澤歩先生が消化器病専攻医優秀演題奨励賞、内視鏡専攻医優秀演題奨励賞を受賞しました!また、他にも当講座から日々の臨床、研究に関して、多数の演題を発表しました。今後も、熱意ある学生さんや研修医、専攻医が学会発表を通じて成長できるよう、当講座は応援していきます!

<高田夢実先生のコメント>この度、消化器病地方会という場をお借りして、杏林大学主導で実施している多施設共同研究の当院でのデータを検討いたしました。炎症性腸疾患に対して各種の免疫調節薬を使用しますが、治療が奏功する一方でEBウイルスやサイトメガロウイルス感染が病態生理に影響する可能性があります。それらのウイルス抗体保有率と使用した免疫調節薬との関連について考察致しました。仲瀬教授、指導医の平山先生をはじめ消化器内科学講座の諸先生方にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

<瀧澤歩先生のコメント>この度、第127回日本消化器病学会北海道支部例会および第121回日本消化器内視鏡学会北海道支部例会で発表させていただきました。学会発表の機会がないまま初期研修医2年間を終えてしまい、今回が初めての演題発表だったため、緊張と不安がありましたが、専修医部門にて2題とも優秀演題賞を受賞するという大変貴重な経験をさせていただきました。今後も発表する機会があれば積極的に参加し、幅広く知識を深めていければと思います。発表にあたりご指導いただきました仲瀬教授、本谷先生、川上先生をはじめ、消化器内科学講座の皆様にはこの場を借りて感謝申し上げます。

川上先生の論文がEndoscopyのE-Videosにacceptされました!!

川上裕次郎先生の論文が、EndoscopyのE-Videosに掲載されました。
国内留学先であった仙台オープン病院で経験した症例の報告です。

川上先生、仙台オープンの先生方、おめでとうございます!

Recanalization of an obstructive pancreaticojejunal anastomosis with direct visualization by using antegrade peroral pancreatoscopy

Yujiro Kawakami, Shinsuke Koshita, Yoshihide Kanno, Takahisa Ogawa, Toji Murabayashi, Hiroshi Nakase, Kei Ito

Endoscopy. 2020 Oct;52(10):E376-E377.doi: 10.1055/a-1133-4304. Epub 2020 Mar 27.

PMID: 32219788 DOI: 10.1055/a-1133-4304

 

 

川上先生の論文が、JGH Openにacceptされました!!

川上裕次郎先生の論文がJGH Openに掲載されました。川上先生、おめでとうございます!川上先生が市立釧路総合病院で経験された症例の報告となります。

市立釧路総合病院の先生方、あわせておめでとうございます。非常に多忙な業務の中大変とは思いますが、これからも貴重な症例、臨床経験のご報告おまちしております!!

Successful treatment with endoscopic transpapillary drainage for gallbladder perforation associated with steroid treatment for interstitial pneumonia (with video)

Yujiro Kawakami, Kazuya Suzuki, Masakazu Akahonai, Takakazu Miyake, Masahiro Taniguchi, and Hiroshi Nakase.

JGH Open.2020 Jul 30;4(6):1233-1235.doi: 10.1002/jgh3.12397. eCollection 2020 Dec.

PMID: 33319063 PMCID: PMC7731810 DOI: 10.1002/jgh3.12397

仲瀬教授のReviewがJournal of Gastroenterologyにacceptされました!!

仲瀬教授 おめでとうございます!!

The shining DIAMOND for evidence-based treatment strategies for Crohn’s disease
Hiroshi Nakase , Takayuki Matsumoto , Kenji Watanabe , Tadakazu Hisamatsu

J Gastroenterol 2020; 55: 824-832.
2020 Jul 13. doi: 10.1007/s00535-020-01702-x. Online ahead of print.
PMID: 32661927 DOI: 10.1007/s00535-020-01702-x

石上先生の論文がJGH Openにacceptされました!

石上先生、おめでとうございます!

Arteriovenous malformation in pancreas mimicking hypervascular tumor

Keisuke Ishigami  Tomoya Sakuma  Masato Saito  Yujiro Kawakami  Yoshiharu Masaki  Ayako Murota  Masayo Motoya  Yasutoshi Kimura  Hiroshi Nakase

JGH Open.2020 Apr 18;4(4):773-774.doi: 10.1002/jgh3.12343. eCollection 2020 Aug.

PMID: 32782971DOI: 10.1002/jgh3.12343

須藤先生(院生)の論文がJournal of Gastroenterology and Hepatologyにacceptされました!!

須藤先生、おめでとうございます!

Abdominal aortic aneurysm caused symptoms mimicking superior mesenteric artery syndrome

Sudo G, Takagi H, Nakahara S, Goto A, Hinoda Y, Nakase H.

J Gastroenterol Hepatol. 2020 Jul 6. doi: 10.1111/jgh.15149.

PMID: 32627232DOI: 10.1111/jgh.15149

須藤先生(院生)が手稲渓仁会病院と行っていた共同研究の論文が、Endoscopy International Openにacceptされました!!

須藤先生、手稲渓仁会の皆さま、おめでとうございます!

Comparison of dissection speed during colorectal ESD between the novel Multiloop (M-loop) traction method and ESD methods without traction.
Suzuki Y, Tanuma T, Nojima M, Sudo G, Murakami Y, Ishii T, Akahonai M, Kobayashi Y, Hamamoto H, Aoki H, Harada T, Katanuma A, Nakase H.
Endosc Int Open. 2020 Jul;8(7):E840-E847. doi: 10.1055/a-1161-8596.

PMID: 32617388 PMCID: PMC7297616 DOI: 10.1055/a-1161-8596

石上先生の研究が秋山記念生命科学振興財団の研究助成<奨励>に採択されました!!

秋山記念生命科学振興財団の助成事業として、

北海道内に所在する研究期間における生命科学諸領域の「基礎的研究分野」

を対象とした研究助成に

石上先生の【GTP蛋白Ralを介した肝臓における炎症・線維化の病態解明】

が採択されました!おめでとうございます!!!

 

★教室説明会開催決定★

消化器内科学講座の教室説明会の日程が決定いたしました。

■対象

医学部5.6年の方々

■日時

2020年7月14日(火) 18時~ 

■場所

zoom 

 

参加ご希望の方は当科医局長 石上先生までご連絡ください!!

たくさんのご参加おまちしています★

↓↓ □石上先生の連絡先□ ↓↓

kishigami@sapmed.ac.jp   お気軽にお問合せください!

COVID-19と炎症性腸疾患について、仲瀬教授が日本消化管学会雑誌に総説を寄稿しています

日本消化管学会ホームページに当講座仲瀬教授が

【COVID-19 パンデミック状況下における炎症性腸疾患の管理に関する専⾨家の意⾒ JAPAN IBD COVID-19 TASKFORCE】

を寄稿しています。

COVID-19ついて、そしてIBD患者におけるCOVID-19について、最新の情報が公開されております。ぜひご確認ください!!

Medical Noteに仲瀬先生が寄稿されています。

医師・病院と患者をつなぐ医療検索サイト : Medical Noteのサイト内で、当科教授 仲瀬先生が消化器症状についてわかりやすく解説されています。

消化器症状だけでなく医療全般について様々な情報も掲載されており、一般の方はもちろん医療関係者の方も、ぜひご一読ください!

COVID-19の特集もあります!!

■Medical Note

【急な腹痛の原因はなに!知っておきたい3つのパターン】

【下痢】

【人から人へうつる胃腸炎とは~胃腸炎の種類と予防法~

大和田先生の論文が、Clinical Journal of Gastroenterologyにacceptされました!

大和田先生、おめでとうございます!

Double small bowel cancers leading to the diagnosis of Lynch syndrome with germline MSH6 mutation in an elderly patient.

Ohwada S, Yamashita K, Kazama T, Mitsuhashi K, Ichiyanagi A, Nakachi K, Yamano HO, Nobuoka T, Ito T, Sasao W, Nakase H.

Clin J Gastroenterol. 2020 Oct;13(5):766-770. doi: 10.1007/s12328-020-01147-y.Epub 2020 Jun 9.

PMID: 32519314 DOI: 10.1007/s12328-020-01147-y

平野先生(院生)の論文(Review)が、International Journal of Molecular Sciencesにacceptされました!

Immunological Mechanisms in Inflammation-Associated Colon Carcinogenesis.

Hirano T, Hirayama D, Wagatsuma K, Yamakawa T, Yokoyama Y, Nakase H.

Int J Mol Sci. 2020 Apr 26;21(9). pii: E3062. doi: 10.3390/ijms21093062. Review

PMID: 32357539 PMCID: PMC7247693 DOI: 10.3390/ijms21093062

井戸川先生の論文が、Clinical Infectious Diseasesにacceptされました!

Interactive web-based graphs of novel coronavirus COVID-19 cases and deaths per population by country.

Idogawa M, Tange S, Nakase H, Tokino T.

Clin Infect Dis. 2020 Jul 28;71(15):902-903.doi: 10.1093/cid/ciaa500.

PMID: 32339228PMCID: PMC7197615 DOI: 10.1093/cid/ciaa500

須藤先生(院生)の論文がGastrointestinal Endoscopyにacceptされました!

須藤先生、おめでとうございます!

Sigmoid colon tumor with G-nas mutation presenting unique morphology.

Sudo G, Aoki H, Omori Y, Suzuki H, Nakase H.

Gastrointest Endosc. 2020 Jun 9. pii: S0016-5107(20)34413-8. doi: 10.1016/j.gie.2020.06.002

PMID: 32531401 DOI: 10.1016/j.gie.2020.06.002

川上先生の論文が、ENDOSCOPY,E-VIDEOSにacceptされました!

前任地(国内留学先)である仙台オープン病院で経験した症例報告です。

川上先生、そしてご指導いただきました仙台オープン病院の先生方、

おめでとうございます!!

Endoscopic ultrasound-guided hepaticoduodenostomy for an obstructed anterior hepatic branch in a patient with Billroth-II reconstruction

Yujiro Kawakami, Yoshihide Kanno, Shinsuke Koshita, Takahisa Ogawa, Hiroaki Kusunose, Toji Murabayashi, Kei Ito

Endoscopy 2019; 51(08): E221-E222 E-Videos

PMID: 31039590 DOI: 10.1055/a-0885-9348

 

斎藤先生(函館五稜郭病院勤務)の論文が、Clinical Journal of Gastroenterologyにacceptされました!

3年前、当講座に入局し現在函館五稜郭病院に勤務している斎藤先生が大学勤務時代の症例を症例報告としてまとめてくれました。多忙な勤務の中頑張った斎藤先生、そしてご指導された阿久津先生、おめでとうございます!!

Development of anti‑centromere antibody‑positive autoimmune hepatitis after childbirth
Mitsunobu Saito, Noriyuki Akutsu, Yasunao Numata, Keisuke Ishigami, Shigeru Sasaki, Hiroshi Nakase

Clinical Journal of Gastroenterology. 2020 Oct;13(5):855-859. doi: 10.1007/s12328-020-01092-w.Epub 2020 Jan 20.

PMID: 31960389 DOI: 10.1007/s12328-020-01092-w

 

【新型コロナウイルス感染症】COVID-19について

新型コロナウイルス感染症が猛威を奮っております。

今こそ皆で一丸となり戦っていかなければならないときです。

各学会においてCOVID-19における提言がでております。

敵と戦うためにはまず相手を知ること、正確な情報を手に入れることが必要です。

そのための手段の一つとしていただければ幸いです。

 

≪日本炎症性腸疾患学会(JSIBD)≫
http://www.jsibd.jp/office.html

≪日本消化器病学会(JSGE)≫
http://www.jsge.or.jp/news/archives/287

≪日本消化器内視鏡学会(JGES)≫
https://www.jges.net/medical/covid-19-proposal

肝臓病教室(佐々木先生)の内容が北海道新聞に掲載されました。

北海道新聞社許諾 D2003-2009-00022241 (-2020.9.30)

2020年1月16日に札幌医大で開催された肝臓病教室が北海道新聞に掲載されました。

既に掲載終了となっておりますが、ここに記事を掲載させていただきます!

今回の肝臓教室は札幌医科大学肝疾患センター長でもある当科講師佐々木先生が、

飲酒と肝臓についてわかりやすく講義をしてくださいました。

飲酒という非常に身近な問題について大変わかりやすくまとまっております。

飲酒される方もそうでない方もぜひご一読ください!!

 

札幌医科大学肝疾患センターは、肝疾患に悩む皆様の不安にお応えすべく

日々相談を受け付けております。

また肝臓病教室におきましても定期的に開催しております。

関心のある方はどなたでご参加可能となっております。

次回の開催はまだ未定ですが、興味のある方はお気軽にお問い合わせください!

https://web.sapmed.ac.jp/byoin/kan-soudan/patient/index.html#classroom

 

 

 

 

仲瀬教授が北海道新聞のコラムに掲載されました。

北海道新聞社許諾 D2003-2009-00022241 (2020.9.30)

札幌医科大学消化器内科学講座 教授 仲瀬裕志先生の特集が、

2020年1月3日 北海道新聞の【ひと 2020】に掲載されました!

仲瀬先生の医者になった理由から現在の研究テーマまで、この記事を読むことで

ばっちり把握できちゃいます★

掲載された北海道新聞はすでに過去のものですが、ここに記事を掲載させていただきました。

見逃してしまった方も、もう読んだという方もぜひぜひこの機会にご一読ください!

 

-もっと深く仲瀬先生のことを知りたい!

-仲瀬先生が統括されている札幌医科大学消化器内科学講座を知りたい!

そんな嬉しい興味をもっていただけた場合はこのHPをご確認くださいませ。

お問い合わせ、ご希望等何かありましたらお気軽にHP右上のお問い合わせから

ご連絡ください。お待ちしております。

仲瀬教授のEditorialがJournal of Allergy and Clinical Immunologyに掲載されました。

New paradigm of B cell biology regarding the elucidation of a new mechanism of tissue fibrosis in IgG4-related disease.

Nakase H, Ishigami K.
J Allergy Clin Immunol. 2020 Mar;145(3):785-787. doi: 10.1016/j.jaci.2020.01.004.
Epub 2020 Jan 16.

GUTに、仲瀬教授とルーヴェン大学で行われている多施設共同研究がacceptされました!!!

Automatic, computer-aided determination of endoscopic and histological inflammation in patients with mild to moderate ulcerative colitis based on red density.

Bossuyt P, Nakase H, Vermeire S, de Hertogh G, Eelbode T, Ferrante M, Hasegawa T, Willekens H, Ikemoto Y, Makino T, Bisschops R.
Gut. 2020 Jan 8. pii: gutjnl-2019-320056. doi: 10.1136/gutjnl-2019-320056.
PMID: 31915237

仲瀬教授が関わっている多施設共同研究が、Endoscopy International Openにacceptされました!

A novel endoscopic imaging system for quantitative evaluation of colonic mucosal inflammation in patients with quiescent ulcerative colitis.

Honzawa Y, Matsuura M, Higuchi H, Sakurai T, Seno H, Nakase H.

Endosc Int Open. 2020 Jan;8(1):E41-E49.

横山先生(院生)の論文がOpen Journal of Gastroenterology and Hepatologyにacceptされました!

横山先生 おめでとうございます!

Significance of nutritional treatment for patients with inflammatory bowel disease in the era of biologics

Yoshihiro Yokoyama, Tomoya Iida, Hiroshi Nakase
OJGH: https://escipub.com/open-journal-of-gastroenterology-and-hepatology/

第27回日本消化器関連学会週において仲瀬教授が教育講演をおこないました。

2019.11.21-11.24、神戸で行われた第27回日本消化器関連学会週間(JDDW 2019 KOBE)
で当科教授 仲瀬裕志先生が、教育講演「我が国におけるIBDの動向と治療の最前線」をおこないました。最大で2000人収容できる会場がほぼ満席となり大盛況だったようです。

また私たち医局員も、多数参加させていただき、期間中、口演・ポスター発表含め複数演題の発表をさせていただきました。

JDDWは外科・内科問わず消化器領域における国内最大の学会であり、中でも2019年は過去最高となる22444名の参加者を認めました。2020年も神戸開催となる予定です。消化器領域の集大成といえる学会において2020年も多数発表できるよう医局員一同鋭意準備中です★

京都大学と理化学研究所とおこなっていた多施設共同研究がInternational Immunologyにacceptされました!!

Intestinal epithelial cell-derived IL-15 determines local maintenance and maturation of intraepithelial lymphocytes in the intestine

Yuanbo Zhu, Guangwei Cui, Eiji Miyauchi, Yuki Nakanishi, Hisa Mukohira, Akihiro Shimba, Shinya Abe, Shizue Tani-ichi, Takahiro Hara, Hiroshi Nakase, Tsutomu Chiba, Atsuko Sehara-Fujisawa, Hiroshi Seno, Hiroshi Ohno, Koichi Ikuta
International Immunology, dxz082, https://doi.org/10.1093/intimm/dxz082
Published: 26 December 2019

Natureに仲瀬教授が関わられていた多施設共同研究がacceptされました!!!

仲瀬教授、おめでとうございます!!

Frequent mutations that converge on the NFKBIZ pathway in ulcerative colitis.

Kakiuchi N, Yoshida K, Uchino M, Kihara T, Akaki K, Inoue Y, Kawada K, Nagayama S, Yokoyama A, Yamamoto S, Matsuura M, Horimatsu T, Hirano T, Goto N, Takeuchi Y, Ochi Y, Shiozawa Y, Kogure Y, Watatani Y, Fujii Y, Kim SK, Kon A, Kataoka K, Yoshizato T, Nakagawa MM, Yoda A, Nanya Y, Makishima H, Shiraishi Y, Chiba K, Tanaka H, Sanada M, Sugihara E, Sato TA, Maruyama T, Miyoshi H, Taketo MM, Oishi J, Inagaki R, Ueda Y, Okamoto S, Okajima H, Sakai Y, Sakurai T, Haga H, Hirota S, Ikeuchi H, Nakase H, Marusawa H, Chiba T, Takeuchi O, Miyano S, Seno H, Ogawa S.

Nature. 2019 Dec 18. doi: 10.1038/s41586-019-1856-1

クローン病の方を対象とした治験が始まりました。

GAILAX試験(クローン病の方を対象とした治験)が始まりました。

対象は中等症から重症の活動性クローン病で以下の条件を満たす男女の患者さんになります。

*年齢が18歳以上

*この三か月の間中等症から重症の活動性クローン病に罹患している

*大腸炎、回腸炎、または回結腸炎と診断された

*病態に対するこれまでの治療が奏功しなかった

 

上記条件の他にも細かな状況はございますが、それにつきましては改めて治験チームより

ご本人へ説明させていただく予定です。

 

参加に関心がある、もしくは上記条件に関心のある患者さん、募集しております。

GAILAX試験の詳細につきましては札幌医科大学消化器内科担当医まで

ご遠慮なくお問い合わせください。

30-21 ヤンセンファーマCDポスター

★講演会・TV出演情報 2019年11月★

#1 講演会続報

9月14日 神戸で開催された“いきいきライフセミナー”で仲瀬教授がご講演されました。

その内容や様子を神戸新聞で掲載していただきました!

非常にわかりやすく面白かった、と聴衆の皆さまから大変なご好評をいただいたようです。

#2 TV CM

本ホームページ作成にご協力いただいておりますメディカルノート社のTV-CMに

仲瀬教授がご出演されております。(11/17までの限定放映)

非常にスタイリッシュなCMです。下記URLからも確認できます。

ぜひご覧ください!!

https://medicalnote.co.jp/special/index.html

2019年秋 消化器内科教室説明会日程決定!!

2019年秋 教室説明会の時期がやってまいりました。

札幌医科大学消化器内科学講座の教室説明会日程は

Reiwa 1年11月11日 (Mon)

18:00- 教室説明会@消化器内科教室

19:00- 懇親会

★当日参加もOK!です。皆様のご参加心よりおまちしています★

飯田先生(院生)の論文がCellular and Molecular Gastroenterology and Hepatologyにacceptされました!!

Downregulation of RalGTPase-Activating Protein Promotes Colitis-Associated Cancer via NLRP3 Inflammasome Activation.

Tomoya Iida, Daisuke Hirayama, Naoki Minami, Minoru Matsuura, Kohei Wagatsuma, Kentaro Kawakami, Kanna Nagaishi, Masanori Nojima, Hiroki Ikeuchi, Seiichi Hirota, Ryutaro Shirakawa, Hisanori Horiuchi, Hiroshi Nakase.

Cell Mol Gastroenterol Hepatol. 2019 Oct 14. pii: S2352-345X(19)30139-0. doi: 10.1016/j.jcmgh.2019.10.003.

手稲渓仁会病院との共同研究の論文がacceptされました!

Multiloop as a novel traction method in accelerating colorectal endoscopic submucosal dissection.
Suzuki Y, Tanuma T, Nojima M, Akahonai M, Sudo G, Hamamoto H, Aoki H, Harada T, Katanuma A, Nakase H.
Gastrointest Endosc. 2019 Sep 12.

井戸川先生(フロンティア医学研究所 ゲノム医科学部門)の論文がJournal of Oncology にacceptされました!

Corrigendum to “Prognostic Effect of Long Noncoding RNA NEAT1 Expression Depends on p53 Mutation Status in Cancer”.
Idogawa M, Nakase H, Sasaki Y, Tokino T.

J Oncol. 2019 Aug 7

杏林大学との共同研究の論文がacceptされました!

MEFV Gene-Related Enterocolitis Account for Some Cases Diagnosed as Inflammatory Bowel Disease Unclassified.

Saito D, Hibi N, Ozaki R, Kikuchi O, Sato T, Tokunaga S, Minowa S, Ikezaki O, Mitsui T, Miura M, Sakuraba A, Hayashida M, Miyoshi J, Matsuura M, Nakase H, Hisamatsu T.
Digestion. 2019 Sep 6:1-9.

9月15日 ベルサール汐留で開催された第29回大腸IIc研究会において柴田先生が優秀演題に選出されました!

2019年9月15日(日)ベルサール汐留で、第29回大腸IIc研究会が開催され、
柴田先生が優秀演題に選出されました。

症例「鋸歯状変化を伴う微小大腸癌の1例」

柴田先生、おめでとうございます!!

講演会・テレビ出演情報

仲瀬教授の出演情報について御連絡いたします!!

①「いきいきライフセミナー -腸と健康-腸内細菌は旧友!?-」

9月14日土曜日、神戸新聞松方ホールで行われる「いきいきライフセミナー」に

当科教授仲瀬裕志先生がご講演されます。

テーマは最近注目されつつある腸内細菌について、

そしてそこから病気の予防や健康増進につなげるお話をされる予定です。

 

②NHK 今日の健康において、9月23日~25日 当科教授仲瀬裕志先生がご出演されます!

最新トピックス“腸の病気” 過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病について

三日間に分けてしっかりとお話されます。ぜひご覧ください★

詳細は下記HPにて確認可能です。

https://www4.nhk.or.jp/kyonokenko/24/

★毎年恒例のサマレクにいってまいりました★

若手同士の親睦を深めるため、当科伝統行事であるサマーレクリエーションに
本年も当科若手医師と看護師にて北海道ニセコ町に行って参りました。
開放感溢れるニセコの大自然の中で、ラフティング、花火等、夏を満喫し日々の臨床の疲れを癒しお互いに親睦を深めたようです。

後期研修医 中村先生からコメントをいただきました。

7月6日(土)から7月7日(日)にかけて、当科若手スタッフ(医師、看護師)を中心とした毎年恒例のサマーレクレーションへ行ってまいりました。今年も例年に習い1泊2日でニセコへ行き、スタッフ間での親睦を深めるよい機会となりました。
初日は札幌から車で出発し、中山峠で休憩を挟みながらニセコへと向かいました。当日は天候にも恵まれ、ニセコでは尻別川でラフティングを行いました。川に落ちたりボートが転覆したりとアクシデント(?)がありながらも自然の中でとても楽しい時間を過ごすことができました。その後は温泉に入り身も心も温まった後、バーベキューでお腹を満たしました。
2日目はニセコを出発して京極のふきだし公園で休憩し、その後小樽で海鮮丼を食べ札幌に戻ってきました。
この度は同じ医療現場で働くスタッフ同士で旅行へ行き、お互いをさらに知ることができたとともに、自然の中で心身ともにリフレッシュすることができました。今後も日々の診療により一層励んでいきたいと思います。お忙しい中このような時間を頂き、消化器内科学講座の先生方をはじめ多くの病棟スタッフの方々に対しこの場をお借りして心よりお礼申し上げます。

我妻先生(大学院所属)の論文がNutrients にacceptされました!

Diversity of Gut Microbiota Affecting Serum Level of Undercarboxylated Osteocalcin in Patients with Crohn’s Disease.
Kohei Wagatsuma , Satoshi Yamada , Misora Ao , Minoru Matsuura , Hidemi Tsuji , Tomoya Iida , Kentaro Miyamoto , Kentaro Oka , Motomichi Takahashi , Kiyoshi Tanaka and Hiroshi Nakase.

京都大学との共同研究の論文がacceptされました!

A Novel Endoscopic Imaging System For Quantitative Evaluation of Colonic Mucosal Inflammation in patients with quiescent Ulcerative Colitis ” in its current form for publication in Endoscopy International Open.

須藤先生(大学院所属)の論文がJournal of Gastroenterology and Hepatologyにアクセプトされました!!

須藤先生の論文がJournal of Gastroenterology and Hepatologyにアクセプトされました!
おめでとうございます!!

Journal of Gastroenterology and Hepatology
Secondary gastric linitis plastica: a peritoneal recurrence of breast cancer
Gota Sudo, Hiroshi Nasuno, Kohei Nakachi, Hiroshi Nakase

★2019年 札幌医科大学消化器内科学講座教室説明会のお知らせ★

今年も教室説明会の時期がやってまいりました!

続々と各講座の日程が告知されておりますが、

札幌医科大学消化器内科学講座ももちろん開催いたします!!

日時:2019年6月26日(水)18時~

場所:記念ホール会議室A

終了後は場所を移し懇親会も予定しております。

途中参加、懇親会からの参加、当日参加も大歓迎です。

 

ご不明な点等ございましたら、

当講座HP右端、お問い合わせページよりお気軽にご相談ください!

(お近くの医局員への直接お問い合わせでも勿論大丈夫です!)

 

多くの方々のご参加心よりお待ちしております!!

 

 

 

 

第116回日本内科学会総会において優秀演題賞を受賞いたしました‼(三年連続です!)

2019年4月27日(土)に愛知県名古屋市で開催された、第116回日本内科学会総会 医学生・研修医のための日本内科学会ことはじめ2019において、本学医学部6年生の淺井政貴さん、関口柚史さん、高井駿さん、松本漱介さん(五十音順)の4名が演題発表を行いました。
また、淺井政貴さん、高井駿さんの発表演題は、日本内科学会から「優秀演題賞」として選定されました。本賞は、医学生・研修医セッションの演題466題のうち、優秀な発表として選出・表彰されたものです。

演題名:「当初潰瘍性大腸炎と診断されたMEFV遺伝子関連腸炎の一例」
発表者:淺井 政貴(札幌医科大学 医学部6年)

演題名:「ダニアレルギーの関与が疑われた好酸球性胆管炎の一例」
発表者:高井 駿(札幌医科大学 医学部6年)

惜しくも受賞を逃した関口 柚史さん、松本 漱介さんも含めて、4名とも毎日の病棟実習の合間を縫って発表準備を行い、先輩研修医に交じって堂々とした発表・質疑応答でした。
今回の演題466題のうち医学生の受賞はわずか14題であり、そのうち2題が当科からの発表、さらに当科では2017年、2018年も当講座で発表指導を受けた学生が同賞を受賞しており(2017年:高田夢実さん 2018年:森川皓平さん)、今回で3年連続の医学生の受賞という快挙となりました。
今後も熱意のある学生・研修医には可能な限りの指導やサポートをしていきたいと思います。4名の学生さんの今後さらなる活躍に期待しています。

<淺井 政貴さんのコメント>
この度名古屋で行われた”日本内科学会ことはじめ2019”に参加し症例報告をさせていただきましたので報告いたします。
当初潰瘍性大腸炎と診断された家族性地中海熱の症例を報告させていただき
、IBDUの中に家族性地中海熱が内在している可能性について発表させていただ
きました。
最初は発表日が近づくにつれて緊張感が増すばかりでしたが、当日は勉強し
てきたことを自分なりに出し切れればと気持ちを切り替え、落ち着いて発表を
することができました。
初めてのポスター発表は非常に新鮮で、周りの先生方の発表を聞くのは良い
刺激となりました。今回の発表を通して日々の勉強の大切さを実感し、知識を
常にアップデートしていくことで患者さんに還元できる医師になれればと思い
ました。
この度は貴重な機会を与えてくださった仲瀬教授、一からご指導いただいた
三橋先生、懇切丁寧に学生の対応をしていただいた石上先生、予行演習などで
ご指導いただいた消化器内科の先生方に心より感謝申し上げます。

<高井 駿 さんのコメント>
この度は、医学生・研修医の「日本内科学会ことはじめ2019名古屋」にてポスタ
ー発表をさせていただき、優秀演題賞を受賞することができました。
学会発表をさせていただくのは、今回が初めての経験であり、不安だらけの状態
でのスタートでしたが、先生方の丁寧なご指導のおかげで、何とか発表を成功さ
せることができました。
学生の立場でありながらこのような発表をさせていただく機会をいただき、とて
も貴重な経験となりました。この経験をしっかりとこれからに生かしていきたい
と思います。
最後になりますが、ご指導いただいた仲瀬教授、本谷先生をはじめ消化器内科学
講座の先生方に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 

新天地でのご活躍を‼

2019年3月をもって、当科後期研修医として勤務してくれていた

斎藤先生、守谷先生は函館五稜郭病院へ、

上野先生は市立室蘭総合病院へと、

それぞれ消化器内科医として旅立ちました。
旅立ちの言葉として、斎藤先生からお言葉を頂いております。

<後期研修を終えて>
1年間という短い間ではありましたが、大学病院で後期研修医として勤務させていただきました。
大学病院といえば、稀で治療困難な症例ばかりを診療するイメージがありましたが、実際は消化管潰瘍やイレウス、胆嚢炎などのいわゆるcommon diseaseも幅広く経験することができました。
ただ、common diseaseとは言っても、単に薬を処方して終わりではなく、その疾患がなぜ発症したのか、他の疾患が隠れていないか、今後繰り返させないためにはどうすれば良いか、といったことまで深く追求することが大切だということを、毎週のカンファレンスを通して学ぶことができました。
また、拡大内視鏡や最先端の内視鏡治療など、他の施設ではあまりやっていないような高度な検査や処置も数多く目にしたり、実際に経験させていただいたりもしました。
自分の勉強が追いつかず、そういったことを半分も吸収できないまま後期研修が終わってしまったことが悔やまれますが、それは今後の糧として次に勤務する函館五稜郭病院ではますます頑張っていきたいと思います。
1年間ご指導いただきまして本当にありがとうございました。

3人が旅立って1か月がたとうとしておりますが、
行った先々で獅子奮迅の働きをしてくれていることでしょう。
先生方の名前がこのブログを賑わしてくれることを楽しみにしております。

第118回内視鏡学会北海道支部例会において優秀演題賞に風間先生が、研修医優秀賞に一柳先生(後期研修医)が、第123回消化器病学会北海道支部例会 支部奨励賞に柾木先生が、それぞれ受賞されました‼

先日北海道で行われました第118回内視鏡学会北海道支部例会、第123回消化器病学会北海道支部例会において当科医師が多数表彰されました。
受賞されました皆様おめでとうございます!!

◇第118回内視鏡学会北海道支部例会
優秀演題賞 風間友江先生
「術前診断が困難であった低異形度分化型胃癌(超高分化型胃癌)の2例」
研修医優秀賞 一柳亜貴子先生
「胃内逸脱食道ステントに対して内視鏡的な摘出を行った進行肺癌による食道狭窄の1例」

◇第123回消化器病学会北海道支部例会
支部奨励賞 柾木喜晴先生
「当院におけるBR-A膵癌とUR-LA膵癌の臨床的差異の検討」

理化学研究所との他施設共同研究の論文が The year in Experimental Medicine に選出されました!

昨年acceptされました理化学研究所との他施設共同研究の論文が、
Journal of Experimental Medicineの

“The Year in Experimental Medicine”
に選出されました!おめでとうございます!!

“IgA regulates the composition and metabolic function of gut microbiota by promoting symbiosis between bacteria”
http://jem.rupress.org/cc/2018-the-year-in-experimental-medicine

第285回日本内科学会北海道地方会で飯田先生が、「優秀若手奨励賞 指導医賞」を受賞されました!

先日(2019年2月16日)におこなわれた
第285回日本内科学会北海道地方会で、飯田先生が優秀若手症例賞 指導医賞を受賞されました。演題は以下となります。
三浦克予志, 飯田智哉, 有村佳昭, 他. サイトメガロウイルス腸炎及び門脈血栓症を合併した高齢発症の潰瘍性大腸炎の1例

内科学会では281回地方会から若手奨励賞を受賞した演題の指導医に対しても賞を授与・表彰するようになったようです。
飯田先生 おめでとうございます!

飯田先生の論文がClinical Gastroenterology and Hepatology にacceptされました!

A Rare Cause of Ileus in a Middle-Aged Japanese Woman.
Iida T, Arimura Y, Nakase H.

!! AMED採択 !!

当科教授 仲瀬裕志先生らの研究が、国立研究開発法人医療研究開発機構(AMED)の平成31年度「免疫アレルギー疾患等実用化研究事業(免疫アレルギー疾患実用化研究分野)」に採択されました!!! おめでとうございます!

【家族性地中海熱関連腸炎の診断法確立と病態解明を目指す研究】

潰瘍性大腸炎やクローン病をはじめとする炎症性腸疾患(IBD)の本邦患者数は増加の一途をたどっています。本疾患は、若年者に多く発症し、生涯治療の継続が必要とされる難治性疾患のため、原因解明、適切な診断・治療法確立が必須です。現在、IBD病態に関与するTNF-ɑ, IL-12/23p40に対する抗体治療が行われていますが、治療不応患者も存在します。このことから、IBD患者の中にTNF-ɑ, IL-12/23p40以外の炎症性サイトカインが病態の主軸となる患者の存在が示唆されています。
インフラマソームは、炎症性サイトカインの1つであるIL-1β産生を制御する細胞内のタンパク質複合体です。インフラマソームの活性化異常は種々の疾患発症に関与し、その1つに家族性地中海熱(Familial Mediterranean fever: FMF)が存在します。FMFは周期性発熱と漿膜炎を特徴とする遺伝性炎症性疾患(責任遺伝子:MEFV遺伝子)です。現在まで、本疾患に合併する腸管病変の検討は皆無に近い状況でした。2012年、我々のグループは既存治療抵抗性の腸炎患者がMEFV遺伝子変異を有し、インフラマソーム活性化を抑制するコルヒチンの投与で寛解に至った症例を報告しました(Lancet 2012)。このことから、IBD患者群にはMEFV遺伝子変異を有し、コルヒチンのみで寛解するFMF関連腸炎群が存在する可能性が高いと考えられます。現在まで、MEFV遺伝子変異に伴う消化管粘膜障害(IL-β腸炎)について国内外での研究はほぼ行われてはいません。

今回、AMEDの支援を得て、All Japan体制でFMF関連腸炎の診断基準の確立および病態解明に取り組みます。研究の独創性は極めて高く、消化器病診断学の発展に貢献するものと期待されています。本研究成果を広く国民に向け発信し、IBD患者さんのQOL向上を目指します。

 

 

 

 

 

!!告知!!

当科教授 仲瀬裕志先生がNHKのチョイス@病気になったとき 

にご出演されます!

1月19日(土)Eテレ 午後8時-8時45分

「急増!潰瘍性大腸炎・クローン病」

大腸の粘膜に炎症が起こる潰瘍性大腸炎は、国の指定難病の一つ。はっきりした原因はわかっていないが免疫の異常が関係していると考えられる。同じように小腸や大腸などに炎症が起こるクローン病も指定難病で、どちらも増加傾向にある。完治することはなかなか難しいが、食事療法、薬物療法などによって、症状が治まった状態を維持できることが多くなってきた。潰瘍性大腸炎とクローン病の治療のチョイスを詳しく紹介する。

飯田先生(大学院所属)の総説が「胃と腸」に掲載されます!

「小腸の非腫瘍性疾患 家族性地中海熱の小腸病変.」

飯田 智哉,仲瀬 裕志,他.「胃と腸」54巻4号

石上先生の論文がMedicineにacceptされました!

Ectopic relapse of IgG4-related disease presenting as IgG4-related sclerosing cholecystitis : A case report and review of literature.

Ishigami K, Shitani M, Kimura Y, Hasegawa T, Masaki Y, Ito A, Akutsu N, Yamamoto M, Motoya M, Sasaki S, Takahashi H, Takemasa I, Nakase H.

2018 Dec;97(52):e13868. doi: 10.1097/MD.0000000000013868.

 

 

飯田先生(大学院所属)の論文がCellsにacceptされました!

Impact of autophagy of innate immune cells on inflammatory bowel disease.

Iida T, Yokoyama Y, Wagatsuma K, Hirayama D, Nakase H.

早期大腸癌研究会(仙台)において柴田先生が最優秀賞を受賞されました!

11月23日に仙台で開催されました早期大腸癌研究会において、柴田先生が発表された「Lynch症候群に合併した微小0-IIc, SM浸潤癌の一例」が最優秀賞を受賞いたしました!柴田先生おめでとうございます!!

以下柴田先生よりお言葉を頂きました。

平成30年11月23日、第31回早期大腸癌研究会が仙台で開催され、東日本から約90名の医師が参加しました。この研究会では、多くの興味深い症例について、鋭い視点でのディスカッションがなされました。今回、私は『Lynch症候群に合併した0-Ⅱc,SM浸潤癌の一例』について発表し、幸運にも最優秀演題賞を受賞するという、大変貴重な経験をさせて頂きました。ご多忙の中ご指導頂いた山野先生をはじめ、関係者の皆さまに、この場をお貸りして感謝申し上げます。

須藤先生の論文がVideo GIEにacceptされました。

Multiloop method for traction during colorectal endoscopic submucosal dissection

Gota Sudo, Tokuma Tanuma, Yuichiro Suzuki, Hiroshi Nakase

Published Online: November 23, 2018

DOI: https://doi.org/10.1016/j.vgie.2018.10.002

11/12(月)、教室説明会を行いました!

計20名の医学部生に御参加いただきました。

例年より多くの方にお集まりいただき、注目度の高さを感じました。

御協力いただいた関係者の方々にも感謝申し上げます。ありがとうございました。

石上先生が胆道学会国際交流奨励賞を頂きました!

当科助教石上敬介先生が胆道学会国際交流奨励賞を受賞されました!

胆道学会国際交流奨励賞は、国際学会で発表された胆道に関する演題で胆道病学の発展に寄与する優秀な演題に対し日本胆道学会から授与される賞となります。

 

石上先生、おめでとうございます!

 

教室説明会を行います!

医学部5-6年生および初期研修医を対象とした
教室説明会を11/12(月)に行います。
説明会の後に懇親会も企画しておりますので、
皆様是非御参加のほどよろしくお願いいたします。

【説明会】11/12(月) 18:00 札幌医大記念ホール会議室A

【懇親会】11/12(月) 19:30 SERENA GARDEN
札幌市中央区南5西3 第11グリーンビル5階 参加費無料!

短期見学や個別説明も随時受け付けておりますので、
御希望の方は教室長アドレス(kmitsu@sapmed.ac.jp)まで御連絡ください。

守谷先生が第117回消化器内視鏡学会北海道支部例会にて専修医奨励賞を受賞しました!

9月27日28日と消化器病学会、消化器内視鏡学会の北海道支部例会が開催され、当科若手医師が発表いたしました。その中で、当科三年目医師守谷洋先生が専修医奨励賞を受賞されました!以下御本人からコメント頂いております。

この度、9月22日、23日に札幌で開催された第117回日本消化器内視鏡学会北海道支部例会に演題発表をさせて頂き、内視鏡専修医優秀演題選考部門で優秀演題賞を受賞いたしました。研修医の時にも他病院で3回ほど演題発表した経験がありますが、すぐ緊張してしまい、しどろもどろな返答をするなど上手に発表することが出来ませんでした。今回は前もって深く勉強することができ、スライドも満足いくものに出来上がり、本番は自信を持って堂々と発表をすることが出来ました。非常に稀な症例であったため、文献探しに苦労しましたが、本番直前までご指導いただき大変感謝しています。今回、このような機会を頂き、お忙しい中ご指導いただいた、仲瀬教授、山野先生、山下先生はじめ多くの関係者皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。

飯田先生(大学院所属)がCEBU 2018 – THE APAGE 3RD CLINICAL FORUM ON IBD – に参加し、Young Investigator Awardを受賞されました!

飯田先生おめでとうございます!以下お言葉い頂きました。

CEBU 2018 –THE APAGE 3RD CLINICAL FORUM ON IBD– (Sep, 20~Sep, 22, 2018@Radisson Blu Hotel, Cebu, Philippines) に参加させていただきました。

3年前からAPAGE (Asian Pacific Association of GastroEnterology) が主催で年1回行っている国際学会で、一昨年はマレーシアで、昨年は台湾で開催され、今年がフィリピンのセブ島での開催でした。

基本的には他のIBD関連学会と同様、病態から治療まで多岐に渡る内容についての講演・発表が中心で、他にPoster sessionがありました。幸運にもYoung Investigator Award を受賞することができ、この賞をいただいたことで参加できたFaculty Dinnerには、ドゥテルテ大統領も途中から参加され、大変貴重な経験をさせていただきました。また、本会を通じて様々な方と交流することが出来たことも大きな収穫の一つでした。

御推薦いただいた仲瀬教授, 共同演者の東京大学医科学研究所野島准教授、いつも御迷惑ばかりおかけしている札幌外科記念病院の矢花先生、田中先生に心より感謝申し上げます。

 

 

飯田先生(大学院所属)がSymposium 212 “IBD and Liver: East Meets West” (Sep 7-8, 2018 @Kyoto) でPosters of Distinction を受賞されました!

“Ral-NLRP3 inflammasome pathway promotes colitis-associated cancer”
T. Iida, N. Minami, H. Horiuchi, H. Nakase.

ちょうど先日の地震の時期と同時期の開催であったため、

会場入り(京都)はできなかったとのことでしたが、

その内容を評価頂けたことで、しっかりと受賞されました。

飯田先生、おめでとうございます!

 

 

飯田先生(大学院所属)の論文がClinical Journal of Gastroenterologyにacceptされました。

Chronic Intestinal Pseudo-obstruction due to AL Amyloidosis:            

A Case Report and Literature Review.

Iida T, Hirayama D, Sudo G, Mitsuhashi K, Igarashi H, Yamashita K, Yamano H, and Nakase H.

Clin J Gastroenterol. 2018 Sep 19. doi: 10.1007/s12328-018-0909-6. [Epub ahead of print]

PMID:30232705

須藤先生のCase reportがClinical Gastroenterology and Hepatologyにacceptされました

Brunner’s gland hamartoma arising from the pyloric ring

Gota Sudo, Toshihisa Kobayashi, Hiroshi Nakase

DOI: https://doi.org/10.1016/j.cgh.2018.08.076

Publication stage: In Press Accepted Manuscript

Published online: September 7, 2018

 

阿久津先生がScool of Hepatology 2018 in Niigata に参加されました

肝臓を専門としている若手医師の代表として、当科阿久津先生が推薦をうけSchool of Hepatologyに参加されました!以下お言葉を頂いております。

平成30年8月25日にSchool of Hepatology 2018 in Niigataに参加させて頂く機会を頂きました。肝硬変をテーマとし、10の講演内容に対し講師の先生よりレクチャーを受け、その後、若手医師が事前に頂いた質問に対し、答えを発表するという形式でした。私は、当番世話人の新潟大学消化器内科寺井教授にレクチャー頂いた「腹水症」のセッション内で、レニンやバソプレシンなどの内分泌異常、腹水と腎機能障害や感染症合併と予後について発表させて頂きました。10個の講演はどれも大変興味深く、勉強になりました。これほどまとまって肝硬変の話を聞く機会はなかなか無く、大変貴重な経験でした。さらに会終了後に、懇親会にも参加させて頂き、全国の同志と話をさせて頂く機会を得ました。様々な情報交換が出来たことは、さらに大変貴重な経験となり、本当に参加して良かったと感じております。個人的には毎回参加したいところですが、この貴重な経験をぜひ後輩の先生にも味わって頂きたいので、次回は後輩の先生の参加を促したいと思います。推薦頂いた仲瀬教授、また新潟でお世話になった寺井教授はじめ新潟大学消化器内科の先生方、関係者皆様に、この場をお借りしお礼申し上げます。

阿久津典之

胆振東部地震の被災について

まずは被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。

 

札幌市内全域の停電により、当院も機能が大きく損なわれておりましたが、

幸い9/6の夕より電力が復旧し、9/7現在、通常診療を再開できております。

ただし、公共交通機関は再開しておらず、信号機もまだ復旧していない場所が多くあり、

当院まで受診に来ることすらままならない状況が続いております。

一刻も早い復旧が望まれますが、我々はライフラインとしての医療の提供を最大限行っていく所存です。

 

同門の先生方も各地で大変な状況になっていると存じますが、

何とかこの非常事態を乗り切っていきましょう。

サマレクにいってまいりました!

若手同士の親睦を深めるため、当科伝統行事であるサマーレクリエーション(通称 サマレク)

に当科若手医師と看護師にて北海道ニセコ町に行って参りました。

ニセコの大自然につつまれながら夏を満喫し日々の臨床の疲れを癒し親睦を深めたようです。

三年目医師 守谷先生からコメントをいただきました。

7月28日(土)から7月29日(日)にかけて、当科若手スタッフ(医師、看護師)中心として、1泊2日でニセコに行ってきました。この行事は毎年行われているのですが昨年は諸事情から開催されず約2年ぶりの開催となりました。

初日は札幌から車で出発し中山峠を経由しながら、ニセコの尻別川でラフティングを行いました。幸い天気にも恵まれ、気温も30度を超える中、所々に激流があり、川に落ちながらもとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。その後は温泉に入り、身も心も温まった後にコテージでBBQを楽しみました。

2日目も気温が30度を超える真夏日となり、昼前に牧場でソフトクリームやアイスクリームを食べ、その後小樽へ移動、青の洞窟クルージングに参加しました。船で洞窟内に入り、エメラルドグリーンの海をみながら、小樽の海を満喫し札幌に帰ってきました。

今回の旅行では、一度医療現場から離れることで再度自分を見つめ直すいい機会となり、心身ともにリフレッシュすることができました。このような機会を頂き、教授をはじめ、多くの先輩スタッフの方々、本当にありがとうございました。

理化学研究所との他施設共同研究の論文が、“Journal of Experimental Medicine”にacceptされました。

IgA regulates the composition and metabolic function of gut microbiota by promoting symbiosis between bacteria
Akira Nakajima, Alexis Vogelzang, Mikako Maruya, Michio Miyajima, Megumi Murata, Aoi Son, Tomomi Kuwahara, Tatsuaki Tsuruyama, Satoshi Yamada, Minoru Matsuura, Hiroshi Nakase, Daniel A. Peterson, Sidonia Fagarsan, and Keiichiro Suzuki

須藤先生の症例報告がClinical Gastroenterology and Hepatologyにacceptされました

Gastric hamartomatous inverted polyp causing ball valve syndrome
Gota Sudo, Tokuma Tanuma, Hiroshi Nakase
DOI: https://doi.org/10.1016/j.cgh.2018.08.012

大腸内視鏡挿入法ライブセミナーを行いました

 6/16(土) 同門会の日程に合わせて、同門会主催で山野泰穂先生による「大腸内視鏡挿入法ライブセミナー」を行いました。
山野泰穂先生は横浜ライブ、広島ライブの他、海外でも挿入法やEMRのライブデモンストレーションを行っており、ぜひ札幌でも間近でその技術を見たいという要望があり企画致しました。
 当日は26名(当科関連17名、関連以外9名)の参加があり、はじめに山野先生による大腸内視鏡挿入法の基本レクチャーを行い、その後内視鏡室に移動して2名の被検者に対して大腸内視鏡の挿入ライブを行いました。2名とも複雑な大腸の走行をしており困難な症例でしたが、ポイントを解説しながら丁寧に挿入され、活発な質疑応答もその場で行うことができ非常に有意義なライブセミナーとなりました。

参加者の感想
・「昨日は大腸内視鏡セミナーに参加させていただきありがとうございました。非常に勉強になり、明日からの診療に活かしたいと思います。またこの様なセミナーや勉強会がありましたら是非参加させて下さい。」
・「セミナーに参加させていただき、ありがとうございました。CSの達人の手技を間近に見られ、とても勉強に、かつ刺激になりました。また機会があれば、参加させて頂ければ幸いです。」

上記の通り、参加された皆様からも好評を頂いており、
今後もこのようなライブセミナーを北海道で開催していきたいと思っています。

札幌医科大学 医学部 消化器内科学講座
札幌しらかば台病院 
久保俊之

須藤先生のcase reportがAJGの”Image of the Month”にacceptされました

Gastric Ulcer Bleeding Due to Left Gastric Artery Pseudoaneurysm
Gota Sudo, Tokuma Tanuma and Hiroshi Nakase. Am J Gastroenterol in press
https://doi.org/10.1038/s41395-018-0126-4

大和田先生(市立室蘭総合病院)、飯田先生の論文がPLOS oneにacceptされました

Clinicopathological comparison between acute gastrointestinal-graft-versus-host disease and infectious colitis in patients after hematopoietic stem cell transplantation.
Sae Ohwada*, Tomoya Iida*, Daisuke Hirayama, Gota Sudo, Toshiyuki Kubo, Masanori Nojima, Kentaro Yamashita, Hiroo Yamano, Hiroshi Nakase. (*equally contributed)

AOCC 2018 に参加しました

当科大学院生の飯田先生、我妻先生、市立室蘭総合病院所属の大和田先生がAOCC 2018(THE 6TH ANNUAL MEETING OF ASIAN ORGANIZATION FOR CROHN’S & COLITIS, June 21-24, 2018, Shanghai, China)に参加されました。大和田先生、すごい人数に囲まれていますね(笑) 皆、卒後10年以内ですが、国際学会においても立派に発表されております。さて、参加された感想をお伺いしました。

【我妻 先生】
この度,AOCC 2018に参加させていただきました。
演題は「Crohn病患者における腸内細菌とvitamin K欠乏の代替指標であるundercarboxylated osteocalcinの関連」でした.
私はポスターセッションでpresentationはありませんでしたが,私にとっては初めての国際学会で貴重な体験でした.自分の発表だけではなく,他の演題の理解,discussionのためには英語力が必要だということを改めて感じさせられました.今回の学会で高まったモチベーションで,また次回の国際学会を目指していきます.最後に,このような機会を与えてくださり,ご指導いただきました仲瀬教授,飯田先生ありがとうございました.

【大和田 先生】
今回,初の国際学会に参加させていただきました.
演題は「Clinicopathological comparison between acute gastrointestinal graft-versus-host disease and infectious colitis in patients after hematopoietic stem cell transplantation」で,poster oral発表という大変貴重な機会を与えていただきました.
発表当日は,他国の大勢のdoctorが一堂に会しており,日本の学会とはまた違う雰囲気を味わうことができました.肝心の発表に関しては,自分の英語力の低さを思い知らされ課題が残る結果となりましたが,今後はこの経験をバネに,日々の臨床はもちろん,学会活動などでもより一層の努力をしていこうという決意を新たにできました.
今回の発表に際して,仲瀬教授,飯田先生をはじめとしたたくさんの先生方にお力添えをいただき,感謝の言葉が尽きません.この度は貴重な機会をいただき,本当にありがとうございました.

石上先生がDigestive Disease Week 2018 (June 2-5, 2018@Washington D.C.) に参加しました

6/2-5の日程で米国Washington D.C.で開催されていた、Digestive Disease Week 2018に参加し、poster presentationを行いました。臨床検体でご協力頂いた市立室蘭総合病院・金戸宏行先生、本学病理診断部の長谷川匡教授、消化器外科・竹政伊知朗教授、木村康利先生に御礼申し上げます。また、何よりご指導いただいた仲瀬裕志教授、能正勝彦先生のおかげでこのような機会が得られたと思っています。

お世話になったすべての先生に、この場をお借りして深く御礼申し上げます。

昨年は緊張して周りが見えませんでしたが、今年は自分のポスターの前を素通りする人ばかりで、非常に悔しい思いをしました。次はもっともっと面白いデータを持って、先輩や後輩と一緒に参加したいなぁと思います。

弾丸ツアーだったので観光はほとんどできず、行きかえりのタクシーの運転手との会話(片道約40分)が一番現地の人とたくさんしゃべった思い出です。

英語もやはり日々の鍛錬が重要だな、と痛感しています…。

 

MicroRNA-31 reflects IL-6 expression in cholangiocarcinoma tissue and is related to patient survival
Background & Aims: We previously reported the impact of MicroRNA-31 (miR-31) on patient survival in gastrointestinal cancers (e.g., colorectal cancer and pancreatic cancer). With regard to cholangiocarcinoma, miR-31 has been reported to be upregulated in tumor tissues, and it not only promotes cellular proliferation but also inhibits apoptosis. Nevertheless, no study has reported the association between miR-31 expression and patient survival. We therefore evaluated miR-31 expression in cholangiocarcinoma tissues and its relationship with prognosis. Furthermore, we examined the impact of several cytokines on miR-31 expression in cholangiocarcinoma cell lines to investigate whether this could reflect cytokine expression in tumor tissues.
Methods: To examine the expression of miR-31 in cancer tissues, we performed quantitative reverse transcription-polymerase chain reaction in 81 cholangiocarcinoma patients (16 with intrahepatic cholangiocarcinoma, 37 with extrahepatic cholangiocarcinoma, and 28 with gallbladder cancer). To investigate the influence of cytokines on miR-31 expression, cholangiocarcinoma cell lines were stimulated with cytokines. For functional analysis, we conducted proliferation assays and Western blotting.
Results: The expression level of miR-31 was significantly higher in cholangiocarcinoma cells than in normal bile duct epithelium cells (P = 0.038). A significant association was not detected between miR-31 expression and clinical or pathological characteristics, such as gender, age, tumor location, N factor, M factor, and disease stage, except for tumor size (P = 0.012). In the Kaplan–Meier analysis, high miR-31 expression was significantly associated with shorter survival (log-rank test, P = 0.0082). In the multivariate Cox regression analysis, high miR-31 expression was significantly associated with prognosis (P = 0.043), independent of clinical and pathological features. Functional analysis of cholangiocarcinoma cell lines revealed that IL-6 significantly promoted miR-31 expression and cell proliferation in a dose-dependent manner. The promoter of miR-31 contains a potential binding site for phosphorylated STAT-3, and inhibition of STAT-3 signaling significantly suppressed miR-31 expression and cell proliferation.
Conclusion: High miR-31 expression was observed in cholangiocarcinoma cells, and this high expression was significantly associated with worse prognosis in the patients. Our data also revealed that the IL-6–STAT-3 signaling pathway regulates the proliferation of cholangiocarcinoma cells and the expression of miR-31. These data suggest that miR-31 may be a promising biomarker that reflects IL-6 expression in cholangiocarcinoma tissues and predicts worse prognosis.

 

飯田先生(大学院所属)が、Digestive Disease Week 2018 (June 2-5, 2018@Washington D.C.) に参加しました

Digestive Disease Week (DDW) は米国の消化器関連学会が一堂に会する非常に規模の大きな学会です。

我々は「Therapeutic effects and adverse events of tacrolimus on patients with Crohn’s disease: A systematic review and meta-analysis」というタイトルで、Poster発表を行いました。仲瀬教授と東京大学の野島准教授に御指導をいただいて、このような場で発表をすることが出来ました。あとは論文が通れば嬉しいのですが。。。

来年はSan Diegoにて開催されるとのことですが、次はもう少しまともな英語を話せるように、そして後輩と一緒に来ることが出来るように、日々努力していきたいと思います。

本発表に際し、御世話になった全ての方に深謝致します。

 

Background and Aim: There are evidences showing that tacrolimus (TAC) could be useful for induction of remission for patients with ulcerative colitis. However, evidence regarding the efficacy and adverse events of TAC for patients with active Crohn’s disease (CD) is few. The aim of this study is to conduct a systematic review with meta-analysis on therapeutic effects and adverse events of TAC for patients with CD.
Methods: We investigated the studies which were reported therapeutic effects and adverse events of TAC for patients with CD from 1950 until June 2017 in PubMed, Embase, Web of Science and the Cochrane Library. The following MeSH were used: “Inflammatory bowel disease” AND “Crohn’s disease OR CD” AND “tacrolimus OR FK OR FK506” AND “calcineurin inhibitor”. Study subjects were categorized and analyzed by 3 groups; systemic administration of TAC for patients with luminal CD (Study 1), systemic administration of TAC for patients with perianal CD (Study 2), and topical administration of TAC for patients with localized CD (Study 3). Clinical response as well as clinical remission were studied. Additionally, factors related to remission and incidence of adverse events were studied. These were conducted by a specialist of medical statistics.
Results: 15 out of 109 publications were considered to be eligible for inclusion in this analysis. Finally, 9, 6, and 3 out of 109 publications were included in the analysis in Study 1, 2, and 3, respectively. The clinical response rate of Study 1, 2, and 3 was 83.9%, 59.2%, and 80.6%, respectively. The clinical remission rate of those was 37.5%, 28.6%, and 19.4%, respectively. In study 1, it showed an inverse correlation between clinical remission by TAC therapy and previous anti-TNFα treatments (R= -0.883). Remission rate in cases with previous anti-TNFα treatments was speculated as 20.5%, and that in cases without previous anti-TNFα treatments was speculated as 75.8%. The incidence of adverse events of three studies was 52.9%, 78.0%, and 40.0%, respectively. Serious adverse events did not occur in any studies.
Conclusions: This systematic review and meta-analysis showed the efficacy and safety of TAC therapy for patients with CD. TAC therapy is a valid therapeutic alternative for induction of clinical improvement for patients with active CD, and the incidence of adverse event was tolerable. In addition, we found that the efficacy of TAC therapy for patients in anti-TNFα naïve was higher than those who failed anti-TNFα treatments. Therefore, TAC therapy is considered as one of the options for patients with active CD. However, well-designed randomized control trial is few, and the long-term efficacy of TAC therapy for patients with CD remains unclear. Further studies are required to determine the efficacy and safety of TAC therapy for patients with active CD.

 

 

2018.6.18(月) 教室説明会 開催決定

学生、研修医、場合によっては他病院勤務中の現役Drでも
みなさまへきちんと対応いたします。

日時;2018.6.18(月) 17:30~
場所;臨床棟4階 消化器内科教室

説明会の後、懇親会も予定しております。
実際に勤務しているDrの生情報を聞くチャンスです。
是非お越しください!

2018.6.28 田尻先生講演会 開催

日本消化器内視鏡学会の理事長、田尻久雄先生が
2018.6.28(木) 18:30-19:30 に講演されます。
場所は記念ホールという、大学から西へ1本道路を渡ったところの建物です。
実は北海道出身だったのですね。是非御来場ください!

第115回日本内科学会総会・講演会の優秀演題賞受賞

2018年4月13-15日に第115回日本内科学会総会・講演会において、
「ことはじめ」という学生・研修医が発表を行うセッションがありました。
札医大6年生、佐藤君・今田さん・森川君の学生3名に加えて、
4月より当科へ入局した齋藤先生が発表を行いました。
みなさん堂々とした素晴らしい発表でした。ご苦労様でした!

そして、その中で森川君が優秀演題賞を受賞し、先日賞状が届きました!
当科としては一昨年の大和田先生、昨年の高田さんに続く3年連続での快挙です!
森川君、指導した本谷先生、本当におめでとうございました!

若いうちから全国学会で発表をすることは、
準備の段階でたくさんのことを学びますし、
ちょっとしたプレゼンでは動揺しない度胸が身につきます。
この経験をしたみなさまが数段レベルアップしたことは間違いありません。

当科はこれからも若手の成長を応援していきます!

仲瀬教授の全国Webセミナーで勉強しました

2018年5月30日19-20時、仲瀬教授がWebセミナーで講演されました。
「Optimizing use of Ustekinumab in treatment of Crohn’s disease
– lessons from the mechanism of action and clinical practice -」

クローン病に対する新規分子標的薬「ウステキヌマブ」を中心に、
その作用機序や注目されるに至った経緯など、
難しい内容をわかりやすく説明されておりました。
作用機序を理解した上で薬剤を臨床応用すること、
非常に重要なポイントであると考えます。

医局員も別会場で拝聴し勉強させていただきました!

第95回 消化器内視鏡学会総会に参加しました

第95回消化器内視鏡学会総会(会期;2018年5月10日~12日)で、
柾木先生が演題発表されました。

SpyGlassDSという新しいデバイスについて、
その有用性や適応が活発に議論されたそうです。

今後もどんどん新しい知見を発信いたします!

演題名:胆道病変の診断能におけるSpyGlassDSの有用性
近年、胆道病変の診断・治療目的にデジタル型経口胆道鏡SpyGlassDSが使用され、その有用性が報告されておりますが、今回は胆道病変の精査目的に同デバイスを使用した症例に対してその診断能の検討を行いました。まず、当院で胆道精査目的にSpyGlassDSを施行した34症例における、観察成功率は97.5%(119/122)、鏡視下生検の適正検体採取率は88.5%(69/78)といずれも高い成績でした。次に、切除標本による水平進展度を十分に評価可能であった肝外・肝内胆管癌18症例において、肉眼所見と切除標本の比較では、正診率86.8%(79/91)で、うち炎症性変化を癌と判断したことによる偽陰性が多くみられたのに対して、生検結果と切除標本の比較では正診率90.0%(45/50)と上昇がみられ、偽陽性率も11%から6%へと低下がみられました。目的部位への到達率は高く、特に二次分枝までの詳細な評価が可能であることは、手術適応や術式を選択する上で有用であると考えられました。進展度診断も良好であった一方で、胆道鏡のみでは正診困難な進展様式も存在し、他モダリティも組み合わせて総合的に診断することが肝要であると考えられました。

新しいホームページが出来ました!

5/1から札幌医科大学 消化器内科学講座のホームページが完成しました!
これからブログ更新していきたいと思いますのでよろしくお願い致します。