仲瀬教授が共著者をつとめた論文が 、The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINEに掲載されました
仲瀬裕志教授が共著者をつとめた論文が、 The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINEに掲載されました。本試験は中等症~重症のクローン病患者を対象とした国際多施設共同第Ⅲ相寛解導入および維持療法試験です。ウパダシチニブはJAK阻害薬という経口薬の一つです。これまでJAK阻害薬は潰瘍性大腸炎では治療効果が認められ承認されておりますが、クローン病における効果は明らかではありませんでした。本試験では主要評価項目である臨床的寛解および内視鏡的改善率だけではなく、ステロイドフリー寛解など複数の副次評価項目においてもプラセボ群と比較したウパダシチニブの効果が確認されています。本論文により、JAK阻害薬では世界で初めてクローン病に対する有効性が報告されました。この結果によりクローン病における新たな治療選択肢が拡がり、これまでの治療で効果が得られなかった患者さんへの利益が期待されます。
Upadacitinib Induction and Maintenance Therapy for Crohn’s Disease
Edward V Loftus Jr, Julian Panés, Ana P Lacerda, Laurent Peyrin-Biroulet, Geert D’Haens, Remo Panaccione, Walter Reinisch, Edouard Louis, Minhu Chen, Hiroshi Nakase, Jakob Begun, Brigid S Boland, Charles Phillips, Mohamed-Eslam F Mohamed, Jianzhong Liu, Ziqian Geng, Tian Feng, Elena Dubcenco, Jean-Frederic Colombel
N Engl J Med 2023; 388:1966-1980
PMID: 37224198 DOI: 10.1056/NEJMoa2212728